八幡side
八幡「………」
同期2「………」
学園に出勤する事になったのだが、何故か同期2もついて来ている。いや、トレセン学園のトレーナーに出勤時間なんて存在しないんだが、俺は既に朝に出勤するのが習慣になってるから全然苦にはなってないが、隣に居るコイツは少し眠そうだ。まぁいつもはもう少し遅く出勤してるのを知ってるからな、いつ起きてるのかは知らんが。
「あっ、おはようございますトレーナーさんっ!」
「おはようトレーナ~。」
八幡「あぁ、おはよう。」
「コレ、バレンタインのチョコ作ってきました!この前私達にメニューを作ってくれたお礼です!」
「とっても助かったよ~ありがとね~。」
八幡「ありがとう。」
「トレーナー様、おはようございます。」
『おはようございます。』
八幡「オルフェの臣下達か、おはよう。今日も忙しそうだな。」
「本日も王の為に誠心誠意尽くすつもりです。それからトレーナー様、こちらを。私達臣下一同からです。」
八幡「臣下一同……たくさんありそうだな。」
「いえ、トレーナー様は王やドリームジャーニー様、他の方々からもお受け取りになると想定していますので、此処に居る全員で1つの品を作りました。」
八幡「それは助かる、1日に何個もチョコ食べたら鼻血が出そうになるだろうからな。」
「では我々は王の元へ参りますので、失礼致します。」
八幡「頑張れよ~。」
同期2「………」
マズいな、隣の奴が今にも噴火しそうな感じになってる。今の会話だけでも俺は合計6人からのチョコを受け取ったって事になる。チョコは2つだけど、コイツにはそんな事関係無いだろう。
ジャーニー「おはようございます八幡さん。朝からとても人気者のようですね。」
八幡「それなりにな。オルフェ、お前の臣下達から貰った、きっとお前にもあると思うぞ。」
オルフェ「うむ。兄上よ、喜べ。王からの品だ。」
八幡「……この箱、すげぇ豪華なんだが、中身は本当にチョコか?」
オルフェ「フッ、流石は兄上だ、察しが良い。中身はチョコにあらず、雫を満たす器である。」
八幡「絶対ただのコップじゃないな。それだけは確かだ。けどありがとう、中身を見てから用途を考える。」
ジャーニー「では八幡さん、私からも……ハッピーバレンタインです。中身はチョコのカンノーリです。私達家族が愛好して食べているチョコです、八幡さんにも是非食べていただきたく取り寄せました。」
八幡「俺、君達の家族じゃないけどいいのか?」
オルフェ「何を言う、その身に纏っている物は姉上と母上が、その金細工は余と父上が作ったものだ。なれば、兄上は既に我々の家族も同然……」
話が飛躍し過ぎだろ……兄上の次は家族扱い?母親は愛情深い人で父親は無口な職人気質、姉は冷静沈着な超絶シスコンで妹は唯我独尊の超絶シスコン……クセ強過ぎるだろ。
八幡「ま、まぁ……ありがとう。(とりあえずノーコメントにしておこう。)」
ジャーニー「では行きましょうか、遅れるといけません。」
八幡「それはお前達だろ。」
シービー「あっ八幡居た~!」
それからも登校してきたウマ娘からバレンタインの贈り物を貰った。傍に居た同期2の目がキマっていた……俺、学生達と別れたくないんだけど。
そして……
八幡「じゃ、またカフェテリアでな。」
ジャーニー「えぇ、また。」
八幡「ふぅ……」
同期2「さて比企谷、少し話そうじゃねぇか?」
八幡「うん、大丈夫。俺これからコース場の整備に行くから。」
同期2「トレーナーが何やってんだよ……逃がさないからな?寮から出てこの学園に入るまでに貰ったチョコについて色々と聞かせてもらおうじゃねぇか?」
八幡「何を話せってんだよ?俺が知るわけ無いだろ、お礼とかが殆どだっただろ。」
同期2「お礼だろうが何だろうがチョコ貰えてる事実は消えないんだよ!!何なんだよその袋の中のチョコの量はっ!?『あっラッキー!チョコ貰えたっ!』なんてレベルの量じゃねぇぞ!!」
八幡「確かに多いな……さて、何から食べるか。」
同期2「おい、俺の前でその袋を漁るなっ!見たくないんだよ!」
八幡「そうか?じゃあ俺はこのまま失礼する。メニュー作りながらチョコ摘まむ予定だし。」
同期2「チックショー!!!」
あ、行っちゃった………まぁいっか。
さて、俺もトレーナー室行くか。え、コース場の整備?この時間だったらもう終わってるから行っても意味無い。だから大人しくトレーナー室に行ってお仕事する。
ーーートレーナー室ーーー
八幡「昼もあるからそんなに多くは食べないようにして、食べるの選んで残りは冷蔵庫に入れておこう。」
……あっ、そうだ。今の内にくれた人を紙に書いておくか、ちゃんとお返ししないとだしな。
その後、俺のトレーナー室に用務員さんや教職員の人達もやってきて、俺にチョコを渡しに来てくれた。この事は同期2には絶対に話さないでおこう。何故かこのバレンタインに勝負をかけてるみたいだし、チョコの量が増えた袋を見たら発狂するかもしれない……
八幡「とりあえずアイツには見つからないようにしないとな。」