比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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イメチェン開始

 

 

八幡side

 

 

八幡「はぁ………行きたくねぇ………」

 

 

そんなに派手ではないとはいえ、俺の普段のスーツに比べたら差し色があるから充分に派手になってる。一目見ただけで『あっ、比企谷のスーツ変わってる!』って言われるのが目に見えてる。はぁ………目の前の扉ってこんなにデカかったけかなぁ?

 

 

ガチャ……

 

 

八幡「おはようございます……」

 

同期2「よぉ比企谷。おぉ、今日はなんかいつもと違うな?」

 

八幡「止むに止まれぬ事情があってな……」

 

同期1「似合ってるよ比企谷君、普通にカッコ良いと思う。けどどうしてまた急に?」

 

八幡「俺の担当の妹が3冠トレーナーになったんだから格好もそれに相応しいものにしろって言ってきてな。んでいくつかスーツ貰ったんだが、今日はそれを着てこいって……」

 

同期1「あぁ〜……成る程。オルフェーヴルだっけ?確かにあの子の命令なら皆ぶつくさ言いつつも聞いちゃうよね〜。」

 

八幡「文句があるわけじゃないんだが………まぁ、事情があってな。」

 

同期2「けどよ、どうせならそれを着ちまえよ。前のも別に違和感無かったけどよ、そっちの方が良い感じだぜ?ほら、俺は3冠獲ったんだぜって威張れるじゃんか。」

 

八幡「俺はそんなのをひけらかしたいわけじゃねぇよ。」

 

同期3「ソイツが3冠獲れたのなんてまぐれに決まってんだろ。担当に恵まれただけだっての。」

 

同期2「おいおい、僻むなよ。それに3冠がまぐれで獲れるわけ無いだろ。」

 

同期3「フンッ!」

 

同期1「気にしなくていいよ比企谷君。同期3っていつもあんな感じだし。比企谷君が同期の中で1番活躍してるのが面白くないんだよ。」

 

八幡「大丈夫だ。心底どうでもいいと思ってるから。」

 

 

それに3冠を獲ったのだって俺じゃなくてジャーニーだし。

 

 

ーーー校門前ーーー

 

 

八幡「はぁ……ヒソヒソと噂されてんのが分かる。」

 

同期2「気にすんなよこのくらいの事で。その内慣れるから大丈夫だって。」

 

八幡「慣れるかどうかは俺の問題なんだよ。」

 

ルドルフ「やぁ比企谷君。今日はいつものスーツと違ってオシャレなスーツじゃないか、似合っているよ。」

 

八幡「そりゃどうも。」

 

ジャーニー「おはようございます、八幡さん。今日はそちらのスーツにしたのですね……よくお似合いです。」

 

オルフェ「うむ、良い格好だ。褒めてつかわす。」

 

八幡「それはありがとよ……いつもの格好にしてきていいか?」

 

ジャーニー「それでは勿体無いではありませんか、せっかく仕立てたのですから有効活用していただかないと作った意味もお渡しした意味も無くなってしまいます。」

 

八幡「普段使いするにはハードル高いんだよ……」

 

オルフェ「案ずるな兄上、その内慣れる……」

 

八幡「他人事だと思って気楽なもんだな。」

 

ルドルフ「だか比企谷君、2人の言う通り慣れてしまえば気にならなくなるものさ。よく言うじゃないか、【人の噂も七十五日】と。」

 

八幡「じゃあルドルフ、お前明日から片手に包帯巻いて片目に眼帯、片手にフィンガーグローブはめて登校してこいよ。因みに眼帯してる方の目元は隠して登校してくれ。」

 

ルドルフ「ははは、比企谷君は冗談が上手いじゃないか。」

 

 

冗談じゃねぇ、こっちは本気で言ってんだよ。

 

 

ーーー放課後・コース場ーーー

 

 

「おおぉぉぉ………そのお姿が噂のっ!」

 

「トレーナー様!とてもよく似合っておられます!」

 

「一層、お2人のトレーナーとしての箔がつかれたかと思われます!」

 

八幡「そっか……うん、ありがとね。」

 

ジャーニー「八幡さん、これも大事な事です。服装に変な先入観を持ってしまっては、着たいものも着れなくなってしまいます。自信を持つ事も大切ですよ。」

 

八幡「いや、若干吹っ切れてはいる。その点に関しては大丈夫なんだが、こうやって言われる事にまだ慣れてないってだけだ。まだこのスーツに着られてる感が否めないが。」

 

オルフェ「今のままではそうであろう……だが、眼鏡をかければそれも変わる。」

 

八幡「かけねぇよ、このままでいい。それに目が悪いわけでも無いのに眼鏡なんてかけても邪魔になるだけだ。」

 

「ですがトレーナー様。視力の問題ではなく、オシャレで眼鏡をかける人だっているんですよ?」

 

八幡「それは知ってる、俺はしないけど。」

 

ジャーニー「残念ですね……お似合いでしたのに。」

 

 

自分から目立ちに行ってたまるかってんだ。目立つのなんて今度行く同窓会の時だけで充分だ。

 

 

オルフェ「兄上、眼鏡はどうした?渡してある筈だ。」

 

八幡「部屋にある。言ってしまえばアレだってお前達がくれた物だ。預かってるスーツと一緒に保管してもらいたかったところだが、お前の姉が持って帰ってほしいって言うから。」

 

ジャーニー「オルも気にならないかい?昨日はほんの少ししか見られなかったからね。八幡さんの眼鏡をかけた時の顔は、目元が柔らかくなってより良い雰囲気になるからね。」

 

八幡「普段が物々しくて悪かったな。」

 

ジャーニー「そういう意味ではありませんよ。」

 

八幡「自分でも分かってるから気にしてねぇよ、俺の目は腐ってるからな。」

 

オルフェ「兄上の目は腐ってなどおらぬ。」

 

「っ!お、王が言い切った……」

 

「そ、その通りでございますトレーナー様!トレーナー様の瞳は特徴的ではございますが、決して腐敗などしてはおりません!」

 

ジャーニー「オルの言う通りですよ八幡さん。我々の全てを見抜く、とても優れた良い目だと思っています。」

 

 

必死なフォローどうもありがとうね。別に傷付いてないからそこまでしなくて大丈夫だから。

 

 

 

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