八幡side
ライス「ごめんねお兄様……ライスのせいで………」
八幡「ライスのせいじゃねぇって言ってんだろ。あれはしょうがない事だ。よくあるだろ、連続で信号機が赤になって止まる事くらい。」
ライス「で、でも何か用事があったんじゃないの?」
八幡「いや、何もねぇよ?何でそう思う?」
ライス「何だか急いでたように見えたから………」
八幡「それでか。別に急いでたわけじゃない。ただ単に学園まで走ろうと思ってただけだ。俺も偶に運動はするからな。」
ライス「そ、そうなんだ……良かったぁ〜。」
うん、ライスにはこの笑顔だよな。ライスの悲しげな表情は見たくないからな。
キュルルル〜………
八幡「?今のは………」
ライス「はわわわっ!?ダ、ダメだよ今鳴っちゃ!シーだよ?シーッ!」
………何でだろう、あざとさを感じない。全部本音でやってるからなんだろうが、それを分かっていたとしても全くイタい子には見えない。ライス最高過ぎない?
八幡「んじゃ飯でも食いに行くか。ライスは見た目の割に結構食べるんだよな、初めてお前の食事の量を見た時は少し驚いたぞ。」
ライス「ふえぇ!?お、お兄様!恥ずかしいから言わないで〜!」
八幡「悪い悪い、じゃあ食堂行こうか。」
ライス「うん!」
ーーー食堂ーーー
八幡「おぉ……結構混んでるな。」
ライス「う、うん……この時間はあまり来ないと思ってたんだけど、人が沢山居るね。」
八幡「仕方ない、作るか。ライス、何かリクエストはあるか?作ってやる。」
ライス「ふぇ?い、いいの?」
八幡「あぁいいぞ、何でも言え。妹の為に全身全霊で作ろうじゃねぇか。」
ライス「えへへ〜ありがとうお兄様♪じ、じゃあライスね、天ぷらが食べたいんだけど、作れる?」
八幡「よし、すぐに作る。因みに嫌いな食べ物ってあるか?」
ライス「お兄様が一生懸命作ってくれるんだもん、ライス全部食べるから気にしないで!」
良い子だ、この子本当に良い子だ………
八幡「じゃあ作ってくるから少し待っててくれな。」
ライス「うん、席を見つけて待ってるね。」
ーーー数十分後
八幡「ライス〜出来たぞ〜。」
ライス「あっ!持って来てくれたの?呼んでくれたらライスも運んだのに………」
八幡「いいんだよ、気にすんな。天ぷらって言うから天丼にしてみた。天ぷらの具材は海老、かぼちゃ、茄子、穴子、キャベツ、たまご、アスパラ、タコ、色んな具材あったからすっげぇ揚げてきた。」
ライス「わぁ〜凄い!お兄様、この天丼凄く美味しそうだよ♪」
八幡「おう、念の為お代わりも用意してあるから欲しかったら言ってくれよ。俺のも用意してあるから一緒に食うか。」
ライス「うん!じゃあいただきますっ♪」
八幡「おう、食ってくれ。」
ライスは一口揚げ物とご飯を口に入れると、美味しい美味しいと言いながら箸をどんどん進めた。いやホントすげぇ食う………嬉しいんだけど、何処に入ってくんだろう?あの量の飯は。
にしても本当に美味そうに食べるな、作った甲斐があったってもんだ。おっと、俺も食うか。
ーーー数十分後ーーー
ライス「はふぅ〜……もうお腹いっぱい。ご馳走様でした〜。お兄様!ありがとう♪とっても美味しかったよ!」
八幡「凄いなお前、まさか4杯も食べるとは………」
ライス「だってお兄様の作るご飯が美味しかったから。それに残したら勿体無いなぁって………」
八幡「お前は本当に良い子だな………」ナデナデ
ライス「そ、そうかなぁ?えへへ〜♪」
八幡「けど今日は幸運だったな。もしもオグリやスペがこの場に居たら、お代わりも出来なかったかもしれない。ラッキーだったな。」
ライス「そ、そうだね!」
あの2人の食う量はライスよりも多いからな。あの2人のトレーナーになったら、間違い無く大変だろうな。主に食費を稼ぐのが。
ーーー外ーーー
ライス「ごめんねお兄様、ご飯を作ってもらっただけじゃなく寮にも送ってもらっちゃって。」
八幡「今日は特に予定は無かったからな。偶にはこういう日もありだろう。それに最近、ライスとは話せてなかったからちょうど良かったと思う。」
ライス「そういえば最近お兄様とお話し出来てなかったね。うん、お兄様の言う通りちょうど良かったんだね。あっ、そうだお兄様!お兄様は絵本って読んだ事ある?」
八幡「絵本?あるが、そんなに読んだ覚えはないな。有名な童話くらいしか知らんな。」
ライス「じゃあライスのオススメがあるんだけど、聞いてくれる?」
八幡「あぁ。それでどんな内容なんだ?」
俺は歩きながら、ライスの勧める絵本の内容を聞いていた。絵本の名前は【しあわせの青いバラ】という題名だ。起承転結の承の部分では青いバラが不幸な感じになるのだが、転からは急に幸せなストーリーになった。
これは個人の感想だが、お兄様マジで見る目があるな。青いバラなんて素敵に決まってるよな!誰だよ気味が悪いなんて言った奴は。目玉どうにかってんじゃねぇの?花に気味が良いとか悪いとか無いだろ普通に考えて。
………んんっ!絵本の内容なのに少しばかり熱くなってしまった。よし、冷静になろう冷静に。
八幡「そうかぁ………良い絵本だな。」
ライス「っ!お兄様もそう思う?」
八幡「あぁ、よければ貸してくれ。見てみたい。」
ライス「うん、貸してあげる!」
そして俺はライスを寮に送り届けた後、絵本を片手に自分の家へと帰宅した。久しぶりの感覚だ、早く本が見たくてしかたない感覚ってのは。
すいません、ライスを出したくて仕方なかったので出してきまいました。悔いはありません。