八幡side
ルドルフ「比企谷君、駿川秘書から学園の職場体験の事を聞いたよ。これまでは我々ウマ娘の学園案内を4月に実施していたが、トレーナーには1度も実施していなかった。これは流石に私も盲点だったよ……学園のトレーナー不足の事情を知っていながら、そこにメスすら入れていなかったのだからね。」
八幡「その事ならジャーニーに言え、提案したのはジャーニー何だからよ。まぁトレーナー志望を集めるわけだから、初等部のウマ娘達と違って自由に学園内を動き回れとはならないと思うけどな。ある程度の道筋は立ててやると思う。」
ルドルフ「そうだろうさ。理事長から仮の案を見せてもらったが、君はトレーニング風景を見せる係みたいだね。特に何かを教えるような事はせず、風景を見せる役らしい。」
八幡「まぁ俺としては楽に済むからそれで構わないけどな。っていうか何で俺を入れようとするのかね?」
ルドルフ「比企谷君、その疑問は野暮というものだよ。この学園で現在、君以上に功績を上げているトレーナーが居るとでも?」
八幡「居るだろ、お前んとこのトレーナーが。初代無敗の3冠トレーナーが。」
ルドルフ「それは君も同じだ。付け加えて言うなら君はまだ無敗記録を更新しているじゃないか。」
それ言われたら何も言えないんだよなぁ~……
八幡「けどそれってまだ仮案なんだろ?途中で変わる可能性だってあるんだから、俺だって確定してるわけじゃないだろ。」
ルドルフ「確かにその通りだが、この学園のトレーナーの職務や内容を体験すると同時に理解してもらうんだ。誰がどの役割をするのかを決めるのは早い方が良い。」
八幡「よし、その日はどっかに飛ぶか。」
ルドルフ「阻止させてもらう。今や君はこの学園の顔だからね、そんな事はさせないよ。」
八幡「顔はお前だろうが、生徒会長。」
ルドルフ「そんなに面倒に思う必要は無いさ。もし必要なら私も手を貸そう。君のトレーニングは1度やってみたいと思っていたんだ。」
八幡「悪いがジャーニーの併走相手なら間に合ってるからお断りする。自分の仕事に専念するんだな、会長。」
ルドルフ「フラれてしまったか。」
ガチャッ!
テイオー「カイチョー!遊びに来たよ~っ!」
ルドルフ「テイオーか。やれやれ、生徒会室は遊び場じゃないぞ。」
テイオー「比企谷トレーナーも居るじゃん!何話してたの?」
八幡「ルドルフの次の生徒会長は誰になるかなって。とりあえずエアグルーヴだなって事になった。」
テイオー「えええぇぇぇぇぇ~何でだよぉ~!!何でボクじゃないんだよぉ~!!」
八幡「そういうところ。」
テイオー「カイチョーも何か言ってよ~!」
ルドルフ「そうだな……確かに冷静沈着である事は大切だぞ。」
テイオー「否定してよぉ~!!」
やかましい奴だなっていうか何しに来た?マジで遊びに来ただけか?
八幡「俺もう行くわ。話す事も無くなったと思うし。」
ルドルフ「あぁ、有意義な時間だったよ。」
八幡「この後どうするか……暇になってしまった。今日はジャーニーの所用でトレーニングが無しになったから、俺も暇を持て余している状態だ。うぅ~む………仕方ない。」
ガチャッ
八幡「ふぅ~……そこそこ居るな、まぁでも大丈夫か。」
ファル子「あっ、こんにちは~トレーナーさん!もしかしてダンスの練習?」
八幡「あぁ、思いがけず暇になったからな。最近筋トレや走りはしててもダンスはしてなかったなって思ってな、来てみたんだが、空いてるか?」
ファル子「大丈夫だよ!寧ろトレーナーさんのダンス久しぶりに見られるから楽しみっ!」
八幡「20後半のおっさんの踊り見たって誰も嬉しくねぇよ。お前等のダンス見た方がお得に決まってる。それよか、誰も踊らないのなら少し踊っても構わないか?」
「いいよいいよ!寧ろ見てみたい!」
「どのくらい踊れるのか見て進ぜよう……」
「アンタは何を偉そうにしてるのよ。」
……さて、何を踊るか。1番やった【winning the soul】にするか。
ーーー数分後ーーー
八幡「はぁ……はぁ……ふぅ……どうだったファル子?」
ファル子「流石トレーナーさんって感じ!やっぱり踊るの上手~!」
八幡「聞きたかった感想じゃないんだが?」
ファル子「だって言う事無いもん。ねっ皆もそう思うよね?」
「うん、何ていうか……教えてもらいたいくらい。」
「さっきは調子に乗ってすみませんでした。」
「急に低姿勢過ぎるでしょ……」
「先生……いえ、師匠と呼ばせてください……」
「どんどん遜るじゃない……」
八幡「俺はトレーナーであってダンスコーチじゃねぇよ。」
ファル子「でもでも、トレーナーさんなら出来るんじゃないかな?」
八幡「何がだ?」
ファル子「ダンスの紹介。たづなさんからお願いされたんだけど、ダンスをしてる風景を見せてもらいたいって。ファル子は全然大丈夫なんだけど、トレーナーさんがダンスしてても文句無いって思うなぁ~。」
八幡「さっきも言ったが、そういうのはお前達がやるから良いんだよ。俺のダンスなんか見て誰が喜ぶんだよ。」
「師匠、私は感動しました。」
八幡「君はさっきから何なんだ?妙にキャラの濃い奴だね?さっきも言ったが俺はトレーナーであって師匠じゃないから。」
「………神よ。」
八幡「話聞かないね君?もしかして都合の良い耳なのかな?」