比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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来てくれた理由

 

 

エアグルーヴside

 

 

エアグルーヴ「……ん、んんぅ……朝か。」

 

 

こんなにも目覚めの良い朝はいつ以来だろうか?きっと今まで経験してきた中で1番だと思う。昨日は……八幡との蟠りが全て無くなった日……だと思っている。私はそうだが八幡がどう思っているかは分からないからな。明後日にでも聞いてみる事にしてみようか?それもこれも会長達のおかげだ。今日は頭を下げて礼を言わなくてはな、そうでもしなければ私の気が収まらん。

 

 

ファイン「ふあぁ〜………あっグルーヴさんおはよぉ〜。起きてたんだね。」

 

エアグルーヴ「あぁ。と言っても私も今し方起きたばかりだがな。」

 

ファイン「……ふふふっ♪」

 

エアグルーヴ「?どうした?」

 

ファイン「ううん、やっぱりこっちのグルーヴさんの方が良いなぁ〜って。いつものグルーヴさんに戻ったから。」

 

エアグルーヴ「心配を掛けて済まなかった。トレーナーに頼むのは………っ!」

 

 

八幡も言っていたが、どうやってあそこに行くように頼み込んだのだ?八幡は人前に出るのはあまり好まない。とすればどうやって………

 

 

ファイン「どうしたの?」

 

エアグルーヴ「あぁ、少し気になった事があってな。お前達はどうやって八ま………トレーナーに昨日の事を頼んだのだ?」

 

ファイン「あぁ〜あれは大変だったなぁ〜。でも最後はドーベルのおかげで何とかなったって感じだったんだよね〜。」

 

エアグルーヴ「詳しく聞いてもいいか?」

 

ファイン「うん。あれは確か〜………」

 

 

エアグルーヴsideout

 

ファインside

 

 

あの日は菊花賞の日だった。私と会長さんとフジさんはレース場に向かわず、学園に残ってトレーナーさんが1人になるのを待っていたの。まぁフジさんはグルーヴさんとトレーニングをしていたんだけどね。

 

そしてグルーヴさんがその場から居なくなったのを確認してから会長さん達を呼んでトレーナーさんと話をする事になった。

 

 

八幡「エアグルーヴと話?」

 

ルドルフ「うむ、私とも話をしたから君も理解しているとは思うが、やはりもう1度話をする必要があると私は思う。どうだろう、やってくれないかい?」

 

八幡「そんな事をしてもあまり意味は無いと思うが?提案は嬉しいが意味は無いと思うぞ。」

 

ルドルフ「やはり話し合いで解決は不可能、かな?」

 

八幡「無理、だろうな。」

 

ルドルフ「……君ならそう言うと思っていたよ。なので今回は代案を持ってきたんだ。」

 

八幡「代案?」

 

 

そして発案者のフジさんが内容を説明した。なんだけど………

 

 

八幡「断る。」

 

ル・フ・ファ「………」

 

八幡「何で俺が自分から目立ちに行くような事をしなくちゃいけねぇんだよ、真っ平御免だ。」

 

フジ「どうしても、かな?」

 

八幡「ウィナーズサークルでお出迎えなんて………俺がフジのような対応なんて出来るわけねぇだろ。ていうか出来ねぇよ。」

 

フジ「………」

 

八幡「出迎えたとして何をすればいいんだよ。それにだ、エアグルーヴがそんな事をされて喜ぶと思うのか?俺にはとてもそう思えない。」

 

ファイン「で、でも!最近はトレーナーさんの事を言う事が多いの!きっと心はすっごく寂しいんだと思うの!生徒会でも様子がおかしいみたいだし………」

 

八幡「そうだとしてもだ、俺がそんな事をして何の意味がある?お前達の言うエアグルーヴの精神面の不安が解消されるのか?」

 

ルドルフ「確証は、申しわけないが………」

 

八幡「だろうな。」

 

 

トレーナーさんは表情を変えずにそう言った。最初からそれが分かっていたかのように………

 

 

八幡「悪いが力にはなれん。他を当たるか別の方法を考え「ま、待って!!」て……?」

 

ドーベル「………」

 

ルドルフ「メジロドーベル?」

 

フジ「どうして此処に?」

 

ドーベル「私もエアグルーヴ先輩の不調には気付いてたので………それで、その………ト、トレーナー……わ、私からもお願い。先輩を、エアグルーヴ先輩を、助けて!」

 

八幡「………」

 

ドーベル「………」

 

八幡「………悪いがそれは「八幡君。」っ!」

 

ルドルフ「お願いだ、君の力が必要だ。」

 

フ・ファ・ド「っ!!」

 

 

トレーナーさんにお願いした会長さんが頭を下げた………私の知る限り、上の立場の人以外に頭を下げる会長さんは初めて見た。

 

フジ「……っ!八幡トレーナーさん!」

 

ファイン「お、お願いします!」

 

八幡「………」

 

ドーベル「ト、トレーナー……」キュッ

 

八幡「っ!!?」

 

ドーベル「お、お願い………」プルプル

 

 

八幡(ドーベルは男嫌いだというのは俺も知っている。そんなドーベルが俺の手を………)

 

 

八幡「………ここで俺が断ったら、悪いのは俺か。」

 

フジ「っ!!じゃあ!」

 

八幡「あぁ、お前達の案に乗る。それで?俺がやるのはウィナーズサークルのお出迎えだけか?」

 

ドーベル「あ、あの!それじゃあやって欲しい事が、あるんだけど………」

 

八幡「何だ?」

 

ドーベル「サークルに行くのは良いとして、もしも先輩が勝ったら言葉を送って欲しいの。おめでとうとか頑張ったね、とか。」

 

八幡「……分かった、じゃあそういう手筈でな。」

 

 

そしてこの前の天皇賞で決行した結果、グルーヴさんが優勝と同時に本調子に戻ってくれた。これがトレーナーさんが来てくれた経緯。

 

 

ファインsideout

 

エアグルーヴside

 

 

エアグルーヴ「そんな事があったのか………」

 

ファイン「うん、だからトレーナーさんはあの場に居たんだ。どうなるかと思ったけど、何とかなって良かったよ。おかげでグルーヴさんの雰囲気も元に戻ったしね♪」

 

エアグルーヴ「心配をかけてしまったようで済まなかったな。もう大丈夫だ。」

 

 

お前達と八幡のおかげ、なのだからな。

 

 

 




こんな事があったとは………ドーベルが1番頑張ったみたいですね。
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