比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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色めく夜

 

 

八幡side

 

 

八幡「よし、今日のトレーニングは以上だ。」

 

ジャーニー「本日もありがとうございました。」

 

オルフェ「うむ、今日も良き鍛錬であった。」

 

『本日もありがとうございましたっ!!』

 

八幡「んじゃ、とりあえず戻るか。」

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

「トレーナー様、そちらの紙袋は……」

 

八幡「ん?あぁ、今日の成果とでも言った方が正確なのか?皆から貰ったバレンタインのチョコだ。」

 

ジャーニー「中々の量ですね。」

 

オルフェ「余の献上品の数には劣るが、中々の数だ……」

 

八幡「見せてもらったけど、あそこまで壮大なバレンタインの贈り物は初めて見た……こりゃお返しは普通のじゃ受け取ってももらえなさそうだな。」

 

オルフェ「兄上からの品であれば何であろうと受け取る。」

 

ジャーニー「私もオルと同じ気持ちですよ。八幡さんからの贈り物であれば喜んで受け取りますよ。」

 

八幡「それはどうもありがとう。まぁそれなりの物は作るつもりだから安心してくれ。」

 

ジャーニー「おや、予想はしておりましたが八幡さんはやはり手作りですか。益々楽しみが増しますね。」

 

八幡「期待なんてするなよ?野郎の作るチョコなんだから。」

 

ジャーニー「では、大いに期待して来月を待つ事に致しましょう。」

 

オルフェ「兄上からの献上品、楽しみにするとしよう。」

 

『我々も3月14日を楽しみにしております!』

 

 

しなくていいから。

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「どうぞ。」

 

ルドルフ「失礼する。皆、ご苦労だったね。トレーニングの様子を拝見させてもらったよ。」

 

八幡「んでどうしたんだ?お前がわざわざこんな所まで来て激励だけとは思えないしな。」

 

ルドルフ「あぁ、用件を済ませて去るとしよう。比企谷君、ハッピーバレンタインだ。」

 

八幡「増えた……もう無いと思っていたのに。」

 

ルドルフ「?それはどういう……あぁ、成る程。君は私の思っていた以上に人気者だったみたいだね。」

 

八幡「俺も予想以上の数に驚いているところだ。作る数も多くなる一方だからこれ以上貰うのは遠慮したいところだが、拒む事は失礼になるしな。そんな事はしない。」

 

ルドルフ「君であればそうだろうさ。ではこれで失礼するよ。お返しもいただけるみたいだから、期待して待つ事にするさ。」

 

 

はぁ……もういいってば。もう誰も俺にチョコ渡さないでくれよ?

 

そして俺達は帰路に着いた……のだが、俺としてはあまり寮には帰りたくない。だってアイツが目を血走らせながら待ち構えてるかもしれないからだ。

 

 

ーーートレーナー寮前ーーー

 

 

八幡「はぁ……着いたかぁ………」

 

 

神様仏様三女神様、お願いします。玄関に同期2が待ち構えていませんように。今の俺には何処にも逃げ場がありませんので。手にはチョコがたくさん入った手提げ袋が2つもあるんだから。

 

 

ガチャッ

 

 

同期2「よぉ比企谷ぁ~……おかえりなさ~い。」

 

八幡「……ただいま。じゃ、行ってきます。」

 

同期2「何処に行くんだ比企谷逃がさねぇぞっ!!」

 

八幡「だってそんな風に待ち構えられたら逃げ出したくもなるだろ。何なんだよお前、ずっと玄関で待ってたのかよ?」

 

同期2「おうよ!」

 

 

すっげぇ執念だな………

 

 

同期2「俺には分かるんだよ。その紙袋がそうなんだろ?」

 

八幡「そうだが?もう逃げるのも面倒だから正直に言うわ。」

 

同期2「数は?」

 

八幡「そんな面倒な事してねぇよ。まぁ20個は超えてると思う。」

 

同期2「………」

 

八幡「おい、自分から数を聞いたのに勝手に石になって固まるんじゃねぇよ。おい……ダメだ、反応が無い。もういいや、部屋戻ろっと。」

 

 

とりあえず今日のバレンタインはもう終わりだろう。この後はもう貰えるとも思えないし。

 

 

東条「お帰りなさい比企谷君。予想していた通り、凄い量ね。」

 

八幡「お疲れ様です。とりあえず嫌われていないと分かっただけでも良かったですよ。」

 

同期1「比企谷君が嫌われているとはとても思えないけどね。」

 

八幡「あぁそうだ、玄関に同期2居るから回収お願いしてもいいか?」

 

同期1「遠慮させてもらうわ。それに頼む相手が違うじゃない、男の人に頼んでよ。」

 

八幡「それもそうか。」

 

東条「比企谷君、夕食は食べられるのかしら?だって中々の量でしょ?」

 

八幡「そもそも自分で作ってるのでちゃんと食べますよ。その後にいただきますよ、糖分補給がてらに。」

 

同期1「それは良い食べ方ね。じゃあ私達からのバレンタイン、受け取ってくれる?安心して、チョコじゃないから。」

 

東条「どうぞ。」

 

 

2人がくれたのは本当にチョコじゃなくて煎餅とチャーシューだった。煎餅は流石に市販で売られているものだが、甘い物よりかは遥かに良い。チャーシューはタッパーに入ってるからおそらく手作りだろう。

 

 

八幡「ありがとうございます。今ならチョコを貰うよりもこっちの方が嬉しいですね。」

 

同期1「夜を待ってた甲斐がありましたね。」

 

東条「そうね、比企谷君ならご飯を欠かす事なんて無いと思っていたから良かったわ。それからそのチャーシューはブロックのままだから切り分けて食べて。」

 

八幡「どうも。2人のお返しはそれなりの物を用意します。」

 

 

その後は部屋に戻って貰ったチャーシューをおかずに夕食を食べていたところに同期2が部屋に入ってきたが、玄関での事を謝ってきた。どうやら自分自身でも正気じゃなかったらしい……この時期のアイツは気を付ける事にしよう。

 

 

 

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