比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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メジロ家へ

 

 

八幡side

 

 

八幡「今日からよろしくお願いします、執事さん。」

 

執事「はい、御用があれば何なりとお申し付けくださいませ。比企谷様。」

 

八幡「その時はお願いします。」

 

 

事件から2日後、俺はメジロ家に来ていた。衣服類を持って来てだ。昨日、アルダンから提案されたのはこんな内容だ。

 

 

ーーー回想・美浦寮前ーーー

 

 

アルダン「………っ!でしたら兄様、1つご提案があるのですが。」

 

八幡「提案?」

 

アルダン「兄様のご予定も現実的ではありますが、それでも外出は免れないでしょう。そして恐らくその後は学園のみならず兄様のご自宅にもきっと手が回るでしょう。」

 

八幡「そうなったら仕方ねぇよ、なっちまったもんはな。」

 

アルダン「はい、なってしまっては仕方ないです。そこで私がご提案するのは、兄様が我がメジロ家に一時的に住む事です。我が家であれば悟られる事も無いでしょう。もしそうなったとしても、迂闊に手を出してはこないと思われます。」

 

八幡「………」

 

アルダン「いかがでしょう、兄様?」

 

八幡「………厄介になってもいいのか?」

 

アルダン「勿論です、兄様なら大歓迎です。」

 

八幡「だが許可が要るだろう?流石に俺みたいな普通のトレーナーが世話になるのはどうなんだ?」

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

という事があったのだが、当主である人からは『快諾』という2つ返事だったという。ていうか何2つ返事って?何で即決でOK貰えたんだ?

 

 

八幡「それで、メジロ家の当主はどちらに?お世話になるのでご挨拶をと思っているのですが。」

 

執事「奥様でしたら、執務室に居ます。お部屋にご案内した後に奥様にお会いになりますか?」

 

八幡「はい、是非お願いします。」

 

 

ーーー屋敷内・廊下ーーー

 

 

八幡「やっぱり豪華な装飾に内装ですね。それに古き良き伝統も感じる、前にも思ってましたが良い雰囲気ですね。」

 

執事「お褒めの言葉ありがとうございます。そのお言葉、是非とも奥様にもお聞かせください。」

 

八幡「はい、そうします。」

 

執事「ご到着しました、此方が比企谷様の住まいとなるお部屋になります。」

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「………え?」

 

 

中に案内してもらうと、部屋は豪邸そのもの。家具も何もかもが豪華だった。

 

 

八幡「あの、すいません……この屋敷に一般の人が住む普通の部屋ってあります?」

 

執事「アルダンお嬢様からはこちらのお部屋に案内するように言われております故、ご了承ください。それから一般の方々が住むような内装のお部屋はこの屋敷内にはありません、申しわけございません。」

 

八幡「………そうですか。いえ、無いのならいいんです。大丈夫です。」

 

執事「必要な物があればお申し付けください。それで、奥様へのご挨拶はどうされますか?」

 

八幡「すぐに伺わせてください。」

 

執事「かしこまりました。」

 

 

ーーー執務室前ーーー

 

 

コンコンッ

 

 

執事「奥様、比企谷八幡様がご挨拶にと。」

 

当主『入れて差し上げてください。』

 

執事「かしこまりました、失礼致します。では比企谷様、どうぞ中へ。」

 

八幡「……失礼します。」

 

当主「ようこそおいでくださいました、比企谷トレーナー。いつも孫達がお世話になっております。」

 

八幡「いえ、こちらこそ。暫くお世話になります。」

 

当主「どうぞ、ご自分の家だと思ってお過ごしください。その為のご協力はさせていただきます。」

 

八幡「ありがとうございます。それからお聞きしたかったのですが、いいでしょうか?」

 

当主「はい、何でしょう?」

 

八幡「どうして今回、こんな急な事を受け入れてくれたのですか?幾らお孫さんの発案とはいえ、少しは熟慮する事だとは思っていたのですが?」

 

当主「……そうですね、理由は2つあります。1つは貴方の人柄です。」

 

八幡「……自分と当主は会った事が無い筈では?」

 

当主「アルダンが屋敷に帰った時、貴方の話をよく聞かされるのですよ。貴方の事を話す時のアルダンはとても嬉しそうに話すのですよ。それに他の子達も貴方の事を話す事があるのですよ。それだけでも分かります、貴方がどのような人なのかは。」

 

八幡「……成る程。」

 

 

ていうか俺の事を話してたのかよ………

 

 

当主「もう1つは……貴方の作るお菓子です。」

 

八幡「………はい?」

 

当主「貴方がマックの我が儘でお菓子を作った時がありましたね?あの時貴方が作ったケーキを頂きましたが、とても美味でした。なのでこれは私からの要求なのですが、お休みの日にはお菓子を作ってほしいのです。お願いしてもよろしいでしょうか?」

 

 

………さすがはマックイーンの先祖だ、甘い物好きは遺伝だったのか。

 

 

八幡「分かりました、休みの日にはお作りします。作るのは何がいいですか?」

 

当主「それはトレーナーにお任せします。」

 

八幡「分かりました。では周りが静かになるまでお世話になります。」

 

当主「えぇ、よろしくお願いしますね。」

 

八幡「はい、失礼します。」

 

 

………まさかこの家に来てマックイーン以外にお菓子を要求されるとは思わなかった。

 

 

八幡「……あの、すみません執事さん。当主って少女漫画とか筋肉とか好きだったりしません?」

 

執事「さて、どうでしょうか?」

 

 

え、ヤダよ?スイーツ好きで少女漫画を読みながら筋トレとかして、食事には数時間掛けて死語とか使ってたり、自作ドリンクとか作ってたりとかしないよな?甘い物好きが発覚したから、なんかあり得そうで怖いんだが?

 

 

 




アルダンの提案はメジロ家に一時的に住む事だったみたいですね。
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