比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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フジキセキ編 〜私と貴方の【キセキ】〜
キセキの始まり


 

 

八幡side

 

 

さて、改めて紹介する程の事でも無いが、俺にはエアグルーヴの他にもう1人担当しているウマ娘が居る。その名はフジキセキ、今年からクラシッククラスになるウマ娘でジュニアの頃はエアグルーヴと同じで負け無しの4連勝でGⅠも勝っている。巷ではクラシッククラスの3冠路線の最有力候補とも噂されている。間違い無く才能のあるウマ娘だ。

 

それに加えて………紳士らしい対応にあの人気っぷりだ。まさにジェントルマンって感じのウマ娘だ。しかも後輩の扱いめちゃ上手いし。

 

 

フジ「おやおや、こんな所で黄昏れてどうかしたのかい?悩み事?」

 

八幡「……いや、改めてお前の事を整理してた。」

 

フジ「私の事?」

 

八幡「ん、まぁな。」

 

フジ「何か分かった事はあったのかい?」

 

八幡「あぁ、天然のウマ娘誑しっていう事が分かった。」

 

フジ「君の目に私がどんな風に映っているのか、気になってきたよ。」グイッ

 

八幡「………だからってこうするか?俺の目濁ってんだろ、見てて嫌にならないか?」

 

フジ「そうかい?確かに個性的な目をしているとは思うけれど、私には素敵に見えるけどね。私達ウマ娘の事を第1に考えてくれている、とても優しい目に見えるよ。君の目に私の目はどう映っているかな?」

 

八幡「ウマ娘誑しってのは撤回する。お前って誰でも誑しこめるんだな。」

 

フジ「解答を濁す辺り、君らしい返答だね。そんな君も嫌いじゃないよ。」

 

 

………これを素でやってるわけだから、素晴らしいよな。こんなキザな台詞、俺には真似出来ねぇ。

 

 

フジ「今はトレーニングに専念するみたいだけど、今年の初戦は弥生賞って事でいいのかな?ミーティングでも言っていたけど、3冠路線で行くんだよね?」

 

八幡「今のところはな。だがお前の脚質的や走法的に中距離は走れるが、ダービーの距離は難しそうにも思える。だからまずは弥生賞と皐月賞を走ってだな。もしそれで一杯なら、路線変更も視野に入れるかもしれない。まぁ、お前の希望を優先するけどな。」

 

フジ「……八幡トレーナーさん。」

 

八幡「ん?」

 

フジ「八幡トレーナーさんなら、私をダービーに連れて行ってくれるよね?」

 

八幡「ん?そんなの無理だ。」

 

フジ「えぇっ!?」

 

八幡「それを掴み取れんのはお前以外誰も居ねぇ。俺は手伝いやトレーニングを見てやる事は出来るが、お前をダービーに連れて行かせる事は出来ない。全てはお前次第だ。お前がダービーに行きたいってんなら、俺はそれを全力でサポートしてやる。」

 

フジ「………」

 

八幡「まっ、行けたとしても勝てるのかどうかもお前次第だけどな。」

 

フジ「……なら八幡トレーナーさん。」

 

八幡「どうした?」

 

フジ「私、ダービーを勝ちたい!」

 

 

………

 

 

八幡「ならしっかりとトレーニングしないとな。距離適性を上げるのは簡単な事じゃないからな。お前も覚悟しておけよ?これから坂路トレーニング増やしていくからな。」

 

フジ「ふふふっ、任せてよ!八幡トレーナーさんにも私の【キセキ】を魅せてあげるから♪」

 

八幡「期待してるぞ。まっ、その前に弥生賞からだ。今のお前だったら敵は居ないが、更に強くしていくからな。気張ってくぞ。」

 

フジ「うん、そう来なくっちゃ!」

 

 

フジのやる気も上げられたみたいだな。にしてもダービーか。フジで初めての挑戦になるのか………ダービーの重圧ってのはどんなものなんだろうか。いや、今考えても仕方ないよな。とにかく今はフジのトレーニングメニューを組まないとな。

 

 

ーーー部室ーーー

 

 

八幡「………」

 

 

ガチャッ

 

 

エアグルーヴ「むっ、早いな。いつもなら鍵だけ開けて私達を入れて待たせているお前が、今日は待っているとは………明日は雨だろうか?」

 

八幡「お前は俺を何だと思ってんだよ………」

 

エアグルーヴ「ふふっ、冗談だ。だが本当に珍しいな、何かあったのか?悩みなら相談するぞ?」

 

八幡「いや、悩みとかじゃない。今は心配事とかは抱えてないから大丈夫だ。」

 

エアグルーヴ「そうか。だが何かあれば言うのだぞ、私やフジも居るのだからな。」

 

八幡「あぁ、悪いな。」

 

 

ガチャッ

 

 

シービー「ヤッホ~!今日も来たよ〜!!」

 

エアグルーヴ「……懲りませんね、本当に。」

 

シービー「当たり前じゃん!!こうやって八幡にアピールしないと、他のウマ娘に3人目の椅子を取られちゃうもん!!」

 

八幡「安心しろ、今のところ3人目の候補はお前しか居ないから。」

 

シービー「えっ……それホント?ホントッ!!?」

 

八幡「ホントホント、だから安心しとけ。」

 

シービー「いやったあああぁぁぁぁ!!」

 

エアグルーヴ「八幡、ライスシャワーはどうなのだ?お前のお気に入りではないのか?」

 

シービー「………八幡?」

 

八幡「え?あ、いやぁ………そうだよなぁ〜。ライスも確かに良いウマ娘だしなぁ〜………あっ、ヤバい。3人目の候補増えたかもしれん。」

 

シービー「えええぇぇぇぇぇ!!?ちょっとエアグルーヴ、余計な事言わないでよ!!」

 

フジ「ごめんよ、遅れて………え?」

 

シービー「今言わなくていいじゃん!!私が担当に決まった時に言えば良かったじゃん!!3人目が決まるって場面で言わないでよ!!」

 

エアグルーヴ「しかし、八幡も狙っていたのは確かだったですし、忘れていたらいけないと思いましたので、僭越ながら。」

 

シービー「くぅ〜!!」キッ!

 

フジ「えっと………これは一体?」

 

八幡「俺の3人目の担当の事で少しな。」

 

フジ「あぁ〜………うん、理解したよ。」

 

八幡「ほらお前達、トレーニング始めるから準備しろよ。ほら立った立った!」

 

シービー「八幡!!私だよね?3人目は私なんだよね!?言ったもんね?さっき言ったもんねっ!!」

 

八幡「はいはい分かったから。シービーも早く準備するように、でなきゃ置いてくぞ。」

 

 

ふぅ………また忙しくなりそうだな。

 

 

 




ではここから、フジキセキ編のスタートです!!
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