八幡side
アメリカ生活3週間目の朝、俺は荷物をまとめて空港に居る。勿論日本に帰国する為だ。アメリカでの生活は中々に新鮮だったし、楽しかった。きっと日本で過ごしていたらこうはなっていないだろう。
八幡「では先生、3週間ありがとうございました。」
マンノウォー「長いようであっという間だったな……だがお前のおかげでこの3週間は楽しく過ごさせてもらったぞ。」
八幡「プロフェッサーもいつでも日本にいらしてください、自分は歓迎しますから。」
マンノウォー「そうだな、BCが片付いたらそっちに行けるかもしれないな。」
八幡「その時は連絡してください、おもてなししますので。」
マンノウォー「お前がしたように何も知らせずに行くのも面白そうだがな?」
八幡「アレはドッキリを含めていましたので。今度からは必ず連絡を入れてから伺いますので。」
マンノウォー「いや、私はアレでも構わないぞ?その方が喜びが爆発するからなっ!」
八幡「もし次に行く機会があったら、そのようにします。」
マンノウォー「あぁ、期待して待っている……そろそろ時間だな。」
八幡「はい、ではまた。」
俺は荷物検査を終え、時間になってから機内へと乗った。先生が予約してくれた席はファーストクラスの席だった……多分だけど、乗り継ぎの飛行機も同じなんだろうなぁ~。絶対にファーストクラスだ。
そして数十時間後、俺は日本の羽田空港に到着した。
八幡「ふぅ~……着いた。ずっと座りっぱなしだったからやっぱ身体ガチガチだな。さて、学園に戻るか。きっと書類も溜まってるだろうし。」
ーーートレセン学園・校門前ーーー
たづな「……っ!あら、比企谷トレーナー!」
八幡「こんにちは、駿川さん。」
たづな「ご無事に帰国されたみたいで何よりです!お戻りをお持ちしておりました。」
八幡「ありがとうございます。きっとトレーナー室は書類の山になっていますよね?」
たづな「そうですね、それなりに積み重なっているとだけ申し上げておきます。」
八幡「分かりました。」
駿川さんの少しがどの程度なのかは置いておくとして、少しでも量を減らしておくか。後は早くアメリカとの時差ボケを無くさないとな、このままだと8月から開始するトレーニングにも支障が出てくる。
ーーートレーナー室ーーー
ガラガラッ
八幡「……成る程、確かに溜まってるな。」
まぁジャーニーへの取材やら出演やらだろうな。此処に置かれているのは全部8月以降に関する書類だから、その他の書類に関しては駿川さんにお願いしていた。だからコレはジャーニーと相談して決めないとな。けど今日は無理だ、本人が居ないからな。あっ、とりあえずジャーニーにはLANEで帰った事だけでも報告しておくか。
八幡「日本に帰国した。現在トレーナー室なう……これでいいか。かしこまる必要も無いし【♪~】……ん?」
え、『すぐ行きます。』?え、来る必要無いよ?
ーーー数十分後ーーー
コンコンコンッ ガラガラッ
ジャーニー「失礼致します。お帰りをお待ちしておりましたよ、八幡さん。」
八幡「おうジャーニー、ただいま。一応コレ、お前にお土産な。オルフェにも同じの用意してる。」
ジャーニー「ありがとうございます………さて。」
八幡「?」
プシュー!
八幡「……何してんの?」
ジャーニー「いえ、3週間も居なかったのですからその埋め合わせをと思いまして。私が何を言いたいのか、八幡さんでしたらお分かりになりますよね?」
八幡「……頭を撫でろと?」
ジャーニー「その通りです。」
八幡「俺、一応仕事しに来てるんだが?」
ジャーニー「担当ウマ娘の面倒を見るのもトレーナーのお役目かと存じます。」
仰る通りです。
八幡「俺がアメリカに行ってる間は大丈夫だったか?」ナデナデ
ジャーニー「お休みが長く続いていたせいか、少々退屈にも感じました。」
八幡「そこは納得してくれ。あのまま夏合宿に突入していたらと思うと少し怖い。」ナデナデ
ジャーニー「ちゃんと分かっていますよ、貴方のお気持ちは。そうそう、オルから伝言です。『極上の甘味を献上せよ。』との事です。」
八幡「俺の気が休まる時が無いんだが?」ナデナデ
ジャーニー「オルも寂しがっていたのです、お願いを聞いてあげてください。」
八幡「じゃあ俺の言う事も聞いてくれないか?コレじゃ作業も捗らないんだが?」
ジャーニー「手が止まっていますよ?今は担当を労わる時間です。」
八幡「聞く気が無いって事はよく分かった。まぁいい、きっとオルフェにも同じ事をする羽目になるんだろうし。」
今日短く済ませたところで後日キッチリ清算してくるのは目に見えてるしな。それにこの姉妹はそういうとこ絶対に見逃さないし。
八幡「一応聞いておくが、俺が居ない間は何も無かったか?」ナデナデ
ジャーニー「えぇ、何もありませんでしたよ。とても平和でした。」
八幡「……そうか。」ナデナデ
ジャーニー「何かご懸念でも?」
八幡「いいや、一時的にとはいえ担当から目を離すんだ。気にするのは当然だろ?それに俺は悪目立ちしているみたいだからな。」ナデナデ
ジャーニー「そうだった、貴方には熱烈なファンが居ますからね。」
八幡「やめろ、あんなのはファンって言わねぇよ。」