比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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張本人と暴走

 

 

フジside

 

 

ダービーが終わって私達チーム・ポラリスは学園に向かって帰路に着いている最中。当然八幡トレーナーさんも一緒に行動してる………でも周りからの視線が少し気になっている。きっと私がインタビューで八幡トレーナーさんの事を言ったからだと思う、そうじゃなければこんな風に周りがヒソヒソするとは思えないからね。

 

 

モーリス「なんか……ちょっと居心地悪いですね。」

 

シービー「仕方ないって。何しろダービーのインタビューだから日本中が見てるようなものだし。まぁあたしはあれが間違いだとは全く思わないけど。」

 

アロー「私もシービー先輩と同じ。だってトレーナーが悪く言われるなんて我慢出来ないし。」

 

八幡「言うんだったら俺にも一言くらい言ってくれよ。フジがあんな事言うから肝を冷やしたぞ。」

 

フジ「だって我慢ならなかったんだ……私は途中からだけど、エアグルーヴは最初の頃からのを一通り見たんだよ?内容も聞かせてもらったけど、流石に見過ごせないよ。」

 

エアグルーヴ「フジの言う通りだ。流石にこれが年単位で続いているのであれば看過する方がおかしい。」

 

ライス「う、うん……ライスもお兄様が悪く言われるのはとっても嫌だよ。だってお兄様は凄いトレーナーだから。」

 

モーリス「ライスさんの言う通りです!それにトレーナーさんは私の………っ!?」

 

シービー「?どうかしたの?」

 

モーリス「……なんか今、誰かに写真を撮られたような気がして。音が聴こえたんです、カシャッて。」

 

八幡「何処から聴こえたか分かるか?」

 

モーリス「えっと……右側からです。」

 

八幡「………お前達は動くな。キョロキョロしたりもするなよ、勘付かれる。」

 

エアグルーヴ「……まさか、本当に?」

 

八幡「……………っ!!」

 

 

ダッ!!!!!

 

 

えっ、八幡トレーナーさん速っ!!

 

 

「ぐあっ!!」

 

八幡「おいお前、ウチのチームの写真撮ってどうするつもりだったんだ?答えてもらうぞ。」

 

「は、放しやがれっ!!」

 

八幡「そう言われて『はいそうですか。』って素直に言う事聞くバカ居るわけねぇだろ。質問に答えろ、写真を何に使うつもりだったんだ?」

 

「くぅ………!!」

 

八幡「………ん?お前、確か数年前にトレセン学園から資格を剥奪されて解雇された俺の同期か?」

 

「その話はすんじゃねぇ!!」

 

 

え、この人って元トレーナーなの!?

 

 

八幡「………エアグルーヴ、コイツのスマホの中身を確認しろ。さっき何かを打ち込んでたように見えた、何かを打ち込んでいたんだろう。」

 

エアグルーヴ「……分かった。」

 

「おいっ!!テメェ何人の携帯勝手にイジってる!!返しやがれっ!!」

 

八幡「悪いが大人しくしててもらうぞ。」

 

 

エアグルーヴは八幡トレーナーさんに言われた通りに携帯の中を確認していた。私達の写真も見つかったけど、驚きなのはここからだった。

 

この人の携帯の画面から、エアグルーヴが見つけてくれた八幡トレーナーさんの悪評の記事を編集出来るサイトを見つけたから。この人が八幡トレーナーさんの悪評を流していた張本人だった………

 

 

エアグルーヴ「個人サイトとはいえ、よくもまぁこんな事をしてくれたものだ。どうやら解雇だけでは不満だったようだ。」

 

「ふっざけんな!!お前だ、全部お前のせいで俺の人生はめちゃくちゃだ!!俺がこんな目に遭ってんのにお前は何なんだよ!?無敗のティアラ3冠?秋のシニア3冠?何お前だけ活躍してんだよっ!!!」

 

八幡「心外だな。俺だけ活躍してるなんて言われるのは本意じゃねぇよ。俺以外にも活躍してる奴は居るだろうが。ソイツには何もねぇのか?」

 

「お前のせいだ!!お前がいたせいでっ!!!」チャキッ!

 

八幡「っ!?」

 

 

え、ナ、ナイフ!?

 

 

「きゃああああぁぁぁぁ!!!」

 

 

この人がナイフを取り出してから、周りはパニックになっていた。それは私達もそうだったけど、八幡トレーナーさんが私達を守るように立ってくれていたから、ある程度は冷静でいられた。

 

 

「お前だけは……お前だけは絶対に許さねぇ!!」

 

八幡「……おい、それをしまえ。そんなもん振り回してみろ!タダじゃ済まねぇぞ?」

 

「うっせぇ!!!俺に指図すんなっ!!!」

 

八幡「……お前達、離れてろ。此処は危険過ぎる。それと誰でも良い、この事を学園に連絡しろ。警察も呼んでくれ。」

 

シービー「分かった!」

 

エアグルーヴ「了解した!フジ、バクシンオーはモーリスとライスの様子を見てやってくれ。」

 

フジ「うん、任せて!」

 

バクシンオー「お任せください!」

 

「何してんだテメェ「行かせるわけねぇだろうが!」っ!!比企谷ァァァ!!!」

 

八幡「お前の狙いは俺だろ?余所見してんじゃねぇ、こっちだけ見てりゃいいんだよ。」

 

 

八幡トレーナーさんが牽制してくれている間に私達はその場を離れる事が出来た。でも凄く心配だよ………八幡トレーナーさん。

 

 

八幡(くそっ、相手はナイフ持ちだ。幾ら柔術を使えるっていっても、あんな風に振り回しながら突っ込まれたら対処しづらい。ここは警察が来るまで避け続けるか。)

 

 

「いつまで逃げてんだよ!!!」

 

八幡「俺の身が安全になるまで、だ。」

 

「ざけんじゃねぇっ!!!」

 

 

八幡トレーナーさん、避け続けてる………警察の人達はまだなのかい!?このままだと八幡トレーナーさんが刺されちゃうよ!!

 

 

 




皆さん覚えていますか?彼はプロローグの時にルドルフを殴ろうとした新人のトレーナーになる筈だった人です。

彼は地方に左遷でも異動でもなく、トレーナー資格剥奪の上に懲戒免職にされていました。そして八幡の悪評を広めた張本人………相当な恨みを持っているみたいです。
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