比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ご依頼と企画?

 

 

八幡side

 

 

9月の下旬に差し掛かったところで、部長さんから奴の処分が決まったと連絡があった。この前は一時的にチームから外されただけで済んだが、今回は事が事の為にチームから外されるだけでは済まなかった。結論から言うと窓際部署に異動になっただけでなく、9月いっぱいは停職の上で減給との事で収めたとの事だった。俺はその世界に全く詳しくないから分からないが、異動に停職に減給だから中々なものだと思っている。まぁ、俺の同期だった奴はウマ娘に手を上げようとして懲戒解雇になったけど。けど席は残るんだから不幸中の幸いだろう。

 

まぁそれは置いといてジャーニーのトレーニングだが、やり方を変えたからなのか、効果が出始めている。ジャーニーもコーナーで脚を溜められるようになってきた。まだ力みながら走っている感じはするが、それでも前に比べると大きく変化している。

 

 

八幡「よし、順調だな。」

 

たづな「比企谷トレーナー、少々お時間よろしいでしょうか?」

 

八幡「はい、何でしょうか?トレーニング中なので少し手短にお願いします。」

 

たづな「はい。比企谷トレーナーが帰ってきた時にお話した広告代理店からいただいたCMの件を覚えていらっしゃいますか?」

 

八幡「はい、覚えてますけど……もしかしてまた依頼が来たとか?」

 

たづな「はい、その通りです。確かに我々は毎年新入生獲得にも力を入れています。ですがそれよりも深刻なのはトレーナー不足による未担当ウマ娘が、どの学園でも増加している事なのです。」

 

八幡「お気持ちは分かりますが、たかが一トレーナーの自分が抜擢されたところで効果があるとは思えませんが。」

 

たづな「仰る事は分かります。それにトレーナーというご職業自体ウマ娘がメインである以上、表舞台に立つ事は殆どありません。ですがトレーナーという職業に魅力を感じていただければ、希望者は増えると思うのです。」

 

八幡「個人的に言わせていただく事があるとすれば、ウマ娘に対する熱意が本物であれば素質ありだと思います。それが高校中退だろうと学歴が無かろうと関係無いと思ってます。現に俺は育成機関出身でも無ければ、専門学部が存在していない大学出身で此処に居ますからね。」

 

たづな「それですっ!それを皆様に伝えていただきたいのです!確かに中央のトレーナーになるのはとても難しいのは否定出来ませんが、可能性は0ではありません!比企谷トレーナーの言うように熱意があれば誰でも挑戦は出来るのですからっ!」

 

八幡「……俺よりもそれらしい事言ってるので、駿川さんがやられてみては?トレセン学園の理事長秘書が言うんですからウケるでしょう……男に。」

 

たづな「もうっ、揶揄わないでくださいっ!」

 

 

しかし、CMでそんな効果があるとは思えない。もっと根本的な何かをしない限りは効果も意味も無いと思う。

 

 

ジャーニー「失礼ですがお話は聞かせていただきました。そこで私から提案なのですが、トレーナーを志している方々をお招きし、実際にトレーナーの方々が教えるというのはどうでしょう?職場見学もしくは職場体験みたいなものです。」

 

たづな「まぁ!それは素敵な考えですね!その方法でしたら少しでもトレーナーの事を知ってもらえますし、どのような事をするのかも理解してもらえますね!」

 

ジャーニー「えぇ。当然、トレーニングの事に関しては専門知識を学んでこられたトレーナーの皆様にお任せするとして、実際とトレーニング風景は八幡さんにお願いするのです。」

 

八幡「え、何で俺?」

 

ジャーニー「八幡さんは広告代理店からCMのご依頼が来るくらいなのですから、トレーナー志望の方々のウケもよろしいかと。それに我々が気持ちを込めて作ったスーツもあるのですから。」

 

八幡「出させる気満々じゃねぇか……」

 

たづな「ではその方向で進めてみますね!まずは理事長の証人が必要なので、これで失礼致しますっ!」

 

 

行っちゃったよ……ていうかさぁ~。

 

 

八幡「お前の言ってたさっきのアレってマジなの?」

 

ジャーニー「八幡さん、私が冗談を言うとでも?」

 

八幡「だよなぁ……お前ってそういう奴だもんなぁ………」

 

ジャーニー「良い考えだと思うのですが?八幡さんのファンが増えますよ?」

 

八幡「俺にファンなんて要らねぇよ。居たところで何になるってんだ?」

 

 

ーーートレーニング後・部室ーーー

 

 

ジャーニー「それで八幡さん、先程のお話をお受けするのであればいつが好ましいですか?」

 

八幡「10月は絶対に無理だな、出来ても11月中旬だと思う。12月の寒い中でそんな事やってられないだろう。」

 

ジャーニー「妥当なところですね。そしてスーツと眼鏡もお忘れなく。」

 

八幡「この格好じゃダメなのか?」

 

ジャーニー「それでは八幡さんの評価が上がりません。」

 

八幡「俺の評価なんてどうでもいいんだって。」

 

ジャーニー「将来オルの隣に立つトレーナーが普通の恰好では示しがつきません。オルも言っていたでしょう、【格】が必要だと。」

 

八幡「まずは衣装からその【格】を身に付けろってか?」

 

ジャーニー「えぇ、今の内に八幡さんもトレーニングです。」

 

 

そんなトレーニングはマジで要らん。

 

 

 

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