八幡side
この時期になると、自然と色めき立つ………そう、バレンタインデーというやつだ。トレセン学園にもそんな風習があるんだなと去年は少し驚いたが、どうやらトレーナーに渡したり、食べ比べだったり、単にそういう時期だったりと、理由は多岐に渡る。俺は別に貰えるなんて思ってないし、それどころじゃないから特に何も思ってはいないのだが………
同期2「良いよなぁ〜後輩はっ!幼馴染ってだけでブエナビスタからチョコ貰えるんだろ!?良いよなぁ〜っ!!」
後輩「いや、別に貰えると確定してるわけじゃ……」
同期2「じゃあお前達の日頃から見せてるあの雰囲気は何なんだよっ!?幼馴染のそれじゃねぇぞ!!」
後輩「そう言われましても……昔からあんな感じでしたので。」
八幡「おい、後輩にウザ絡みするなよ。先輩がみっともない……」
後輩「先輩、おはようございます。」
八幡「おう。っていうか何でこんな事になってんの?癇癪でも起こしたか?」
同期2「起こしたくもなるだろ!だって今日はバレンタインデーだぜ?幼馴染コンビのコイツなら貰えるの確実だろ!お前は何とも思わねぇのか!?」
八幡「別に何も。」
同期2「強がるなよ〜!まぁ?俺と比企谷はきっと同じだろうけどなぁ〜?お前もチョコ貰えるとは思ってないんだろ?」
八幡「思ってはいないな。まぁ貰えたらラッキーみたいな感じだ。」
だからコイツは朝からこんなに荒れてるのか……たかがチョコで大袈裟な奴だな。
沖野「おぉ〜い比企谷、お前宛に荷物だぜ。」
八幡「っ!すみません沖野さん、ありがとうございます………プロフェッサーから?」
同期2「プロフェッサー?何だそれ?」
八幡「俺にトレーナーとしての手解きをしてくれた人で、アメリカのウマ娘なんだ。一体何を………あっ。」
中にはチョコが入っていた。しかもチョコだけでなく焼菓子っぽいのも入っていた。
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親愛なる八幡へ
まずは去年の3冠達成を祝わせてほしい、我が孫弟子として誇らしく思う。これからも担当ウマ娘と共にお前が正しいと思う道を歩め。
話は変わるが、もうすぐバレンタインの日になると思ってチョコを送るが、聞くところによると日本では女が男にチョコを渡すのが主流らしいな?アメリカではその逆で男から女に渡すのが主流だ。だから私も日本の風習に習ってお前にチョコを渡す。
それと3冠達成祝いとして、もう1つお前に送っておく。二重底にしてあるから確認してみてくれ。きっとお前の役に立つ筈だ。
最後に大事な事を聞かせてほしいのだが、いつアメリカに来てくれるのだ?私はお前がアメリカに来るのを今か今かと楽しみにしているのだ。気の長い私だがそんなに長くは待てない、出来る限り早く来てくれ。
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プロフェッサー、もう隠す気も無かったな。欲を丸出しにしてたぞ。アリメカかぁ……いつ行くんだろうか?行くとしても何も無しには行かないな。ケンタッキーダービーとかBCの開催期間くらいにしか行かないだろうな。それ以外に行けるとは思えないし。
同期2「お前ぇ………俺を早々に裏切りやがったな?」
八幡「まずお前と仲間になった覚えが無いんだが?」
後輩「高そうな箱ですね……」
八幡「コレ、シーズキャンディーズだな。アメリカのチョコレートとキャンディーの専門店だ。またこんな高いのをバレンタインなんかに……まぁ、ありがとうございます。」
沖野「マジかよ……おい比企谷。お前の持ってるそのチョコ、1万円超えてるぞ……」
八幡「……本当に、なんて物を送りつけてくるんですか。そんなに本気にならないでくださいよ。」
そういえば二重底になってるって書いてあったが、チョコとこれ以外に何を送ってきたんだ?もう既にお腹いっぱいなんですけど?
八幡「………コレ、何だと思います?」
後輩「どう見ても腕時計だと思います。」
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追伸:時代錯誤かもしれんが、腕時計を送った。ウマ娘の蹄鉄をデザインに入れた腕時計にしている。使ってみてくれ。
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腕時計………プロフェッサー、孫弟子に使う金額間違ってます。1万じゃなく0が1つプラスされてるんじゃないですか?そのくらいの箱してますけど?
同期2「おい比企谷「言うな、俺だって分かってる。」いや、でもよ……」
沖野「コレ、絶対高いだろ……」
後輩「す、凄いですね……僕、こんな高そうな箱を見るの初めてです。」
ほら、こんな空気になったじゃないですか。プロフェッサー、こんなの付けて仕事なんかしてられませんよ。傷が付かないか気になって仕方ないです。大事にかざらせてもらいます。