某TV局side
上司「いいか、お前をこのチームに戻したのは挽回のチャンスを与える為だ。夏合宿の時の事を少しでも反省しているのなら、今回の取材でやってみせろ。その為のチーム再加入だ、その事を頭の中に叩き込んでおけ。」
永井「はい。」
上司「よし、じゃあチームの所に行くぞ。合流したら早速出発だ。」
永井(
ーーートレセン学園・校門前ーーー
上司「〇□社です、本日はよろしくお願いします。」
たづな「お伺いしております。こちらは撮影許可証となっておりますので、必ず首に下げていただくようお願いします。では、どうぞ。」
上司「ありがとうございます。」
今日はクラシックの有力候補の取材だ。この前の弥生賞とチューリップ賞を筆頭にこれまで重賞を勝ったクラシッククラスのウマ娘とトレーナーに話をするって事になっている。まぁ殆どは班長が質問するから俺の出番なんて全く無いけどな。
「っ!班長、早速居ましたっ!ティアラ路線の本命筆頭のブエナビスタですっ!」
上司「おぉ!ちょうど良いタイミングだな。よし、早速行くぞ。」
班長がブエナビスタとそのトレーナーに話をつけてあっさりと許可が取れた。聞いたところによると、ブエナビスタのトレーナーはまだ新人のトレーナーらしい。あんな奴がトレーナーで大丈夫なのか?
ーーーコース場ーーー
ブエナ「はっ……はっ……はっ……っ!」
後輩「……よし、良いタイムだ!記録更新したぞ!」
ブエナ「あ、ありがとうございます!」
上司「調子は上向き、という事なのでしょうか?」
後輩「はい。阪神JFからチューリップ賞でしたが、問題無くこなせていましたから。この分なら桜花賞も攻略出来ると思っています。」
上司「成る程……因みに誰かからアドバイスをいただいたりとかはしているのでしょうか?例えば去年の桜花賞ウマ娘やベテランのトレーナーさんとか。」
後輩「自分の1つ上の先輩トレーナーから色々と教わっています。今年初戦は大阪杯なので、一緒に併走とかさせてもらっているんです。ドリームジャーニーさんと比企谷先輩です。」
永井「っ!」
後輩「阪神レース場の特性とか阪神1,600mの走り方とか色々と教えてもらっています。勿論そのまま汲み取るのではなく、自分なりにそれを吸収してトレーニングに組み込んでます。なので次の桜花賞は勝つ自信の方が高いです。」
クソ、よりにもよってアイツの話かよ……既にだるいから早く終わってくれよ。
上司「成る程、次の桜花賞が本当に楽しみになってきますね。」
後輩「はい。本当に……あっ、先輩!」
永井「っ!!」
八幡「どうした………どうも。」
上司「お世話になっております、〇□社です。」
後輩「今ちょうど桜花賞の事で取材を受けていたんです。それでアドバイスの事を聞かれたので先輩の事を話してたんです。」
八幡「そうか。別に俺の事を言わなくても良かったんだぞ?未勝利戦からこの前のチューリップ賞までちゃんと勝ち上がってるんだから自信持てよ。」
後輩「いえ、デビュー戦で負けてから先輩に色々とご指導を受けて、見違えるくらいトレーナーとしての知識や見方が上がったと思ってるんです。だから阪神JFだって勝てたし、この前のチューリップ賞だって勝てました。」
八幡「今はお前とブエナの取材なんだろ?俺を持ち上げても仕方ないだろ……」
上司「いえいえ、ブエナビスタさんの快進撃には比企谷トレーナーの後押しもあったのだと分かりましたので。良い師弟関係ですね。」
八幡「別に師弟というわけでは……頼まれたので教えているだけですよ。それに、ティアラ路線の本命には変わりありませんから。じゃあ自分はこれで。」
後輩「ありがとうございましたっ!」
その後は特に何事も無く他のウマ娘達の取材を終えて、俺達はトレセン学園を後にしようとしていた。しかしあのブエナビスタのトレーナー、人を見る目が無さ過ぎるだろ。よりにもよって比企谷から教わるなんてな……こりゃ桜花賞も人気を裏切って大惨敗だろ。
オルフェ「おい、貴様等……歩を止めよ。」
上司「?あ、あぁ!オルフェーヴルさん、ご無沙汰しております。先日は大変失礼致しました。」
オルフェ「許す、今後も励め……」チラッ
永井「っ!」
オルフェ「……アレを戻したのは貴様か?」
上司「は、はい。今回は挽回のチャンスをと思いまして。」
オルフェ「……で、あるか。1つ言っておく、飼い犬に噛まれぬようにする事だ。良からぬ事をせぬよう、縄を締めておけ。1度は兄上に免じて見逃した……が、次は無い。」スタスタ…
何なんだアイツ、何の実績も無いくせに偉そうにっ!!3冠ウマ娘の妹だからって調子に乗れるのも今の内だぞっ!!