比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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行きたくない………

 

 

八幡side

 

 

ジャパンCから翌日。俺は目を覆いたくなるような現状にある。これまでは何事も無く過ごせていたと言うのに、とあるきっかけの影響が大き過ぎたせいで、目もそうだが顔すら覆いたくなるような始末だ。その理由は………

 

 

『エアグルーヴ、ジャパンC快勝!!8バ身差の大勝利!!そして担当トレーナーはアメリカ最強ウマ娘2人の愛弟子!!!』

 

『エアグルーヴ、世界が相手でも圧勝劇!!比企谷八幡、まさかの超大物ウマ娘の直弟子判明!!!』

 

『今年の日本は桁が違う、エアグルーヴ8バ身差で優勝!!さらに比企谷八幡は、【ビッグレッド】の2つ名を持つアメリカ伝説のウマ娘2人と師弟関係!!!』

 

『ジャパンC史上最大着差での勝者はエアグルーヴ!!比企谷八幡はアメリカ最強の2人、セクレタリアトの弟子であり、マンノウォーの孫弟子!!』

 

 

八幡「はぁぁぁぁぁ〜…………………外、出たくねぇ………」

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「ん?」

 

 

俺の部屋に入ってきたのは先輩トレーナー達や同期の連中に後輩、仲の良い男のトレーナー達だった。

 

 

沖野「やっぱり此処に居やがったか……ほら行こうぜ、くよくよしててもしょうがねぇだろ?」

 

八幡「いや、でも……人の視線が怖くて………」

 

南坂「今まではそこまで気にしてなかったではありませんか。」

 

八幡「今日はトレーニング休みにしてます………」

 

黒沼「しのごの言わずに着いて来い。」

 

八幡「朝飯は今日は遠慮しておこうと思って………」

 

同期2「じゃあ飲み物だけでも良いからよ、行こうぜ?皆待ってんだからよ。」

 

八幡「実は俺、偽物なんです。本物はアメリカに飛行機で向かってて………」

 

後輩「え!?そうなんですか……ってそんな嘘つかないでくださいよ。」

 

 

行きたくねぇよ〜!!

 

 

南坂「大丈夫ですよ。我々も確かに比企谷君の事は気になりますが、あからさまに聞いてくる人は居ないですよ。」

 

八幡「本当ですか?」

 

南坂「………多分。」

 

八幡「…………………………頑張ります。」

 

同期2「頑張ったな、偉いぞ比企谷。」

 

 

引きこもりしてぇよぉ〜………

 

 

ーーー食堂ーーー

 

 

葵「あっ、比企谷君!!起きたんですね!」

 

同期2「いんや、此処に来るのが嫌過ぎて部屋の中でジッとしてただけだった。」

 

同期1「そ、そう………」

 

メインT「まぁ無理も無い、こんな記事が出回ったんだ。お前も外に出るのを躊躇う気持ちは分かる。さっき郵便物が届いていないかの確認をした時、駿川さんが忙しそうにしておられた。恐らくお前の件だろう。」

 

八幡「………俺、部屋戻りますね。」

 

黒沼「今出たばかりだろうが、早々に引き返すな。とはいえお前等もあまり詮索はしてやるなよ?」

 

八幡「じゃあそういう事で。」

 

沖野「だから帰るなっつうの!」

 

 

引き止められながらも、俺はトレーナー寮の食堂で食事をしている。だが皆の顔を見れば先生とプロフェッサーの事を聞きたくてしょうがないという感情がすぐに読み取れてしまう。そして俺は食べる気の無かった食事を無理矢理腹に詰め込んだ後………

 

 

同期1「さぁ比企谷君!お仕事の時間だから、行きましょうね〜!」

 

同期2「そうだぞ比企谷!担当ウマ娘や生徒達がお前を待ってるんだからよぉ〜!」

 

八幡「離せ!俺は今日引き篭もるって決めてんだ!」

 

同期1「もう比企谷君!もしこの場に貴方の先生が居て、行けと言われたらどうするのよ!」

 

八幡「行くに決まってんだろ!」

 

タリアト「ならば早く行くぞ。」

 

八幡「だから嫌………え?」

 

タリアト「全くお前という奴は……何をしているのかと思って来てみれば、あまり私達を待たせるな。」

 

マンノウォー「何だ八幡?仕事がそんなに嫌だったのか?私も一緒に行ってやるから早く行くぞ。」

 

 

………え、何で居るの?

