八幡side
幾年か過ぎた春………何だかんだでもう新しいウマ娘達が自分を魅せにトレセン学園へと入学する時期が来た。この季節は何かと憂鬱だ、やれ私の走りを見てくれだの、やれ私をチームに入れてほしいだの、やれもっとコツを教えて欲しいだのと、忙しいったらねぇ………全く、俺だって自分の仕事やチームの面倒を見なきゃいけねぇってのによ。
「トレーナー、まだぁ〜?」
「待ちくたびれたんだけど〜?」
八幡「お前等少しは待てねぇのか?少しは忍耐を覚えろ、でもねぇと肝心なレースで掛かっちまって、速攻でレース終了だぞ?」
「良いも〜ん、私達の脚質は逃げだもんね〜♪」
「ね〜♪」
八幡「あっそう?んじゃあ次からは別のトレーナーのところで『すみませんでしたそれだけは勘弁してくださいお願いします!!』お前等変わり身はえぇよ………」
「ねぇトレーナー、喉飴ちょうだい………」
八幡「今日も調子悪いのか?」
「うん、なんかもう嫌………」
八幡「今は我慢だ、そのうち良くなる。」
「なぁなぁトレーナー早くトレーニング始めようぜ!!あたし早く走りたくてうずうずしてんのっ!!あたしの中ではもう目指せ3冠って感じなんだから!!」
八幡「お前のその能天気さと無鉄砲さが偶に羨ましいって思う時があるよ、ホント。ていうかお前達分かってる?これから俺達のチームでパフォーマンス披露するの分かってんの?コケても知らないぞ?」
「そうよ皆、転んだとしてもトレーナーが心配するのは私くらいなんだから。」
「何だとっ!?そうなのトレーナー!?」
八幡「話ややこしくするんじゃねぇよ………お前等は早くアップ行ってこい。」
とまぁこんな感じで、俺は今チームトレーナーとしてこの学園で今も活動している。ホント、騒がしくなったもんだ。俺がまだトレーナーになった時の頃に戻りたいもんだ。
八幡「はぁ〜………疲れた、今日も漸く終わった。しかし何でこうも続くんだ逆スカウト?未だに後が絶えない………もうホントに、他のトレーナーの所に行けよ、何で俺んとこばっか来るんだよ。」
ガチャッ
八幡「ただいま〜。」
「あっ、パパお帰り〜♪」トテトテ
八幡「ただいまルーラ。しっかり挨拶出来たな。ん?お母さんは?」
「晩ご飯の準備!」
八幡「そうか。んじゃ行くか。」ヨイショ
ルーラ「わぁ〜い高いたか〜い♪」
ガチャッ
ルーラ「ママァ〜、パパ帰って来た!」
八幡「ただいま、グルーヴ。」
グルーヴ「今日もご苦労だったな、八幡。すぐに出来るから待っててくれ。」
八幡「あいよ〜。」
ルーラ「あいよぉ〜♪」
八幡「コラコラ、今のは真似しなくていいぞ〜。」
ルーラ「えへへ、は~い♪」
俺は数年前、エアグルーヴが大学を卒業するのと同時に結婚を発表した。ダイナさん曰く、トレセン学園を卒業してすぐに発表したかったらしいが、世間体から見るとあまり良いように見られないかもしれないという事で、こんな形になったのだ。トレセン学園を卒業した後、俺とエアグルーヴは同棲生活を始めて、4年間(今現在を含めると10年くらい?)の同棲の末に結婚したのだ。今では子供も授かっている。
八幡「ルーラ、ご飯の用意が出来る前に手を洗いに行くぞ。そんでお母さんを手伝いに行く。」
ルーラ「うん♪」
こんな風に素直な良い子だ。
ルーラ「ママァ〜お手伝いする!」
グルーヴ「それは良い事だ。じゃあパパのお皿を運んでくれるか?」
ルーラ「うん♪」
八幡「じゃあ俺はグルーヴのを、だな。」
グルーヴ「私はルーラだな。」
テーブルにはグルーヴが作ってくれたバランスの良さそうな料理が並べられている。因みに言うと俺のトマト嫌いが遺伝したのか、ルーラもトマト嫌いである。けど何故か知らんがカメラとフラッシュは好きなんだよなぁ………解せん。
八幡「それじゃ手を合わせて、いただきます。」
グルーヴ「いただきます。」
ルーラ「いただきま〜す♪」
ーーー数時間後ーーー
グルーヴ「ふふっ、よく眠っている。さっきまでお前と元気に遊んでいたのが嘘のような落ち着きだ。」
八幡「子供の体力は無限だからな。」
グルーヴ「違いないな。今日は入学式だったのだろ?どうだ、面白そうな子は居たか?」
八幡「狙ってた奴等全員、もれなく俺のチームに入りたいって言ってきた。迷いが無さ過ぎてヤバいんだけど。もう少し慎重になれよって思うわ。」
グルーヴ「それだけお前の腕が確かだという事だ。それにだ、無敗のティアラ3冠に3冠、春と秋のシニア3冠、マイル春秋連覇、春秋グランプリ制覇、これだけの偉業をお前の手で支えてきたのだ。誰も注目しない筈が無い。その手腕は今も衰えていないのだからな。」
八幡「やめろよむず痒い………ダイナさんは今日は来てなかったのか?」
グルーヴ「お母様なら今頃ルーラの菓子選びで四苦八苦している頃だろう。あんな孫バカになるとは思わなかったから、頭が痛くなったぞ………」
八幡「いいじゃねぇか、それだけ嬉しいって事なんだからよ。初孫が。」
グルーヴ「……そうだな。」
するとエアグルーヴは俺の肩に頭を乗せて来た。俺は何の抵抗も無く頭を撫でてやる。これはもう毎日やっている事だ。いつの日か忘れたが、エアグルーヴはこうして頭を預けながら撫でられるのが好きみたいでな。こうすると暫くは動かない。楽しみの1つなんだろうな。
グルーヴ「……八幡。」
八幡「どうしたグルーヴ?」
グルーヴ「これからも私達の事を頼むぞ。私とルーラもお前の事を全力で支える。」
八幡「あぁ、分かってる。任せておけ。めちゃめちゃ良い嫁と可愛い娘の為なんだ、幾らでも頑張ってやるよ。身体壊さない程度にな。」
グルーヴ「ふっ、あぁ、それでいい。」ニコッ
どうやら皆の知っている【女帝】は、いつの間にか年を重ねる毎に優しさを帯びて丸くなってしまったみたいです。けど、こんな奥さんを持てて俺は幸せだ。
だから俺も嫁と未来のスター(ルーラ)の為に頑張れるってもんだ。2人の明るい未来の為にも、もっと頑張らねぇとな!
はい、というわけで【エアグルーヴ編 〜女帝たる者の道〜】
完結いたしました!!!170話まで書きました!!結構長く続いたものだと感じました。途中で色々入れながらでやりましたので、エアグルーヴのみだったらもっと短いと思いますけど、エアグルーヴ編はこれにて終了となります!!
次なんですけど、この次はフジキセキを軸にして行こうかなぁっと思っています!
そのままフジキセキに行くのも良いのですが、少しだけ番外編という感じで閑話を出すのもありなのかなぁ?って感じもします。なのでアンケートを取りたいと思います!
詳しくは生焼け肉の活動報告をご確認ください!!
最後になりますが、エアグルーヴ編を読んで頂きありがとうございました!!
次はどれにしたいですか?
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①フジキセキ編にすぐに入る!!
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②他のウマ娘との絡みも気になる!!
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③エアグルーヴとのイチャイチャ……