比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

1683 / 1685
見学会 ①

 

 

八幡side

 

 

たづな「皆様、おはようございます!お待ちしておりました、ようこそトレセン学園へっ!」

 

 

打ち合わせから2日が経って見学会当日。俺の目の前にはトレーナーになる事を希望している卵達が目を輝かせながら校門に立っている。それもその筈、ウマ娘の初等部や中等部からの見学会は俺が来てからの3年間は毎年行ってはいたものの、トレーナーの見学会は1度も無かった。だからこちら側も初の試みというのもあって少しだけ構えている部分もある。隣の後輩なんてGⅠレース前の時みたいにガチガチだし。

 

 

たづな「これからトレセン学園の見学会を始めていきます。事前にお送りしましたご案内の通りに進めて参ります。そして人数の関係上、ご案内するのは皆様まとめてではなく2班に分かれてのご案内となりますので、予めご了承ください。皆様の案内係を務めるのは、こちらに居る4名のトレーナーとなります。メインの案内係からご紹介致しますね。チーム・リギルの東条トレーナー、チーム・カペラの長谷川トレーナーです。そしてサブに桐生院トレーナーと南坂トレーナーです。分からない事があればこちらの4人に何でもお聞きください!」

 

「かっこ良い……この人達が中央のトレーナーなんだ~っ!」

 

「何か、迫力が……」

 

「そりゃそうだろ、此処に居る殆どが重賞やGⅠを獲ってる一流のトレーナーなんだから。」

 

 

まぁヒソヒソするのも無理は無いか、この中には早く学園の案内をしてもらいたいって人が殆どだろうしな。今日を除いて見に来る機会があるとすればファン感謝祭や聖蹄祭くらいだが、学園主催のイベントだから普段の様子は見られない。だから普段の様子を見られるという意味では貴重な場面だろうな。

 

 

たづな「ご説明は以上となります。それでは皆様、当学園を楽しくご見学ください!」

 

 

……とりあえず挨拶として此処には並んだが、する事は何も無い。とりあえず時間になるまでは自由にするか……さて、何をするか。

 

 

後輩「あ、あの……先輩。」

 

八幡「ん?」

 

後輩「あ、足が……痺れちゃいました………」

 

八幡「………お前が歩けなくなるまで緊張してどうすんだよ、普通逆だろどう考えても。」

 

 

コイツ、ホントに天然だわ。でも憎めないんだよなぁ~。

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

後輩「今頃は学園やコースの案内をしている頃でしょうか?」

 

八幡「だろうな。俺達トレーナーでもこの学園の図書館やジムを利用する事は多いし、その辺りの事も知っておかないとトレーナーなんて出来ないからな。まぁプールはあまり入る事はねぇけど。」

 

後輩「あぁ~……確かに先輩がプールに入っているところを見た事ってありませんね。コースで走っているところやジムでトレーニングしているところは見かけた事はあるんですけど……それって何でですか?」

 

八幡「別に大した理由は無い。まぁ1番の理由としては、見せられるような動きじゃないからだな。スタミナトレーニングだったとしても、形の出来上がっていないクロールを見せたとしても納得なんてしないだろ?見せるんだったら綺麗なフォームの方が良いに決まってる。走りや筋トレに関してはある程度出来るが、泳ぎに関してはあまり自身は無い。」

 

後輩「へぇ~……ちゃんとした理由があったのですね。」

 

八幡「(無いと思ってたのかよ……)泳ぎの達者な奴と比べたら、俺のは一応泳げる程度のレベルだしな。」

 

後輩「それじゃあいつの日か、その泳ぎを見せてくださいね。」

 

八幡「そんな日が来れば、な。来るとも思えないが。」

 

 

八幡sideout

 

ーーーーーー

 

 

長谷川「こちらがこの学園で1番広いトレーニングコースのAコースです!このコースは東京レース場を模倣して作られていて、大舞台に向けてのトレーニングや調整をするときによく使われています!本当だったら全部のコースをご案内したいところなのですが……」

 

南坂「流石に広過ぎる上に、人間の我々では時間がかかり過ぎますので、こちらのAコースのみの紹介とさせていただきます。広いコース場なので行き来するのは大変ですが、僕達もウマ娘をトレーニングさせるのに重宝しているんです。」

 

「あの、他のコースはどんな特徴があるんですか?」

 

長谷川「このAコースは東京レース場を模して造られましたが、この先のBコースは阪神レース場を、Cコースは右の小回り、Dコースは左の小回りと様々な特性を持っています。他にもダートやウッドチップのコースもあるので、色々なトレーニングが可能となっています。」

 

南坂「次のレースに合わせて、レース場の地形に合わせたトレーニングをする事が出来るんですよ。」

 

「じゃあ、レース前とかは主に同じコースでしかトレーニングしないんですか?」

 

南坂「いえいえ、それだけだといざ違うレース場になったら思うような走りが出来なくなってしまいますので、どのレース場でも最大限の力を発揮出来るようにトレーニングを課しています。次のレースに向けて出来るだけ近い条件でトレーニングをするのは大事な事ですが、その次のレースの事も考慮してメニューを組むのもトレーナーとして大事な要素の1つです。」

 

「成る程……」カキカキ…

 

 

長谷川(南坂さん、ありがとうございます!)

 

南坂(いえ、サブですから。)

 

 

 

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