 

 

八幡「せ、先生?どうしてこちらに?」

 

タリアト「何、私は来た事はあるが、我が師も訪れたいという事でな。こうして来たというわけだ。それよりも八幡、我々の案内を頼むぞ。」

 

八幡「………はい。」

 

タリアト「と、いうわけだ。朝早くから失礼した。」

 

マンノウォー「君達もトレーナーの業務、ご苦労!これからも励むと良いぞ!!」

 

全トレーナー『……………』

 

 

はぁ………もう行くしかねぇよな。

 

こうして俺は先生とプロフェッサーの学園案内という重要な依頼を遂行する為に学園へと赴くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全トレーナー『えええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?』

 

 

ーーー通勤路ーーー

 

 

八幡「というかプロフェッサーは帰ってなかったんですね?」

 

マンノウォー「あぁ、向こうでの仕事もひと段落していたからな。少しだけこっちのトレセン学園にでも見学しようと考えたというわけだ!」

 

八幡「……因みに滞在期間は?」

 

マンノウォー「3日間だ、その間八幡のトレーニング姿でも見ようと思ってな。」

 

八幡「………え、まさか見学って俺のトレーニングをですかっ!?」

 

タリアト「その通りだが?」

 

八幡「やめてくださいよ!?ただでさえ目立つ人が更に目立ってどうするんですか!?先生も先生で吹っ切れ過ぎですよ!」

 

タリアト「もうバラしてしまったのだ、別にいいだろう?」

 

 

今まで俺が必死に隠していた苦労は何だったんだ?と言わんばかりの奔放さだ………

 

 

???「はぅっ!!?」

 

八幡「ん?どうしたデジタル?」

 

デジたん「あ、あああああのトレーナーさん!!?」

 

八幡「何だ?」

 

デジたん「トレーナーさんの隣に居るお2人は一体、どちら様なのでしょうか!?見るからに只者ではないオーラを感じます!!」

 

マンノウォー「ほう?分かるのか?」

 

デジたん「も、勿論ですともっ!!!」

 

八幡「この2人は俺の師匠のセクレタリアトさんとマンノウォーさん。今日はトレセン学園の見学をしに行くんだ。」

 

デジたん「………へ?セクレ、タリアト様にマンノ、ウォー様?」

 

タリアト「様付けが気になるが、まぁいい。弟子の言う通りだ。」

 

マンノウォー「私がマンノウォーだ!」

 

デジたん「………超スーパーウルトラアルティメットレジェンドグランドマスターウマ娘様ぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

デジたん「パタン、キュー……」チーン

 

八幡「嬉し過ぎて気絶しやがった。」

 

タリアト「おかしなウマ娘も居たものだな。八幡、この娘は私が運ぼう。」

 

八幡「え、いや俺が運びますよ。」

 

タリアト「お前は仕事もあるだろう?それに、何故だかこの娘は他人のような気がしなくてな。こんな事は初めてではないが、やはり不思議な感情だ。」

 

 

 




はい、今回はアグネスデジタルが出てきましたね〜!

デジタルは元々アメリカ出身の馬で、馬主さんが購入した後に日本でデビューしています。最初はダートを軸にして活躍、芝は偶に走らせる程度に留まっていましたが、才能が開花したのは00年3歳時(旧表記では4歳)にマイルCSを制覇すると、翌年には上半期こそ勝利は挙げられませんでしたが、下半期は南部杯、天皇賞・秋、香港の香港カップを3連勝!!翌年にはフェブラリーSと安田記念を勝ちました!

因みに今更ですが、デジタルが変態と呼ばれている理由は芝とダートを両方走れるからというだけではなく、芝とダート、国内国外、距離の適性を無視して実績を出しているからです!!無いといえば長距離くらいで、短距離はデビューの頃に走ってるので適性はあるかと。普通は芝かダートのどちらかに寄るのですが、こんなにも両方走れて、場所を選ばずに走れる万能型は類を見ないからです。普通はこんな適性は異常レベルです。ホント、変態レベルです。

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