エアグルーヴside
この視点からのお届けはいつ以来だろうか?私はエアグルーヴだ。今は生徒会室で書類業務を行なっている。しかし会長と私、ブライアンの3人をフルで回しても終わりが見えてこない状況だ。仕事を溜め込んでいたわけではない、毎日こなすべき量はその日に終えている。だがそれを抜きにしても今回のこの量はかなりのものなのだ。
ルドルフ「今日のはやけに多いな。」
エアグルーヴ「はい。年末でも無いのにこの量とは少し驚きました。」
ブライアン「ったく、面倒だ。」
エアグルーヴ「逃さんぞ。流石にこの量を2人で今日中に捌くのは無理だ。」
ルドルフ「そういう事だ、今日は協力してくれブライアン。」
ブライアン「……あぁ、分かってる。」
ふぅ……どうやら今日は協力をしてくれるようで安心だ。しかし、もしこれで追加の書類が来るようものなら、いよいよブライアンが脱走しかねないな。
ガチャッ!
テイオー「カイチョー、遊びに来たよ〜!!」
ルドルフ「テイオーか。来てくれたのは嬉しいが、生憎と相手をしてあげられる程、今は手が空いていなくてね。ご覧の通り、書類の山だ。残念だが今日は諦めてくれ。」
テイオー「えええぇぇぇぇ!!?今日ってそんなに忙しいの!?」
エアグルーヴ「今の生徒会室を見れば分かるだろう……会長もお忙しい、今日は諦めろ。」
テイオー「うぅ〜しょうがないかぁ………」
ーーー数分後ーーー
コンコンコンッ
ルドルフ「ん?どうぞ。」
八幡「失礼するぞ〜……うわっ、何だこの大量に重なった紙の量。エゲツな………」
エアグルーヴ「どうかしたのか八幡、生徒会室に来るなんて珍しいな。」
八幡「いや、フジからお前が生徒会室に居るって聞いたからな。様子見がてらに来てみたんだが………とんでもないな、これは。毎日これか?」
ルドルフ「いや、今日は特別多いんだよ。理由は不明だがかなりの量だ。我々も手を焼いている所だ。」
八幡「そうか………じゃあ少し寄越せ、手伝う。」
エアグルーヴ「……いいのか?」
八幡「手伝ったくらいで文句は言われねぇだろ。因みにこれって理事長経由で来るのか?」
ルドルフ「殆どの場合はそうだな。」
八幡「じゃあこれが終わったら、書類の量が多過ぎるって言って理事長の机に置いて帰るぞ。駿川さんには内緒でな。」
ブライアン「お前、思い切った事をするな。」
八幡「俺は撮影会の件をまだ許したわけじゃない、その時の借りを返してやるんだ。」
エアグルーヴ「お前、まだ根に持っていたのだな。」
だが人手が増えるのはありがたい。しかも八幡は作業スピードが早い上に正確だ、百人力の戦力だ。
ーーー数十分後ーーー
八幡「終わったぞ。」
エアグルーヴ「やはり早かったな。」
八幡「確認の作業をしても良いが、その間に俺がルドルフの書類もやろうか?その方が効率良いだろ?」
ルドルフ「それだと八幡君の時間が減るのではないか?今日の予定は無いのかい?」
八幡「無いからこうして来てるんだよ。俺がどっかの女とデートするような遊び人に見えるか?」
エアグルーヴ「いいや見えんな、お前は誠実な男だ。ウマ娘を放って何処のウマの骨とも知らぬ女相手にうつつを抜かすようなたわけではない事くらい、私は知っている。」
八幡「………だ、そうです。」
ルドルフ「どうやらそのようだ。では八幡君のやってくれた書類確認をするよ。引き続き、こちらの書類をお願いするよ。」
八幡「おう。エアグルーヴのはどうだ?」
エアグルーヴ「私のは残りもう半分だから大丈夫だ。手を借りたい時は声をかける。」
八幡「分かった。ブライアンは?」
ブライアン「今すぐお前に「黒毛和牛、ザブトン。」お前に手を借りるまでもない、こんなものはすぐに終わらせてやる。」
八幡「よし、大丈夫だな。」
ブライアンを瞬時にやる気にさせるとは………だがその方法は大丈夫なのか?
それからも私達と書類の戦いは続いた。だが八幡が来てくれた事により、作業スピードは大幅に加速。あのスピードは流石に私では無理だな、八幡だから出来る業だろうか?
ーーー更に数十分後ーーー
八幡「はい、終わり〜。」
エアグルーヴ「こちらもちょうど終わったぞ。」
ブライアン「あたしも終わったぞ。」
八幡「ていうか書類の中に週1でトレーナーがご飯を作ってほしいって要望あったんだが、絶対にオグリだよな。何でこんなにも懲りないんだ?」
エアグルーヴ「お前がおにぎりを作った時から始まったのではないか?」
八幡「………そうかもな。」
ルドルフ「とにかく助かったよ、八幡君。後は確認をして理事長に見てもらうだけだ。君も上がって構わないぞ。」
八幡「いいや、その作業もやろう。なんか今はちょっとやる気が上がってるみたいでな。理事長に書類叩き出すって目標出来たからか?」
エアグルーヴ「やる気の出し方に問題があるが、それならば会長の確認が終わった書類の整理を頼む。」
八幡「よし、任せろ。」
その後、整理を終えた私達は書類を理事長室まで運搬して扉の前まで来たのだが、八幡が台車に乗せてノックと同時に中へと入ってそのまま扉を閉めた。中からは驚きの声が連発して聞こえてきた。そして八幡が帰ってきた時………
八幡「これで少しは楽になるだろう。」
と言い、台車を押しながら生徒会室へと戻った。
ルドルフ「皆、今日はよくやってくれた。今日はもう終わりにしよう。これ以上続けてしまったら、身体に悪いからね。」
エアグルーヴ「はい、お疲れ様でした。」
八幡「よし、じゃあ時間もいいくらいだし、お前達家に来るか?飯作ってやるぞ?ブライアンにはああ言ったし、今日は大変だったから、少しくらい褒美があっても良いだろ。」
ブライアン「勿論行くぞ。」
エアグルーヴ「では、お邪魔させてもらう。」
ルドルフ「君の料理を食べるのは久しぶりだ。私もお邪魔させてもらうよ。」
八幡「よし、じゃあ行くか。」
何とか今日を乗り切れたな、これも八幡のおかげだな。来てくれなかったらどうなっていたか………
一体、どれだけ山積みになってたんだ?