比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

1643 / 1645
春の船着き場

 

 

ーーーーーー

 

 

実況『阪神レース場はすっかり夏の装いです。数多くの名ウマ娘が走ってきました西のグランプリ宝塚記念。今年は11人と出走ウマ娘が少ないグランプリとなりましたが、そこには3冠ウマ娘にして春の3冠にリーチをかけているドリームジャーニーが居るからかもしれません。しかし他の10人は勝つのは自分なのだと自身に発破をかけながらこの舞台に臨んできました!そして今年のバ場コンディションは久々の良バ場!レースを観に来た観客達も待ち望んでいます!さぁ参りましょう、春最後のGⅠ宝塚記念………』

 

 

ガッコン!!

 

 

実況『スタートしました!まずまず揃いました11人はこれから先行争い、外からスクリーンヒーローが上がって行く!今日は逃げ作戦かスクリーンヒーローが前に行きました!その後ろにはカンパニー、コスモバルクも上がっていきました。内の方からアドマイヤフジ!人気のドリームジャーニーは中団やや後方に位置しています!スタンド前を走るウマ娘を前に大歓声が起こります!さぁ各ウマ娘が1コーナーをカーブして行きます!夢の頂上決戦は先頭からお終いまで12~3バ身くらいであります。ファンの期待を背に受けて向こう正面に入っていきました!』

 

 

折本「すっごぉ……本場のレースってこんなに盛り上がるんだ~。」

 

「私もレース場なんて小さい頃に行ったきりだったからなぁ~……まさかここまでとは思わなかったなぁ。」

 

「姉ちゃん達、今日は特別だって!何てったってドリームジャーニーが出てるんだからな!未だ無敗のウマ娘でこれも勝てば春の3冠だからな、皆見たがってんだよ!」

 

折本「そ、そうなんだ~!」

 

「姉ちゃん達が誰応援してるのかは知んねぇけど、特にコレってウマ娘がいねぇのならドリームジャーニーを応援しなっ!」

 

 

折本(まぁ、他のウマ娘を知らないから最初からドリームジャーニーを応援してるんだけどね。)

 

(新聞見たけど、他のウマ娘って名前聞いても分からなかったんだよねぇ~……)

 

 

実況『早くも3、4コーナー中間にかかってきた!先頭はコスモバルク、2番手にはインティライミ!その外からはサクラメガワンダーとスクリーンヒーローも並んで上がってきている!更にその外からはドリームジャーニーも上がってきている!さぁ4コーナーをカーブして直線コース!ドリームジャーニー外から上がってくるかっ!?内からアルナスラインも共に上がってくるか!?ドリームジャーニーが併せるように上がって先頭に変わるか?200を切って粘っているのはサクラメガワンダー、スクリーンヒーロー、カンパニー!』

 

 

ジャーニー「それでは、旅の終着です………」

 

 

ズサァ!!!

 

 

実況『外から、ドリームジャーニーが抜けた!坂の上りでドリームジャーニー!1バ身、2バ身リード!サクラメガワンダー単独2番手か!ドリームジャーニーゴールインッ!!ドリームジャーニー快勝!!2番手サクラメガワンダー、3番手にカンパニーが体勢有利かっ!ドリームジャーニーは見事に大阪杯、天皇賞・春、そして宝塚記念に春のGⅠ3連勝した事で春の3冠を達成っ!!素晴らしい偉業を達成しましたっ!!』

 

 

ジャーニー「はぁ……はぁ……ふふっ、やりましたよ八幡さん。」

 

 

実況『先頭で駆け抜けたドリームジャーニー薄っすらと笑みを浮かべ空を見上げました!このウマ娘が、またもやウマ娘の歴史に新たな1ページを刻みましたっ!!』

 

 

ーーーーーー

 

ジャーニーside

 

 

八幡「お疲れさん。」

 

ジャーニー「えぇ……やりましたよ。やっと少しだけ落ち着ける……」

 

八幡「おいおい、まだレースが終わっただけだぞ?インタビューやらライブがまだ残ってるんだからな?」

 

ジャーニー「えぇ、そうですね。その準備もしなくては……ご協力していただけますか、八幡さん?」

 

八幡「はい?」

 

ジャーニー「ふふふっ。」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

『見事宝塚記念を制しました、ドリームジャーニーさんです!おめでとうございますっ!』

 

ジャーニー「どうもありがとうございます。」

 

『今回の勝利で春の3冠を達成しましたが、お気持ちはいかがですか?』

 

ジャーニー「ホッと一息ついているところです。この3ヵ月は気の抜けない日々が続いておりましたので、勝利の喜びよりも勝ててホッとしている気持ちが大きいですね。」

 

『最後は目を見張るような末脚でした、そして今回はいつもの追込ではなかったみたいですが、それも作戦の内なのでしょうか?』

 

ジャーニー「えぇ。何が起きるのか分からないのがこの世界ですから。トレーナーさんとも入念に作戦を練りました。臨機応変に展開した結果、今回は少々前目の展開になったというわけです。」

 

『では次にトレーナーさんにお伺いします。今回のジャーニーさんの走りはいかがでしたか?』

 

八幡「今日のレースを見てお分かりだと思いますが、アレは本来の走りではありません。それでも勝つ事が出来たのは彼女のこれまで走ってきたレースでの経験が活かされた結果だと思っています。」

 

『次のレースについては何か計画している事があるのでしょうか?例えば、フランス遠征とか?』

 

八幡「考えておりません。それにジャーニーはこの連戦で疲労が溜まっています、まずはしっかり休ませてから決めたいと思っています。」

 

『では最後にドリームジャーニーさん、皆様に一言お願いします。』

 

ジャーニー「皆様、本日はありがとうございました。今後も良いレースを披露出来るよう努めて参りますので、今後もよろしくお願い致します。」

 

『ありがとうございました!ドリームジャーニーさんでしたっ!!』

 

ジャーニー「………っ!あれは………」

 

 

永井『………』ギリギリ…

 

 

八幡「どうした?」

 

ジャーニー「……いえ、何でもありません。お気になさらず。」

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

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