比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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進出開始

 

 

八幡side

 

 

パドック周回も終わって、大阪杯に出走するメンバー達は控え室に戻って最後の打ち合わせに入っている。俺もオルフェと一緒にジャーニーの居る控え室に向かっている。オルフェは喝を入れると言っていたが、その後がメインだと俺は勝手に思ってる。

 

 

コンコンコンッ

 

 

ジャーニー『八幡さんですね、入って構いませんよ。』

 

八幡「じゃあ入るぞ。」

 

ジャーニー「おや、オルも来てくれたんだね。嬉しいよ。」

 

オルフェ「喝を入れに来た……」

 

八幡「頼もしい応援団だろ?」

 

ジャーニー「そうですね。菊花賞の時を思い……あぁ、そういう事でしたか。」

 

 

うわっ、コイツ何かを察したぞ……絶対に頭撫でる事だ。

 

 

ジャーニー「では八幡さん、オルからの喝を受ける前にお願い出来ませんか?」

 

八幡「もう理解してんじゃねぇか……そういうのはレース後にした方が良いんじゃないか?」

 

ジャーニー「いえ、それだと逃げられてしまう可能性がありますので。」

 

八幡「はぁ……分かったよ。じゃあ「兄上、余にもせよ。」……待ちきれなくなっちゃったのね。ならもう喝入れなくていいよ。この後に入れる喝、絶対に身に入んないから。」

 

 

その後は姉妹の頭を撫でて、満足したと仮定して(時間になったから)ジャーニーを見送った。

 

 

八幡「今回は喝を入れなかったな。」

 

オルフェ「兄上が喝を入れた。余が淹れる必要もあるまい。」

 

 

アレが?

 

 

ーーー観覧席ーーー

 

 

実況『仁川で初めて開催されるGⅠ、大阪杯は見事なまでの快晴で11人のウマ娘達を迎えました。春のシニア3冠最初のレースは2,000mのスピードが問われる阪神の舞台!今年は11人のウマ娘が名乗りを上げました。そしてその中には昨年の3冠ウマ娘、ドリームジャーニーが満を持しての出陣!桜のティアラを夢見るクラシッククラスの乙女達に先輩達が本物の走りを見せつけます!このレースにはGⅠウマ娘が半分を占めており、例年以上に豪華なメンバーとなっております!参りましょう、GⅠ大阪杯のファンファーレです!』

 

 

♪~♪~♪~

 

 

実況『ファンファーレ鳴り響く阪神レース場、そしてスタンド前のゲートに次々とウマ娘達が収まっていきます。グランプリウマ娘マツリダゴッホ、シンガポールのGⅠを勝利したシャドウゲイトが枠入りを完了しました。ドリームジャーニーは既にゲートの中……最後に大外11番サザンツイスターが収まりました!体勢完了!』

 

 

ガッコン!!

 

 

実況『スタートしましたっ!!アグネストレジャー少し遅れました。そしてカワカミプリンセスも後方から!スタンド前の先行争いはやはりヴィクトリーが行った!坂を上って2バ身のリード!その後ろマストビートゥルーとアドマイヤフジ!その後ろ単独4番手にシャドウゲイト、並びかけるようにインコースからマツリダゴッホ!更にはサンライズマックス、その後ろ1バ身差にドリームジャーニー!さぁ1コーナーから2コーナーへと向かいます!』

 

 

シービー「彼女、今回は少し前なんだね。どうして?」

 

八幡「初めての阪神だからな、バ場に慣れてなくて負けましたじゃ示しも何も無い。不安材料は少しでも取り除いておきたいと思ったに過ぎない。」

 

シービー「でもさ、彼女ならこのくらい何とか出来るんじゃないの?」

 

八幡「確かにそうかもしれないが、初めて走るのと何度か走った事のあるのとでは走りの差が明らかに違ってくる。なら少しでも有利に運ばせてやるのが俺の役目でもあるからな。」

 

シービー「あぁ~あぁ~……八幡がもっと早くトレセン学園に来てたらなぁ~!そしたらあたし、もっと良い走りが出来てたのになぁ~。」

 

八幡「何言ってんだよ、その走りが出来たからこそ3冠獲る事が出来たんだろ。」

 

オルフェ「兄上が担当であれば、走りは更に輝いていたであろうな。」

 

シービー「やっぱり君もそう思う?だよね~八幡が担当だったら絶対凄い走り出来てるもん~!」

 

 

実況『各ウマ娘3コーナーに回って行きます!ヴィクトリーの逃げ、リードは4~5バ身!アドマイヤフジとマストビートゥルーが2番手追走。その後ろにマツリダゴッホと1バ身差でシャドウゲイト!それを見ながらドリームジャーニーも外から進出開始!第4コーナーカーブ!内にサンライズマックスダイシングロウとカワカミプリンセスも後方から上がって参りました!』

 

 

ジャーニー「はぁ!!!」

 

 

実況『さぁ内からマツリダゴッホ!マツリダゴッホ!今度はアドマイヤフジが先頭かっ!アドマイヤフジ!外からドリームジャーニーが坂を上ってくる!ドリームジャーニーが抜けました、ドリームジャーニー先頭!!アドマイヤフジも懸命に食い下がっている、ドリームジャーニーゴールイン!!2番手争いは接戦!!ドリームジャーニーがこの大阪杯を制しましたっ!!半年ぶりのレースは問題ありませんでした!これぞ3冠ウマ娘の貫禄っ!!』

 

 

八幡「よし、勝ったな。次は天皇賞だ。」

 

シービー「やったね。」

 

八幡「あぁ。」

 

シービー「ところでさ八幡、1つ聞きたい事があるんだ。」

 

八幡「何だ?」

 

シービー「何で八幡から彼女の匂いがするのか教えてくれる?大丈夫、怒らないから。」

 

八幡「そういう奴は大抵事情を聞いたら怒るんだよ。」

 

 

何でジャーニーの前にコイツの相手をしなくちゃならんのだ……消臭剤、常に持っておこっと。

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

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