フジside
うぅ〜まさかこんな恥ずかしい思いをするなんて思いもしなかったよ………///八幡トレーナーさんには運んでくれて感謝してるけど、もっと……運び方っていうのがあったと思うんだよ!ほら、肩に掴まらせて運ぶとか!なのにどうしてお姫様抱っこなんて………もうっ!///
ーーー控え室ーーー
八幡「よし、着いた。脚の感覚はどうだ?」
フジ「……うん、少し戻ってきたよ。」
八幡「……そんな不貞腐ないでくれよ、あれしか方法は無かったんだからよ。」
フジ「肩に捕まらせるとかあったじゃないか。」
八幡「それだと片方に負担が掛かる。それなら最初からああした方が良いに決まってるだろ。俺だってあんな大勢の人の前でやりたくはなかったが、羞恥心よりもお前達の方が大事だ。」
フジ「………それを言われたら何も言えなくなっちゃうじゃないか、ズルいよ。」
八幡「知らなかったのか?大人ってのは大概ズルい奴が多いんだぞ?」
全く、八幡トレーナーさんは………でも、それだけ私達ウマ娘と真剣に向き合っているのがよく分かるよ。
ガチャッ
シービー「フジィ〜ダービー制覇おめでとう〜!それと八幡、少しだけでいいからあたしにもお姫様抱っこして〜!!」
アロー「な、何言ってるんですかシービー先輩………そんなのダメに決まってるでしょう。」
ライス「フジさん、ダービーおめでとう!」
エアグルーヴ「フジ、見事な走りだった。それから八幡、さっきの行為はどういう事だ?」
アルダン「おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。それから兄様、フジさんが羨ましいです。」
モーリス「フジ先輩!ダービーと2冠達成、おめでとうございます!!」
バクシンオー「いやぁ〜とても良い走りでした!!」
皆、来てくれたんだ………
八幡「ようお前達、途中で飛び出して悪かったな。きっと力抜けて倒れると思ったんだ。」
モーリス「いえ、気にしていませんので。」
シービー「それよりも抱っこ〜!」
アルダン「私も所望します。」
八幡「するかたわけ。」
シービー「あ〜エアグルーヴの真似でしょ!?」
エアグルーヴ「な、何をおかしな事をっ!は、八幡も真似などするな!それよりもさっきのフジにした行為の説明をしてもらうぞ!!」
八幡「いや、立てなくなるだろうからってだけだが?予想通り、動かなかったしな。」
エアグルーヴ「……そういう事にしておく。」
どういう事なら良いのかな?
その後、脚の力が戻ってきた私はインタビューを受ける為に八幡トレーナーさんと一緒にサークルへと向かって行った。
「それでは優勝ウマ娘のインタビューです!今年のダービーウマ娘、そして2冠を達成しましたフジキセキさんです、おめでとうございます!!」
フジ「ありがとうございます!」
「今の気持ち、いかがですか?」
フジ「とても嬉しいです。私自身がダービーウマ娘と呼ばれるよりも、トレーナーにダービートレーナーの称号をプレゼント出来たので、とても嬉しいです。」
「レースを振り返って、道中は思い通りな展開は描けたのでしょうか?」
フジ「トレーナーからの指示には従うつもりだったんですけど、大外枠だった事もあって中々良いポジションには付けられなかったので、最後の直線に賭けようって気持ちでした。自分としては思い通りのレースに出来なかったのと、最後の直線で粘れたので50点くらいの総評です。」
「次にトレーナーへの質問です。今後は3冠最後の菊花賞があります、その辺はどういう風に考えていますか?」
八幡「フジは長距離の適性はあまり無いと判断していますので、菊花賞の事はあまり考えてはいません。ですがもし本人が菊花賞を希望するのであれば、出走させる事も視野に入れています。取り敢えず今は秋に備えたいって気持ちです。」
「比企谷トレーナーは今年からチームトレーナーとして活動する事になっていますが、フジキセキさんを含めて期待出来るメンバー、という事でしょうか?」
八幡「……期待、というよりも自分で見て選んだメンバーなので、間違い無く走ると思っています。リーダーのエアグルーヴと今日勝ったフジキセキに続いてほしいです。」
「最後にフジキセキさん、ファンの皆様に向けてお願いします!」
……よし、ここで言わないと伝わらない!
フジ「はい、今回はトレーナーだけでなくチームのメンバーや皆さんのおかげで勝つ事が出来ました!今後も私が皆さんに【キセキ】を魅せられるように頑張りたいと思います!応援、よろしくお願いします!……それから。」
「?」
フジ「大阪杯でエアグルーヴもインタビューで言いましたが、私達のトレーナーは私達の為に全力で私達に向き合ってくれています。そのトレーナーに対しての誹謗中傷や嫌がらせの手紙を書いたりするのはやめてください。私がこのダービーを勝てたのは、私がトレーナーに『ダービーに出走したい。』とそうお願いしたからです。それに対してトレーナーは出走どころか、優勝にまで私を導いてくれました!マイル寄りの中距離適性だった私がダービーを勝てたのは、一重に比企谷八幡というトレーナーだからこそ、可能だった事だと私は感じます。そんな私達のトレーナーが無能呼ばわりされるのは、許せないです。私達のトレーナーに限定された事ではありませんけど、誹謗中傷の手紙を学園に送るのはやめて下さい。以上です。」
さて、言いたい事も言ったし、ポンッと退散しようかなっ!
「あ、ありがとうございました!日本ダービーを優勝した、フジキセキさんでした!」
フジ「それじゃトレーナーさん、行こうか!」テ ギュッ!
八幡「………え?」
フジ「それでは皆さん!次の舞台までご機嫌よう!」
ポンッ!!
そして私とトレーナーさんはインタビューの場所から白い煙を出してその場を去った。え、タネ?それを教えるわけにはいかないね♪
無くなってくれると良いんですけどね〜。