比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

1697 / 1698
年越しの麺

 

 

八幡side

 

 

八幡「どうすんだよ、お父さんやる気になって作業始めっちまったじゃねぇか。」

 

ジャーニー「何か問題でも?記念になるのですから何も問題無いと思いますよ?」

 

八幡「どうせお前やオルフェの事だ、身に付けてなかったら難癖つけてくるんじゃないのか?」

 

ジャーニー「そのような事はしませんよ八幡さん。」ニコニコ

 

八幡「今のお前の笑顔、嘘を付いてる時の笑顔になってるんだが?」

 

ジャーニー「おやおや、私が八幡さんに対してそのような事をしたとでも?」

 

 

意外にも無いんだよなぁ~これが。ジャーニーってあんまりジョークとかって言わないんだよな。

 

 

ジャーニー「それよりも、居間に戻ってお茶でも飲みませんか?きっと父は暫く戻って来ないと思いますので。」

 

八幡「……そうする。」

 

 

ーーー居間ーーー

 

 

アート「あら、トレーナーさん。夫とのお話は終わりましたか?」

 

八幡「えぇ、一応は。今は作業に没頭しているところです。」

 

ジャーニー「お母さん、オル、八幡さんへの贈り物の件だけど……ペアリングを作る事になったよ。」

 

オルフェ「……ほう。」

 

アート「まぁ、そんな物を。」

 

ジャーニー「お父さんからの提案でね、とても良い案だと思ったから賛成したよ。父の腕前ならきっといい作品を作ってくれるよ。」

 

八幡「俺は賛成した覚えは無いけどな。」

 

ジャーニー「ですがあのまま口論が続くのも現実的では無いでしょう?」

 

八幡「それについては同意だが……」

 

ジャーニー「それに提案したのは父なのですから、最後までやり遂げますよ。やる気にもなっていましたしね。」

 

 

そうなんだよ、お父さん結構マジでやる気出してたんだよなぁ~……作業に没頭して年越しの事とか忘れたりしないよな?

 

 

アート「そうそうトレーナーさん、こんな事をお客様のトレーナーさんにお願いするのは気が引けるのですけど、よろしければ年越し蕎麦を作るのを手伝ってはいただけませんか?」

 

八幡「そういう事でしたら自分がやりますよ。あんなにたくさんのお料理を用意してくださったのに、何もしないのは気が引けるので。」

 

アート「あら、よろしいのでしょうか?」

 

八幡「はい、構いません。蕎麦と言いましたけど、うどんとかでも構いませんよ?地域によっては年越しうどんなる物を食べるみたいですし。」

 

オルフェ「兄上、余はうどんを所望する。」

 

アート「せっかくだから私もうどんにしようかしら。ジャーニーは?」

 

ジャーニー「私は蕎麦のままで。きっとお父さんも蕎麦でしょうから。」

 

八幡「うどん2つと蕎麦3つだな。蕎麦はある麺を使いますけど、うどんの麺ってありますか?」

 

アート「はい、ありますよ。案内しますね。」

 

八幡「ありがとうございます。それじゃあ作りますので、早速台所借ります。」

 

 

今年最後の料理になりそうだな。あっ、そうだ。

 

 

八幡「天ぷらとかっていつも作ってます?薬味とか。」

 

ジャーニー「薬味は必要ありませんが、流石に天ぷらを作るだけの食材は無いかと……」

 

アート「そうね……海老くらいならありますけど。」

 

八幡「ふむ……冷蔵庫の中を覗いても?」

 

アート「えぇ、どうぞ。」

 

 

……うん、全然大丈夫だな。これだけあれば充分だ。

 

 

八幡「それじゃあ、作りますね。」

 

 

ーーー数時間後ーーー

 

 

 

父上「……そろそろ年越しの時間だな。」

 

アート「あら、あなた。良かったわ気にかけてくれて。今、トレーナーさんが調理してくれているの。」

 

父上「……そうか。」

 

 

とりあえず乗っけるのは全部同じで良いよな。誰が何が無いってなったら混乱しそうだし、なるのも嫌だし。

 

 

八幡「出来ました、年越し蕎麦3人前と年越しうどん2人前です。」

 

オルフェ「ほう……」

 

アート「美味しそうね……っ!」

 

父上「……これは。」

 

ジャーニー「確かに美味しそうだ……」

 

八幡「うどんと蕎麦に分けましたけど、麺以外は全て同じですので。因みに天ぷらは海老、舞茸、卵の3つです。」

 

アート「卵を天ぷらに?どうやったんですか?」

 

八幡「冷凍してから揚げました。中身を凍らせてから殻を取って、衣を付けてから揚げたんです。」

 

ジャーニー「そのようなやり方があったのですね……学園では見た事がありませんでしたので。」

 

八幡「卵なんて普段から冷凍しないだろ、してたらある意味ビックリだ。」

 

 

その後は全員で蕎麦とうどんを食べた。全員から漏れ無く高評価をもらって、アートさんからはつゆのレシピを教えてほしいとまで頼まれた。卵の天ぷらはさっき説明したからもう作る事は出来るだろう。長い時間揚げ過ぎなければ誰でも卵の形を保ったままの状態で仕上げられる。

 

 

オルフェ「兄上、余は満足である……」

 

八幡「それは何よりだ。」

 

アート「えぇ、本当に美味しかったわ。また作ってもらいたいくらいには。」

 

ジャーニー「そうですね、来年末にもお呼びしましょうか。」

 

八幡「俺の予定が空いていたらな。」

 

ジャーニー「では今から予定を入れておけば安心ですね。」

 

八幡「無茶言うな、俺にだって外せない予定とか出来たりすんだから。まぁ出来るだけ入れないようには努力するけど。」

 

アート「では、決まりですね。」

 

 

アートさんも否定しないから、歓迎されてるって事でいいんだよな?これでもし来年の年末になって「あれはお世辞ですよ?」って言われたら膝から崩れ落ちるぞ、絶対に。

 

 

 

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