八幡side
八幡「………」カキカキ
俺は今、担当しているウマ娘達のメニュー作りをしている。もう知ってるとは思うが、基本俺はパソコンを使わない。使う時もあるが、なんかこっちの方が慣れてしまったからこうしている。なんか手書きの方が色々書けるよなぁってヤツだ。
コトッ
八幡「ん?」
???「………どうぞ。トレーナーさんのお好みで甘みのある豆を選びました。」
八幡「あぁ、ありがとなカフェ。」
カフェ「………」
八幡「………ん、美味い。やっぱお前が淹れてくれるコーヒーは砂糖とかミルクとか入れなくても美味いんだよなぁ〜。」
カフェ「………良かったです。」
長い黒髪をストレートに伸ばして、黄色の瞳を覗かせているのはマンハッタンカフェ。雰囲気が暗く近寄りがたいイメージはあるが、話してみれば普通だから怖くはない。そして偶に友達とも話しているらしい。俺にも絡んで来る事が時偶にあるから、居るんだなぁっていうのは分かる。
因みに今、俺が居る場所は学園内のカフェテリアだ。トレーナー室や部室でやるのも良かったんだが、どうにも俺は集中し過ぎると時間を忘れてしまう。だからこういうメニュー作りの日はこういう場所で作るようにしている。
八幡「じゃあ礼に………コレ、要るか?」
カフェ「っ!よろしい、のですか?」
八幡「チョコ、抹茶、イチゴ、ブルーベリー、最後にコーヒー、色んな味があるか、それでも良いのならな。」
カフェ「はい、頂きます。」
俺がカフェにやったのはマカロンだ。俺は料理もするから、暇な日で気が向いたら大抵はお菓子を作る事がある。オグリやスペ、マックイーンにはバレないようにしなければ。バレたらヤバい。
カフェ「………」ノシッ
八幡「………あの、カフェさん?頭を肩に乗せられたらメニュー作れないんですけど?どかしてもらえません?」
カフェ「………首筋をカジカジさせてくれるのなら考えます。」
八幡「それ解決してないよな?根本的な問題解決してなくね?」
カフェ「………でしたら、このままです。」
八幡「………仕方ね、少し休憩にするか。」
………いつからだろうか?カフェがこうやって俺の肩に頭を乗っけるようになったり、俺の首筋をカジカジするようになったのは。お友達もこんな事はしなかったんだけどなぁ。俺のアホ毛とか頭で遊んでたりとかはするけどよ。
カフェ「………カジカジしても、良いですか?」
八幡「結局そうなるのかよっ!?」
カフェ「トレーナーさんの首筋、いつもより美味しそうに見えますので。」
八幡「お前、この前乗せた時はそう言って吸ってたよな?うん?」
カフェ「………気のせいです。」フイッ
八幡「なら目を逸らすな。」
ライス「こ、こんにちわぁ〜お兄さ………えぇ!?な、ななな、何してるのっ!?」
八幡「ラ、ライス!?」
ライス「カ、カフェさん………そんなのダメだよ………」
ホッ、流石はライスだ。やっぱ常識を持ってる奴が居ると助か「ライスもお兄様に同じ事したい!」………嘘でしょ?
カフェ「………」ムフー
ライス「むむぅ〜!」キュー!
八幡「………」
俺の腕が担当ウマ娘によって封印されてしまった件。いや、もうどうすれば良いの?どうするのが正解なの?今日は学園休みだから良いけどよ、ルドルフやエアグルーヴに見つかったらアウト確定だぞ?
ーーー数分後ーーー
カフェ「………」スヤァ……
ライス「………」スヤァ……
八幡「………」
寝やがった………こんだけ人の自由を奪っておいて寝やがったコイツ等。何だよ、メニュー作成何も進まなかったじゃねぇか………
八幡「同室の奴に頼むにも………ライスはロブロイで、カフェはユキノだったな……どっちも連絡先分かんねぇ………」
起きるの待つしかねぇのか………それまで何してたらいいんだ、俺は?ていうか器用に寝るのな。椅子に座ながらとはいえ、こうなるか普通?
八幡「うぐっ………お前もかよお友達。」
お友達『………』ムフー
八幡「なぁ、俺の頭でリラックスするくらいならカフェ起こしてくんない?俺仕事出来ないんだけど?」
お友達『………』クルクル
八幡「そうですか嫌ですか、分かりましたよ。んじゃお前も好きにしとけ。仕事して少しの休憩だった筈なのにコーヒーも飲めねぇよ………」ハァ
そして俺も2人に腕をホールドされて、頭をお友達にロックされたまま過ごしていた。ていうか起きるのこの2人?
ーーー数十分後ーーー
「トレーナーさん、何してるの?」
八幡「うん、2人に聞いて。」
「………日向ぼっこ?」
八幡「此処に差す日向は何処だろうね?」
「でもさ〜2人共気持ち良さそうに寝てるよね〜。」
「うんうん!なんか幸せそう♪」
八幡「本当は3人なんだけどな。」ボソッ
「え、3人?」
八幡「うん、3人。」
「え、だってライスさんとカフェさんと………え、トレーナーさん?」
八幡「何で俺なんだよ?」
「だ、だって3人って言ったから………」
八幡「そんなのカフェといつも一緒に居るお友達に決まってるだろ。」
「………………………え、本当に居るの?」
八幡「宙に浮きながら俺の頭に腕組んで、その上に顎乗せて寝てる。普段は寝ないってカフェ言ってたんだけどなぁ………あ、起きた。」
『起きたっ!?』
八幡「おう。疑いを晴らす為にも……おいお友達、俺のアホ毛色んな方向に引っ張ってくんね?」
お友達『〜〜〜っ!!』クルクルクイクイッ!
『ホントに動いてるっ!!!』
八幡「な?」
その後、俺の周りが騒がしくなって起きた2人は俺に謝った後に騒ぎの理由を聞いた。するとカフェは皆から質問攻めに遭い、ライスは再び俺にしがみついてきた。そういえばライスは幽霊とか苦手だったな。
今回はライスとカフェとお友達の3人でした!