比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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乗り越えた先に

 

 

フジside

 

 

実況『昨年【怪物】が不良バ場の中で5バ身差の圧勝劇を見せたダービーから早1年が経ちました!今年も選ばれし18人のウマ娘達がこの東京レース場に集まりました。現在のバ場状態は良、天候は曇り、良いコンディションであります。そして今回のダービーでは内枠が追込、外枠が先行または逃げの脚質で固まるという枠組となっています。これはどう見ますか?』

 

解説『やはり外から前につけようとするでしょうからね、必然と位置取り争いが起きると思いますよ。それに殆どのウマ娘が2,400m走ってないわけですから、慎重なレース運びになると思います。今回逃げウマ娘もそんなに居ませんからね、誰がペースを作って誰が早く仕掛けるのかもポイントになると思いますよ。』

 

実況『はい。今年もこの舞台で2冠ウマ娘が誕生するのか?それとも他のウマ娘が阻止するのか!クラシック第2弾、日本ダービーの発走です!!』

 

 

♪〜♪〜♪〜

 

 

……あれ、ファンファーレが鳴ってたんだ、気付かなかったよ。集中力って怖いね、周りが見えなくなるよ。

 

 

実況『さぁファンファーレが終わってウマ娘達がゲートへと進んで行きます。まずは奇数枠からゲート入りです。今回2番人気のジェニュインも難無く入りました。解説さん、やはりフジキセキには目が行きますね。』

 

解説『何もしてなくても目に留まってしまいますね。エアグルーヴでも毎回思いますけど、担当トレーナーは当日に最大限の力を発揮できるように仕上げてるんでしょうね。』

 

実況『成る程、さぁ17人がゲートの中に入って最後は大外1番人気、皐月賞ウマ娘のフジキセキです!今静かに歩き出して………ゲートに入って体勢整いました!!今年は誰が勝つ!?頂点を掴み取れ、日本ダービースタート!!!』

 

 

まずは位置をしっかり取らないとね。出来れば中が良いんだけど、入らせてはくれないかな?

 

 

実況『やはり外からマイティーフォースが行きました!続いてオグリワン、真ん中からナリタキングオー。続くのはジェニュイン、オースミベスト、が並んで1コーナーへと向かって行きます!今年は固まりながらとなりました日本ダービー!フジキセキは現在中団やや前の辺りといったところでしょう、現在7、8番手を追走!』

 

 

これは……中に入るのは難しそうだね。それにこんなに固まってたら外に出すのも難しくなる………どうする?このままのポジションか、それとも中か………

 

 

実況『さぁ先頭行くのはマイティーフォース!ペースを作ります!2番手単独はオグリワン、1バ身後ろにジェニュインが続いてその後ろ、内にナリタキングオー、オートマチック、外にオースミベストとなっています。2コーナー曲がり切って向正面!直後に内にシグナルライトが続いてダイタクテイオーも並ぶ!その外にフジキセキ、この位置です!イブキラジョウモンとタヤスツヨシが居て、その後ろにイブキインターハイ、メイショウテゾロ、ホッカイルソー並んでというところで1,000m通過!マイネルガーベが単独13番手。トウショウフェノマが続いてマイネルブリッジ並んでくる!最後方にエイティグローという体勢で3コーナーに差し掛かりました!』

 

 

1人のウマ娘の後ろにつく、そして中間を過ぎて直線を向いたら……一気に!!

 

 

実況『先頭変わらずマイティーフォースですが、後ろから徐々に先行勢が上がってきました!ここからまだ800mあります!まだ早い、東京の直線525mは坂もある!さまざまな思いを乗せて18人!東京直線で真っ向勝負!!』

 

 

よしっ、此処だ!!

 

 

実況『第4コーナー曲がって直線に向きました!!逃げるマイティーフォースを交わしてジェニュインが先頭か!中からシグナルライトとオースミベストも良い脚!!外からフジキセキとタヤスツヨシが伸びて来ている!!』

 

 

タヤス「くっ!やっぱり速い!!」

 

フジ「はあああぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

実況『さぁ横広がってフジキセキが先頭に立った!!タヤスツヨシも懸命に前を追っている!!3番手争いは接戦、ホッカイルソーが上がっている!!先頭はフジキセキ!!フジキセキだ!1バ身のリード!!タヤスツヨシは2番手!!後ろは少し離れた!!先頭フジキセキ、2冠達成〜!!』

 

 

フジ「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……」

 

 

実況『中団から大外一気に突き抜けました!!皐月とダービーを先頭で駆け抜けて、2冠達成です!!』

 

 

フジ「はぁ……はぁ……あ………」

 

 

ガシッ!!

 

 

フジ「……あっ、八幡、トレーナー、さん?」

 

八幡「ったく、無茶な走りしやがる。中に入れなかったからって1人のウマ娘の後ろにつくなんてな………」

 

フジ「……ごめんよ、でも、あれしか、無くって……あはは………」

 

八幡「いや、気にすんな。寧ろあの中でよく戦った。立てそうか?」

 

フジ「ごめん、少し時間を貰えるかい?ちょっと脚が震えててね、今は立てそうにないよ……」

 

八幡「………見たところ怪我は無さそうだな。まっ、次のレースもあるからこの場に長く留まるのは無理だ。だから………」

 

フジ「うわっ!?」

 

 

八幡トレーナーさんは私の腰と膝裏を抱えて持ち上げた。もしかして私って所謂お姫様抱っこをされちゃっている!?

 

 

フジ「ちょっ、は、八幡トレーナーさんっ!?///」

 

八幡「動くなよ?運びにくいから。それから今くらい紳士ではなく、姫になったらどうだ?」

 

フジ「〜っ!!///か、揶揄わないでくれるかい?大勢の前でこんなのは恥ずかしいんだ……///」

 

八幡「悪かった。んじゃ、行くぞ。」

 

フジ「うぅ〜……///」

 

 

まさかこんな事になるなんて………八幡トレーナーさんのバカァッ!!

 

 

 




フジさん、良かったねぇ〜?

2冠達成、そしてお姫様抱っこだよ?
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