比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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両家の邂逅

 

 

八幡side

 

 

10月21日、遂にこの日が来た……今日は菊花当日。俺とジャーニー、オルフェの3人は既に現地に入場している。昨日の時点で俺達は京都に入って、ホテルに泊まってから今に至る。既に京都レース場は多くの観客で溢れていて、パドックには黒に赤の十字襷と黄色の縦縞のデザインの横断幕まで飾られていた。そして俺のみ間違いじゃなければ、ジャーニーと同じデザインの眼鏡をかけている人が多かったようなないようなって感じだった。

 

そして今、俺達が居る観覧席には既にジャーニーとオルフェのご両親が来ていて、俺はお父さんの金細工のお話を聞いているところだ。因みに今日はオルフェが選んでくれたスーツにループタイ、この前贈られたベストを着ている。

 

 

父上「……これはどうだ?」

 

八幡「………このままで良いと思います。万人受けするデザインだと思います。」

 

父上「……なら、コレはどうだ?」

 

八幡「……ちょっと地味だと思います。かと言ってデザインを凝り過ぎると他が薄くなるので、宝石とか埋め込んでみると良いと思います。」

 

父上「……そうか。」

 

 

アート「お父さん、今日をずっと楽しみにしていたのよね。この前のダービーの時のトレーナーとのお話がとても楽しかったみたいでね、アレを見て分かるでしょ?実際に自分で作った金細工を持って来るくらいなんだから。」

 

オルフェ「そうは言っているが、母上も同じなのではないか?その鞄、仕事道具を入れる為のものであろう……デザインのイラストも持って来ているのではないか?」

 

アート「あら、分かっちゃった?トレーナーさんの意見が正確だから、また聞きたいと思っていたのよ~。」

 

ジャーニー「お母さんまでそんな事を思っていたなんて……」

 

アート「お父さんのお話、早く終わらないかしらね~。」

 

ジャーニー「……オル、もしかするとだけど、今年の帰省は八幡さんもお誘いしてと言われるかもしれないね。」

 

オルフェ「うむ……だが、それは余としても望むところである。」

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「ん、来たな。どうぞ。」

 

 

ガチャッ

 

 

小町「お兄ちゃ~……って他にも誰か居るっ!?」

 

八幡「そりゃ居るに決まってるだろ、俺だけの部屋じゃないんだから。」

 

凛「久しぶりね、八幡。」

 

尚人「久しぶりだな。」

 

八幡「あぁ、数年ぶりだな。」

 

ジャーニー「八幡さん、この方々が?」

 

八幡「あぁ、俺の家族。紹介しますね、目の前に居るのが妹の小町で父と母です。んで、こっちに居るのが担当のウマ娘とそのご家族だ。担当のドリームジャーニーとその妹のオルフェーヴル、そしてご両親だ。」

 

凛「アンタねぇ、担当ウマ娘のご両親が来るって知ってたのなら言いなさいよ。何も用意してないじゃない。」

 

アート「いえいえ、構いませんよ。なにも用意していないのはこちらも同じですのでお互い様です。改めて自己紹介を、オリエンタルアートと申します。比企谷トレーナーにはいつも娘達がお世話になっております。」

 

凛「いえ、こちらこそご迷惑をおかけしております。八幡の母です。」

 

 

それからは各自で自己紹介を済ませては菊花賞の時間になるまでは各自の過ごし方をしていた。

 

 

ジャーニー「八幡さんと妹さん、あまり似ていませんね?」

 

八幡「いや、全然似てないだろ。特に性格なんて似ても似つかない。とりあえずお前はそろそろ準備をしておけ、パドック後には今日の作戦も伝えるから。」

 

ジャーニー「はい、かしこまりました。」

 

尚人「………本当にトレーナーなんだな。」

 

凛「えぇ……今でも全く信じられないけど。」

 

八幡「まぁそうだろうな。親父達が知ってる俺はただのボッチだっただろうしな。」

 

小町「一体何をどうやったらこうなっちゃったの、お兄ちゃん?」

 

八幡「あそこ(大学)でアレ(トレーナーの勉強)してコレ(大学の勉強)してソレ(就活&卒業)したらこうなった。」

 

小町「うわぁ~説明する気無いでしょ……」

 

 

だってめんどくさいじゃん、しかもこの大一番でするような話じゃねぇし。

 

 

ジャーニー「それじゃあオル、母さん達も行ってくるよ。では、失礼致します。」

 

父上「……娘はどうなんだ?」

 

八幡「ダービーの時よりも自信ありますよ。寧ろ、ジャーニーはこっちの方が走れると思っていますので。」

 

オルフェ「父上、姉上のトレーニングには余も参加した。他にも色々と姉上に助力をした。今日の姉上は先の兄上の言った通り、ダービーとは比較にはならぬ……」

 

父上「……そうか。」

 

凛「八幡、私達はレースの事全く分からないから何とも言えないけれど、担当さんはどうなの?」

 

八幡「調子や実力で言うならオルフェの言った通りだ。ダービーの時よりも一段二段とレベルアップしている。実力で負ける事は無いだろう。」

 

小町「じゃあ負ける可能性があるとしたら?」

 

八幡「……スタミナ切れとか差し切れなくなるとか、だな。後これは考えたくないが妨害とかな。」

 

小町「そんな事ってあるのっ!?」

 

八幡「お前の考えているような暴力行為とかじゃないからな?進路妨害とかだ。この京都レース場は中山と東京に比べて地形が変わってるからな、スタミナが消耗しやすい上に後半にもなると脚がおぼつかなくなる。それのせいでペースが乱れたりする恐れもある。だからいかに冷静に走れるかも勝負の鍵になる。」

 

小町「お、おぉ……お兄ちゃんの言ってる事が半分くらいしか理解出来なかった。」

 

八幡「お前のその頭じゃ半分くらいが限界か……まぁそうだろうな。」

 

小町「ちょっと?バカにしないでくれる?」

 

 

バカにはするだろ、今のはそれなりに分かりやすかったと思うんだが?

 

 

 

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