エアグルーヴside
エアグルーヴ「………」
ファイン「え、えっと………ダメ?」
エアグルーヴ「ダメだ。そもそも何故そうなった?お前の姉とはこの前会ったが、一緒に食事をするような仲になった覚えなど無いぞ?」
ファイン「じ、実はね、グルーヴさんがお姉様と会った日からず〜っと電話の嵐なんだ。『今女帝陛下は何をしておられる!?』とか『今からそちらに行こう、花束を添えて!!』とか『JCが始まるまで共にトレーニングを!!』とか凄いんだ………」
エアグルーヴ「最後のはおかしいだろ………そもそも私は今調整中でそれどころでは無い。お前の姉には悪いが、お誘いは全て断ってくれ。」
ファイン「私もそう言ってるんだけどね、お姉様って結構諦めが悪いんだ。」
さっきの台詞を聞けば分かる、嫌でもな。
エアグルーヴ「とにかく、頼んだぞファイン。お前の姉からのお誘いのお断りは任せたからな?因みに言っておくが、ラーメンと私を天秤にかけるような真似はするなよ?」
ファイン「い、嫌だなぁ〜グルーヴさん!私がそんなに薄情なウマ娘に見える?」
エアグルーヴ「……少しだが見えたぞ。」
………まぁ、ひとまずは友人を信じる事にしよう。
ーーー部室ーーー
エアグルーヴ「ふぅ………」
八幡「その様子だと、今日もか?」
エアグルーヴ「あぁ、ファイン曰く諦めが悪いらしいが、もはやそれだけでは無かろう。」
八幡「あぁ、俺もそう思う。あまり言いたくはないが、とんでもないのに懐かれたな、お前。」
エアグルーヴ「聞きたくなかったぞ、それは。」
先程のファインも言っていたが、ピルサドスキーと直接会って以来、もう1度という電話がかなりの頻度でファインに行っており、私もそれに対して断るように言っている。どうもああいう手合いは好きになれん。
エアグルーヴ「はぁ………」
フジ「お疲れのようだね、エアグルーヴ。まぁ無理も無いか、連日電話があるみたいだしね。」
エアグルーヴ「1番の苦労人はファインだろうが、それを連絡が来る度に断りを入れるのは流石に疲れる。私は鍛錬で相手が出来ないというのに。相手をしたいというわけでもないが。」
八幡「ピルサドスキーは理解してんのか?もうすぐジャパンCがあるっていうのは。」
ガチャッ
シービー「はっちま〜ん!!来たよ〜!!」ダキッ!!
八幡「………おう、シービー。」
エアグルーヴ「………」
シービー「はぁ〜八幡あったかいなぁ〜ぬくぬく♪」
フジ「シービー先輩、八幡トレーナーさんはそんなに暖かいのですか?」
シービー「うん♪カイロや湯たんぽなんかよりも断然あったかい〜。これ良いよ〜♪」
八幡「俺で勝手に暖を取るんじゃねぇよ。」
エアグルーヴ「………」ギュッ!
八幡「ん?」
シービー「おぉ?」
フジ「おや?」
………別にシービー先輩が羨ましいと思ったわけではない。本当に暖かそうだと思ったから手を借りているだけだ。他意などない……いや、これでは前と同じだ。本当は手を握りたかった、シービー先輩のように抱き着きたかったが、流石にそれはまだ出来ない。手を握るくらいなら出来ると思ってやってみたが………うむ、暖かいな。
フジ「ふぅ〜ん……エアグルーヴ、あったかい?」
エアグルーヴ「……あぁ、良い温もりだ。」
シービー「だよね〜♪あぁ〜ぬくぬくぅ〜。」
フジ「へぇ〜そんなに良いものなのかい?じゃあ私もご相伴に預かろうかなぁ〜。」
シービー「でも腕の空きはもう無いよ?あっ、エアグルーヴは手だけだからいけるかも?」
エアグルーヴ「っ!」ダキッ!!
八幡「うおっ!?」
エアグルーヴ「………っ!?」
し、しまった!つい言葉につられて抱き着いてしまった!だ、だが………うむ、良いものだ///
フジ「空きが無くなっちゃったなぁ〜……じゃあ私は、八幡トレーナーさんの………」
ダキッ!
フジ「背中をお借りしようかなっ!」
エアグルーヴ「っ!」
シービー「あぁ!フジズルいっ!!」
フジ「シービー先輩はそのままで大丈夫ですよ。エアグルーヴもね?私はここで我慢するから。」
八幡「いや、あの……ちょっと、動けないんだが?」
フジ「ふふふっ、偶にはこういうのがあっても良いとは思わないかい?」
八幡「いやそうじゃなくて……ていうか電気ストーブあるよな?寒くはないだろ。」
シービー「寒くはないけど、八幡あったかいだも〜ん♪それにさ、八幡も嬉しいんじゃないの?」
八幡「……何でだ?」
シービー「だって女の子に抱き着かれてるんだよ?」
八幡「何を言うかと思えば………学生相手にそんな感情湧かねぇよ。(すいません、人生初のモテ期にちょっと感情昂ってます。)」
コンコンコンッ
っ!?だ、誰か来た!?
たづな「失礼します。八幡トレーナー、少々お話があって………来たの……ですが………」
八幡(………ヤバい、これはマジでヤバい。確実に誤解される。)
シービー「あっ、たづなさんじゃん!たづなさんもどう?八幡あったかいよ〜。」
八幡「お、お前何言ってんだ!?は、駿川さん違いますから!!シービー達があったかいとか言って抱き着いてきただけですから!!俺がやれって言ったわけではありませんから!!」
たづな「し、失礼しました〜!!」
八幡「ま、待って〜って力強っ!?おい、今は離せよ!!抱き着いてる場合じゃねぇだろう!!」
フジ「ま、まぁまぁ良いじゃないか。なんか居心地良くて離れたくなくなっちゃったんだよね///」
エアグルーヴ「後で私も手伝う、今はこうさせろ///」
シービー「ぬくぬくだからこのままで〜♪」
ピルサドさんのお誘い電話ラッシュと抱き着かれハーレム。