永井side
中島「よぉ永井、こっちこっち~!」
永井「おうっ!」
俺は永井、〇□社でウマ娘専門の取材班で働いている。今日は中学からのダチの中島と飲みに行く約束をしてて、居酒屋に来ているところだ。
永井「お疲れ~。とりあえず「生だろ?お通しも用意しておいたぜ。」分かってるじゃねぇか!んじゃ乾杯すっか!」
中島「おう。んじゃ今日もお疲れさん、乾杯っ!」
永井「乾杯っ!」
仕事終わりにはやっぱコレだよなぁ~!全身の疲れが喉を通して流されていく感じ、たまらねぇぜ~!
中島「かぁ~美味ぇ~!!んで?今年もトレセン学園所有の夏合宿所まで行ってきたんだろ?どうだったよ?」
永井「今年は何も無かったぜ。あのヒキガエルも居なかったから気持ち良く仕事が出来た……って言いたいところだが、ドイツもコイツもアイツの事は話題に出しやがる。」
中島「お前の所もか?」
永井「はぁ?お前の所でそんな事になるのか?」
中島「あぁ、そっちに比べるとそんなに大した事はねぇんだけどよ。アイツがウチのお偉いさんの目に留まっちまってよ。広告に使わせてくれって依頼を持ち掛けてんだよ。社内でもアイツの事で色々とな……」
コイツの務めている勤務先は大手広告代理店で、CMとかを取り扱っているクリエイティブ制作スタッフだ。
中島「まぁアイツは断ってるらしいけどな。『俺を使うくらいならウマ娘を使ってください。』って一丁前な事言ってよ。」
永井「まぁあんな目の腐った野郎がテレビに映ったらホラー映像になるしな。トレセン学園のイメージも下がるってもんだ、断ったのはある意味正解だろ。」
中島「まぁな。けどアイツ阪神と京都では眼鏡をかけて来てたみたいなんだけどよ、ウチの関西支店の連中が写真撮ってこっちの仲の良い人に写真横流しにしてるんだよ。それのせいでこっちの上役連中はどうやってアイツを頷かせるかで、ずっと議論してやがる。」
永井「はぁぁぁ~……アイツの事ばっかだな。この前だってかおり達誘って飯食いに行こうって話したんだけどよ、同窓会の俺達が気に入らなかったみたいでな。行きたくねぇってよ。」
中島「マジで?くっそ何なんだよアイツマジで……」
永井「ウマ娘から聞いた話だけどよ、アイツトレーナーのくせして担当のドリームジャーニーとは既に家族ぐるみの関係らしいぜ?」
中島「家族ぐるみ?アイツやっぱ出会いがねぇからって学生狙ってんじゃねぇのか?」
永井「それだったら俺もアイツの事で記事書けるのによ……でもそういうのって必ず上司に見せねぇとダメだから何も出来ねぇんだよな。」
中島「あぁ~あ。何か良い方法ねぇかなぁ~?」
方法があったとしても、それをどうするかだよなぁ~……ウチじゃ絶対に扱えないし、アイツのスキャンダルなんて他所には絶対にあげたくねぇ。
永井「あぁ~もう止めだ止めだ!せっかく飲んでんだ、んな奴の事なんて話してらんねぇって!ほら、今日は飲むぞっ!」
中島「それもそうだな!すいませぇ~ん!!」
それからはヒキタニの事は忘れて、俺達はビールを飲みながら美味い肴を片っ端から食った。俺達にはもうコレが欠かせねぇよ!
ーーー1時間半後ーーー
中島「あぁ~美味かった!」
永井「この後どうする?解散するにはまだ早くね?」
中島「俺もちょっと飲み足りないって思ってんだよなぁ~。あっ!ならバーにでも行かね?知り合いから譲ってもらったんだけどよ、結構良い店の割引券あんだよ。」
永井「おいおいそんな良いのがあるんなら先に言えよ!おっ、しかも此処って結構人気のある店じゃ~ん!行こうぜ行こうぜっ!」
中島「うし、じゃあ行くかっ!」
そして俺達は割引券片手にその人気のあるバーへと直行した。
カランカラン~
「いらっしゃいませ、お好きな席へどうぞ。」
中島「おいおいマジか、何か予想してたのより全然違うぞ?」
永井「大丈夫だって。足りなかったら俺が降ろしてくっから!」
「何に致しましょう?」
永井「あっその前にこの券でどのくらいまで割引になる?」
「……こちらの割引券ですと半額となります。」
中島「半額っ!ラッキーだな!」
永井「だな!俺はとりあえずジントニックで!」
いやぁ~こんな店を半額で飲めるなんて最高だな!マジでウハウハだぜっ!
中島「あぁそうだ、永井に聞きたかったんだけどよ。この前の札幌記念にブエナちゃん出てただろ?あれ何で負けちまったんだ?レース素人の俺じゃ分かんなくてよ。」
永井「トレセン学園のトレーナーじゃねぇんだ、俺だって細かい事は知らねぇよ。まぁでも俺からすればざまぁ見ろって思うけどな。」
中島「え、何でだよ?ダブルティアラウマ娘だぞ?」
永井「ブエナビスタのトレーナーだけどよ、デビュー戦で負けてからヒキタニの奴に色々と教わっていたらしい。それからはこの間の札幌記念まで連勝街道、ノりまくってたんだよ。そんで調子に乗ってたツケが回ってきたんだよ。」
中島「マジで?そんな裏があったのかよ……」
永井「まっ、ブエナビスタの担当も自信が無かったんじゃねぇの?あんな奴に教えてもらうくらいなんだからよ、俺がトレーナーだったらあんな奴には死んでも頼まねぇよ。」
中島「んで結局のところ何が原因なんだ?」
永井「右脚の爪に炎症が起きてたんだってよ。トレーナーならそのくらいのケアはしてくれってもんだ。」
八幡「最近の新聞社ってのは随分と偉いんだな、ウマ娘の個人的な情報をこんな所でデッカい声でベラベラと話してるんだからな。おまけにトレーナーに向かって誹謗中傷さえ平気でするくらいだからな。」
っ!!?!!!?ヒキタニッ!!?