比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

216 / 1582
皐月賞までのトレーニング

 

 

フジside

 

 

弥生賞から1週間。世間はクラシック戦線で大いに賑わっている様子なんだ。その理由は……自分で説明するのは少し気が引けるけど、私がトライアルレースを勝った事で皐月賞では私が大本命として推されているからなんだ。他にも強い子達は居る筈なんだけど、ジュニアクラスから今日まで無敗に加えてGⅠも勝ってるから、その影響もあるみたいなんだ。エアグルーヴもこんな空気を味わっていたのかぁ………

 

しかも気の早い事に、巷では【3冠確実】とまで持て囃されている始末………八幡トレーナーさんからも言われたけど、私には長距離の素質は無い。今だってダービーを難無く走り切れるようにする為にスタミナトレーニングを積んでいるくらいなんだから。

 

 

フジ「はぁ……今の私の現状を知ったら、ファンの皆はどう思うだろうね?」

 

エアグルーヴ「何だ、心配事か?」

 

フジ「あぁ、エアグルーヴ……まぁ、少しね。エアグルーヴは噂についてどれだけ知っているんだい?」

 

エアグルーヴ「お前の事に関する物なら、【皐月賞大本命】【3冠確実】と言ったところだろう。」

 

フジ「まぁ、そんな感じだよね………」

 

エアグルーヴ「だが八幡の噂もある。これも捉えようによっては良い方向にも悪い方向にも繋がる。」

 

フジ「え?」

 

 

今のってどういう………

 

 

エアグルーヴ「八幡のは………簡単に言えば、お前が3冠を獲れたのならば本物のトレーナー、獲れなければ我々の力を借りているだけの三流トレーナー、だそうだ。」

 

フジ「……何だいそれはっ!?」

 

エアグルーヴ「どうやら、八幡の事が気に食わない者が居るらしい。私が有マ記念の事前インタビューで強い言葉で言ったのにも関わらず、この行為を続けるという事は余程八幡が嫌いらしいな。」

 

フジ「どうしてそんな事を………」

 

エアグルーヴ「分からん。だが今は目の前の事に集中すべきだ。それに、私もお前も自分のファンレターを確認するようにしているだろう?前までは八幡が選んでいたが、八幡1人に苦しみを味あわせるわけにはいかん。そうだろ?」

 

フジ「その通りさ、八幡トレーナーさんばかりに矛先は向けさせない………ねぇエアグルーヴ、1つ相談なんだけど、いいかい?」

 

エアグルーヴ「?何だ?」

 

フジ「次の皐月賞、もし私が勝てたら………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フジ「八幡トレーナーさん、今日もトレーニングよろしくお願いします!」

 

八幡「おう………やけに気合が入ってんな?」

 

フジ「そりゃ入るさ!この調子で皐月賞も獲って、ダービーに出走したいからね!のんびりなんてしてられないよ!」

 

八幡「そうか………まぁやる気があるのは結構だが、のめり込み過ぎるなよ?」

 

フジ「うん♪」

 

エアグルーヴ「皐月賞までちょうど1ヶ月、フジにはどんなトレーニングをさせるのだ?ダービーまで2ヶ月と2週だ、あまり時間は無いぞ。」

 

八幡「まっ、皐月賞までのトレーニング内容だったら決めてある。フジ、お前には火・金のトレーニングでこのシューズを履いて貰う。」

 

フジ「これを……っ!?お、重い!?」

 

八幡「あぁ、そのシューズに付けてある蹄鉄はいつもの蹄鉄の3倍の重量だ。それを履いてトレーニングだ。そのシューズを履きながら普通のトレーニングを課す。流石にそれで坂路ダッシュは出来ないからな。その代わり、土曜日には坂路ダッシュを行う。目標タイムまで縮まっていたら、お前の脚はダービーでも耐えられる。」

 

フジ「ハードな1ヶ月になりそうだね。」

 

八幡「と言っても、皐月賞の1週間前は軽く流す程度にするけどな。その週には重い蹄鉄はつけずに、皐月賞を想定したトレーニングを行う。幸いウチには中山2,500mを走った経験者が居るからな、これ程心強い助っ人は居ないだろう。」

 

エアグルーヴ「助っ人ではない、私は八幡の担当だ。必要とあらば、私の力をいつでも貸そう。」

 

 

これは……益々負けられなくなったね!

 

 

八幡「さて、今日から3週間、お前をしっかりと鍛え上げてやる。厳しくなるから覚悟しておけよ。」

 

フジ「覚悟なら出来てるよ。それに、八幡トレーナーさんからの期待にも応えたいからね。それに私はフジキセキだからね、皆に私の走りで最高の【キセキ】を魅せてあげるよ!」

 

八幡「よし、んじゃ早速トレーニング開始だ。」

 

 

ーーートレーニング後ーーー

 

 

フジ「普段使っているシューズがこんなにも軽いって思えたのは今日が初めてだよ〜。あぁ〜ちょっとフラフラするかもね♪」

 

エアグルーヴ「それにしては嬉しそうだな?」

 

フジ「だって八幡トレーナーさんが私の為に組んでくれたトレーニングなんだもの、嬉しいに決まってるよ。エアグルーヴだってもう少ししたら大阪杯だし、それも合わせてのトレーニングだったのかもね。阪神も坂があるから。」

 

エアグルーヴ「そうだな……まぁ八幡が我々の為に組んでくれたメニューなのだ、我々はそれに応えるのみだ。私もまだまだ強くなりたいしな。」

 

フジ「あはは♪それじゃ、私ももっともっと強くならないとね、最強を証明する為にも♪」

 

エアグルーヴ「あぁ、そうだな。」

 

 

 




脚に重い蹄鉄シューズ……ゴルシを思い出します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。