ブエナside
実況『史上3人目のトリプルティアラウマ娘は6年ぶりに再びこの京都レース場に現れました!最初は伝説のデビュー戦から始まり、阪神JFで快進撃の狼煙を上げ、桜花賞で速さを証明し、オークスで強さを見せつけ、そしてこの秋華賞では大輪の華を咲かせました!桜を散らせ、樫を育て、桜以上に大きな華を咲かせました!ブエナビスタが大きな華を咲かしてトリプルティアラを達成しましたっ!』
ブエナ「……ぐすっ。」ウルウル…
やったんだ……私、トリプルティアラを全部勝ち獲れたんだ……やった。やったよお兄ちゃん、私、お兄ちゃんと一緒にここまで来れたよっ!
ディザイア「ブエナさん、トリプルティアラ達成おめでとうございます。これもきっと、神の思し召しだったのでしょう。」
ブエナ「ディザイアさん……あいがとうございます。」
ディザイア「さぁ、涙を拭いてくださいな。貴女にはまだやるべき事があるのですから。ほら、皆様がお待ちしておりますよ。」
ディザイアさんの手を指す方を見ると、観客の皆が私に声援を送ってくれた。
「ブエナおめでとう~!!」
「トリプルティアラ達成おめでとう~っ!!」
「かっこ良かったよ~!!」
ディザイア「さぁ、お行きなさいな。」
ブエナ「……うんっ!」
私はコースを歩いて皆の声援に応えてくれた。そして観覧席の方を見上げると、ジャーニーさんと比企谷トレーナーさんが笑って私の事を見てくれていた。でも、お兄ちゃんの姿が見えなかった。
後輩「ブエナッ!!」
ブエナ「っ!!」
お兄ちゃんが迎えに来てくれた……我慢しようって決めてたのに、お兄ちゃんがあんなに泣いてるせいで……私まで。ダメだよお兄ちゃん、そんな顔されたら……私も我慢出来ないよ……
ブエナ「お兄ちゃんっ!!」ダキッ!!
後輩「あっははは、やったなブエナッ!!トリプルティアラ達成だっ!!」ギュ∼!!
ブエナ「うん……うんっ!!」ポロポロ
後輩「ははは……桜花賞の時もオークスの時も泣かなかったのに、何で今日は泣いてるんだよ……ホントに泣き虫だな。」ツー
ブエナ「だって、お兄ちゃん凄い顔してるだもん……あんなのもらい泣きしちゃうよ……」ポロポロ
後輩「しょうがないだろ、本気で嬉しかったんだから……」ツー
ブエナ「えへへ、そうだね。私も本当に嬉しい……じゃあ行こっ、お兄ちゃん!」
後輩「あぁ!」
その後はお兄ちゃんと一緒にインタビューをしたんだけど、2人して思い出し泣きをしちゃってちょっと大変な事になっちゃった……でもそのくらい嬉しかったんだもんね。口取り式もお化粧直しをしてから撮影をして、やっとひと段落がついてジャーニーさんの所に戻った。
ジャーニー「見ていましたよ、ブエナさん。トリプルティアラ達成おめでとうございます。歴史的なレースを観られた事、とても誇らしく思います。」
ブエナ「ありがとうございます!ジャーニーさんと比企谷トレーナーさんも、今日まで色々とありがとうございましたっ!」
後輩「先輩達の協力のおかげで、こうしてトリプルティアラを獲る事が出来ました!本当にありがとうございましたっ!!」
八幡「礼を言われるような事は何もしてねぇよ。俺達はただお前達のお願いを聞いただけだ、この結果はお前達が掴み獲ったもんだ。」
ブエナ「それでもお礼を言わせてください。比企谷トレーナーさんとジャーニーさんが色々と教えていただいたおかげです!」
ジャーニー「……そういう事でしたら、素直に受け取りましょう。しかし、これで貴女のクラシックも終わり……これからはライバルとなります。その時はお手柔らかにお願いしますね。」
っ!そっか、菊花賞が終わったら、条件レースを除いたらクラシッククラスのレースってもう無いんだよね。これからはシニアクラスの先輩達と走るだもんね……
八幡「さて、ブエナが秋華賞を獲ったんだ。次は俺達だな?」
ジャーニー「そうですね。秋の盾、獲りに行きましょう。」
後輩「先輩、俺達に出来る事があったら何でも言ってください!協力しますので!」
八幡「あぁ、その時は頼む。」
その後はウイニングライブをしてから1日のレースが終わった。今は比企谷トレーナーさんの車でトレセン学園に向かってるの、本当にどうもありがとうございます。
ブエナsideout
八幡side
ブ・後「すぅ……すぅ……」
ジャーニー「ふふふ、微笑ましいですね。」
八幡「ずっと気を張ってたし、泣き疲れてもいたんだろう。学園までまだ先だから寝かせてやれ。」
ジャーニー「そんな事しませんよ。それにしても八幡さんにしては珍しい……彼には優しいのですね。」
八幡「少ない後輩の中で俺に好意的だったからな、無意識でも特別扱いはしてやりたくなるもんだ。」
ジャーニー「他の方はそうではない、と?」
八幡「そうではないが、学園の後輩の中でこんな風に話しかけてくる奴はコイツだけだからな。それに他の後輩はほぼ全員がサブだからな、話しかけづらいんだと俺が勝手に思ってる。」
ジャーニー「八幡さんから歩み寄ってはいかがですか?」
八幡「俺がそうしても構わないが、その近くにはお前やオルフェが居るだろ?その時点で新米トレーナー達は固まるぞ、確実に。」
ジャーニー「おや、おかしな話だ。私は何もしませんよ?」
八幡「お前達の佇まいがそうさせるんだよ、気付け。」