比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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変わった対応

 

 

八幡side

 

 

天皇賞が終わってから2日が経った。昨日は普段と変わらずトレーニングを休みにしてたが、今日からまた再開だ。まぁエアグルーヴの事だから休みの間も自主練をしていたんだろうが、それは気にしないでおこう。最初に契約した通りだからな。

 

 

さてと、部室の鍵は………

 

 

エアグルーヴ「もう来ていたのか、八幡。」

 

八幡「?あぁ、たった今だけどな。」

 

エアグルーヴ「そうか………だとしたらタイミングが良かったのだな。」

 

八幡「タイミング?何のだ?」

 

エアグルーヴ「こうしてお前と朝に出会えた事がだ。」

 

八幡「………」

 

 

………………

 

 

エアグルーヴ「………部室の鍵を開けないのか?」

 

八幡「っ!お、おう………」

 

エアグルーヴ「ふふっ、ボーッとし過ぎだ。」

 

 

この前の日曜からなのだが、エアグルーヴのツンが無くなっている気がする………罵声が無いとでも言えばいいのだろうか?

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

エアグルーヴ「さて、次はジャパンカップだな。距離は特に問題無いが、このレースには海外からの強豪ウマ娘も参戦してくる。八幡、お前ならどうする?」

 

八幡「そうだな……お前のスピードかスタミナのどちらかを伸ばしたいな。」

 

エアグルーヴ「それは何故だ?スピードは分かるが、スタミナを伸ばす理由は?」

 

八幡「スパートのタイミングだ。早めに仕掛ければ相手の牽制にもなるし、こちらも有利に事を運べるしな。スピードを上げる理由は最終コーナーからの勝負って理由だ。まぁ賢いお前なら分かってるとは思うけどな。」

 

エアグルーヴ「成る程………八幡、お前なら今の私を見てどちらを取る?」

 

 

………いや、いいんだよ?いいんだけどさ、何で俺の事名前で呼んでんの?別に呼ぶなと言うつもりは無いけど、突然過ぎないか?天皇賞のサークルからずっと名前呼びだし。

 

 

エアグルーヴ「八幡?」

 

八幡「っ!んんっ!俺ならスタミナだな、ジャパンカップに勝った時の視野も入れておきたいしな。」

 

エアグルーヴ「有マ記念だな?」

 

八幡「まぁな。王手を掛けたら、お前だってその路線に進みたいだろ?」

 

エアグルーヴ「あぁ、そうだな。ならジャパンカップまでのトレーニング内容はスタミナ重視で行くとしよう。八幡、メニューが出来たら教えてくれ。」

 

八幡「あぁ、分かった。」

 

 

前までの女帝様はどこに行ったんだ?何にも言ってこねぇの。前までならたわけだの何だの飛んで来てたのに、それすら飛んで来ない。それに今の状況だってなんかおかしい………

 

 

八幡「思ったんだけどさ、近くね?」

 

エアグルーヴ「そうか?」

 

八幡「いや、前までは向かいだっただろ。」 

 

エアグルーヴ「こっちの方が同じように内容を見られると思ったからだ。」

 

八幡「すると何か?この状況では俺の隣の方が都合が良かったと?」

 

 

どうだ?これならお前も『たわけっ!!そのようなふしだらな理由などでは無いっ!!』と言うだろうよ。言って欲しいわけじゃないけどよ。

 

 

エアグルーヴ「そうだな、お前の隣が良かった。それもある。」

 

 

………あれ?

 

 

エアグルーヴ「天皇賞の時もそうだったが、お前の傍に居ると落ち着く。」

 

 

………あるぇ?

 

 

エアグルーヴ「それに、お前の温もりは心地良い………こうして感じているだけで、その………幸福を感じる///」

 

 

………あんるえぇぇぇ!?

 

 

エアグルーヴ「……な、何とか言ったらどうなのだ?こちらが、その………恥ずかしくなるだろう///」

 

八幡「い、いや〜……あまりにも予想斜め上の答えの連発だったもんだからよ、反応も出来なかった。」

 

エアグルーヴ「次からはちゃんと対応するように。今回は特別に許すからな。」

 

 

………優しいエアグルーヴってこんな感じなんだな。でも2年半もアイツのトレーナーしてると思う事があるわけなんだよ。

 

 

エアグルーヴ「……ではな、八幡。また放課後に来る。」

 

八幡「あ、あぁ………」

 

 

………ねぇ、アレって本当に俺の担当してるウマ娘?なんか別人になってんだけど?ツンデレのツンが無くなってるし、寧ろデレが強調されてる。しかも距離感近くなってる上に、少しだが笑うようにもなってる。フッ、みたいな笑い方じゃなくて微笑むような笑い方ね?なんかさ………どうなってんの?

 

 

八幡sideout

 

エアグルーヴside

 

 

エアグルーヴ「………」

 

 

………へ、変に思われてなかっただろうか?この前の天皇賞以来、八幡の前では素直になろうと思ったのだが、八幡も少し固まっていたな。

 

だが仕方ない、まだ初日なのだ。これから慣れていけばいいだろう。しかし………

 

 

エアグルーヴ「い、いきなりあのような事を口走るのは、少々不埒だっただろうか?」

 

 

八幡の温もりが心地良いなどと………だが本当の事だ。天皇賞で感極まって八幡に抱き着いてしまった時、自分を落ち着けるという事もあったが、それ以上に心地良かったのだ。出来ればあれは私だけに………っ!い、いやいや何を不埒な事を!?

 

 

エアグルーヴ「………だが、そうあって欲しいと思っているのも確かだ///」

 

 

ふふっ、今日の放課後が楽しみになるな。

 

 

 




エ、エアグルーヴにツンがない………っ!?
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