比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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三者の案

 

 

フジside

 

 

授業終わりの放課後、私とファインは生徒会室に向かっている。今日は用事があるからと言って八幡トレーナーさんにはトレーニングの休みを貰っている。会長にもエアグルーヴの事で相談があるって言ったら、簡単に時間を取らせてもらえた。

 

 

フジ「エアグルーヴはトレーニングに向かったみたいだから心配いらないみたい。生徒会室には会長しか居ないから心配無いよ。」

 

ファイン「ブライアンさんは?居ないの?」

 

フジ「ブライアンにも乗ってもらおうって思ったんだけど、生徒会の雑務があるみたいだから、会長経由で話があると思うよ。」

 

ファイン「そっか……でも会長さんが聞いてくれるだけでも違うよね。きっと何か良い方法を思いついてくれる筈だよ。」

 

フジ「だと良いんだけどね、とりあえず行こうか。」

 

 

ーーー生徒会室ーーー

 

 

フジ「失礼しますよ、会長。」

 

ファイン「失礼します。」

 

ルドルフ「やぁ、フジキセキにファインモーション。待っていたよ。昨日のエアグルーヴについては聞いているが、就寝から放課後に至るまでの間の事をお互いに共有しようじゃないか。」

 

 

生徒会室に集まった私達は持っている情報を交換した。生徒会室でのエアグルーヴも雑務をしている時でも筆が止まる時があるのと、幾つか簡単なミスがあった事だった。そして私達と同じなのは、数十分に1回は八幡トレーナーさんの事を言う事、会長が言うに浮かない顔……私達で言う辛そうな顔って事かな。

 

 

ルドルフ「そうか………そちらでも同じような事が起きているのか。しかし想像していた以上にエアグルーヴの精神は不安定のようだ。そんな状態になっているとは………」

 

ファイン「会長さんも知ってると思うんですけど、グルーヴさん本当に辛そうで………出来るなら励ましてあげたいんですけど、会長さんは何か良い方法ってないですか?」

 

フジ「私としては、エアグルーヴが八幡トレーナーさんとお話してもらうのが1番だと思うんですけど、会長はどう思っていますか?」

 

ルドルフ「話し合いも勿論良い方法ではあると思うが、それでは根本的な解決策にはならないだろう。君達のどちらかは予想していたと思うが、八幡君の力を借りなければ完全な解決は無理だろう。」

 

フジ「やっぱりそうですか………」

 

ルドルフ「その様子からだと、協力を持ち掛けるのは無理そうかい?」

 

フジ「……実はエアグルーヴの春から夏の不調は八幡トレーナーさんが関係しているんです。一時期は少し良くはなったんですが、今はまた悪くなっているみたいなんです。身体の調子は八幡トレーナーさんのおかげで良いんですけどね。」

 

ファイン「それじゃあ………トレーナーさんに協力を仰ぐのは、難しい?」

 

フジ「……そうなるかな。」

 

ルドルフ「タイミング的には最悪だな………だが頼めるだけ頼んでみよう。頼むのであればエアグルーヴが居ない時を狙うしか無いだろう。」

 

 

会長は八幡トレーナーさんに頼むつもりみたいだけど、受けてくれるかどうか………

 

 

ファイン「けど、いつ頼むんですか?お話をしてもらうにしても、あの2人なら何回もしてると思いますよ?それに次は天皇賞ですよね?だったら話し合い……よりもミーティングをもうしていると思いますし。」

 

フジ「うん………確かに。」

 

ルドルフ「話し合いは現実的ではないという事か。であればどうする?1番の案だと思っていたのだが。」

 

フジ「………っ!会長、今思いついた事があるんですけど、いいですか?」

 

ルドルフ「何だいフジキセキ?」

 

フジ「八幡トレーナーさんは………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルドルフ「成る程、君らしい案だね。それならば八幡君も受けてくれるかもしれないね。」

 

ファイン「うん、良いと思う!フジさん、それをトレーナーさんに言いに行きましょうよ!」

 

フジ「いや、頼むのなら天皇賞が始まる前の方が良いと思うんだ。その方が変に悟られずに済むしね。」

 

ルドルフ「うむ……なら頼むのは天皇賞の前の週、菊花賞の次の日に実行しよう。フジキセキ、頼む時は呼んで欲しい。私も八幡君にお願いしたい。」

 

フジ「分かりました、その時は「フジさん、私も呼んで!私もトレーナーさんにお願いするから!!」あはは、分かったよファイン、じゃあ呼ばせてもらうね。」

 

 

よし、じゃあその日には八幡トレーナーさんに直談判だね。頑張らないとねっ!

 

 

フジsideout

 

エアグルーヴside

 

 

エアグルーヴ「ふっ……ふっ……ふっ……」

 

八幡「………良いタイムだ、着実に速くなっている。お前も分かってると思うが、天皇賞・秋は東京で行われる。直線では緩い坂が続いているが長い。脚は充分に溜めて走るようにな。」

 

エアグルーヴ「あぁ。」

 

八幡「きっとお前に立ちはだかるのはバブルだ。アイツは鋭い脚は使えないが、粘り強い走りをする。だからお前もその脚についていけるだけの脚と速度を維持出来るだけの筋持久を付けていくぞ。」

 

エアグルーヴ「………」

 

八幡「………?どうした?」

 

エアグルーヴ「っ!あ、いや……何でもない。」

 

八幡「ならいいが、何かあったか?合宿が終わってから少し様子が変だぞ?」

 

エアグルーヴ「大丈夫だ、問題は無い。」

 

八幡「……そうか。」

 

 

そう簡単に言えるわけがなかろう……いや、言えん。今更もっと関わりを持ちたいなどと。

 

 

 




さて、フジ達の案とは?
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