八幡side
ジャーニー「楽しみですね、インタビューをいつもとは違う場所でするなんて。」
八幡「俺はあまり楽しみじゃないけどな。」
休日の日曜日。俺とジャーニーはTV局へと向かっている。この前の依頼をジャーニーに伝えたところ、〇□社の依頼を受けたのだ。わざわざアイツの居る会社の依頼を受けるなんてと思ったところだが、ジャーニーの事だから絶対に何か思惑があっての事なんだろう。
ジャーニー「確認なのですが、今回のインタビューの内容は春の3冠について。大阪杯から宝塚記念に至るまでの物語でしたね。」
八幡「あぁ、その通りだ。」
ジャーニー「ですが、私としては話しておきたいエピソードは特に無いのですが。」
八幡「別にお前の事だけじゃなくてもいいだろ。オルフェの事とか仲の良い学生の事とかを話してもいいと思うぞ。」
ジャーニー「ではその時は八幡さんの事をお話しましょう。私が1番お世話になっているのは貴方なのですから。」
八幡「俺も隣で話すんだからそういうのはいいんだよ。」
ーーー〇□会社ーーー
八幡「トレセン学園の比企谷とドリームジャーニーです。インタビューの件で伺いました。」
「お待ちしておりました、比企谷様にドリームジャーニー様。ご案内致します、こちらへ。」
八幡「お願いします。今回のインタビューの事ですが、何か伺っていますか?例えばインタビュアーは誰かとか。」
「申しわけございません、私は窓口なので細かい事までは伺っておりません。お2人がお越しになられたら、担当の者が楽屋に伺って改めてご説明する予定となっております。」
八幡「分かりました。」
そして俺達は楽屋に案内された。俺とジャーニーは別々の部屋を用意されていたのだが、ジャーニーはすぐに俺の部屋へと入って来た。
ジャーニー「八幡さんは同級生のあの方がインタビュアーではないかというのをご懸念されているのですか?」
八幡「それもあるが、俺としてはアイツを視界に入れたくなくてな。」
ジャーニー「その点につきましては私も同じですね。此処の依頼を受けた手前あまり悪い事は言いたくないのですが、あの方の態度は好ましいものではありませんから。」
八幡「大体分かってはいたが、お前も奴が気に入らないみたいだな。」
ジャーニー「気に入らないというのは正しくはありません、小バエはたかる前に振り払うべきですからね。余計な労力を使いたくないのです。」
八幡「確かに。振り払うのは体力も使うしストレスも溜まるしな。」
ジャーニー「なのでもし、この後来る方のご説明次第では配置の変更をお願いしようと思っております。」
八幡「その時は俺も加勢する、もしくは俺から言う。」
ジャーニー「お願いしますね。」
その後、俺達も面識のあるアイツの上司がやって来て説明を聞いた。運の良い事に今回アイツは夏合宿の取材に向かっていて、此処には居ないとの事だ。現場復帰というのは嘘じゃなさそうだ。
ーーー数分後ーーー
司会「こんにちは、テレビの前の皆様~!本日はこの方達をゲストとしてお招きしております。現トゥインクルシリーズで大活躍中のウマ娘、ドリームジャーニーさんと担当トレーナーの比企谷トレーナーにお越しいただいております。本日はよろしくお願いします。」
八・ジャ「よろしくお願いします。」
司会「遅れてしまいましたが、春の3冠達成おめでとうございます!このトゥインクルシリーズが始まって以来、最初の踏破者となりました。その時のお気持ちというのはどのような感じだったのでしょうか?」
ジャーニー「そうですね。私は3冠というものにはあまり思い入れはありません。ですが、素直に嬉しかったですよ。」
八幡「自分は達成した喜びというよりもホッとしましたね。春の3冠は秋とは違ってローテーションだけでなく距離の調整も必要ですから。全て1着で走り終えたのは勿論ですが、無事に戻ってきてくれたのが1番喜ばしいというのが感想です。」
司会「成る程、ウマ娘とトレーナーならではのご感想ですね。ではトレーナーさん、大阪杯の事からお伺いしたいと思います。大阪杯の出走というのは最初から決めていたのでしょうか?」
八幡「いえ、菊花賞を終えた後に年越し前には大阪杯を初戦にすると決めました。トレーニングも中距離中心に変えましたからね。」
司会「初めての阪神レース場に不安はありませんでしたか?」
八幡「確かに初めての阪神レース場に不安が無いと言えば嘘になりますが、それ以上にトリッキーな京都レース場を経験していましたので、そこまで大きな不安はありませんでした。」
司会「ではドリームジャーニーさん、大阪杯を走った時の事をお伺いしても?」
ジャーニー「えぇ、勿論。初めてのシニア戦という事もありましたので、最初は胸を借りるつもりで走りました。経験豊富なだけあって思うように走る事は出来ませんでしたが、直線で何とか差し切る事が出来ました。最後の直線だけが勝負の分かれ目でしたね。」
司会「成る程、そこで天皇賞へ駒を進めたんですね!」
ジャーニー「はい、まぁ条件付きではございましたが。」