八幡side
八幡「………」ツップシ…
南坂「ひ、比企谷君?」
八幡「………はい?」
南坂「その、別に今回は悪い事をして………いえ、悪い事なんてしてないですね。良い行いをしたからこんな場を設けてもらったんですから。」
葵「そうですよ!犯罪者から一般人とチームを守ったんですから!こうなってもおかしくないですよ!!」
八幡「………はぁ。」
………只今、トレーナー室の自分の机に突っ伏している俺、比企谷八幡は机の上にある紙を読んでからずっとこの調子だ。掻い摘んで説明すると、政府→URA→学園の順でお達しがあって、今回の都内で発生した迷惑行為及び殺人未遂事件において犯人の逮捕に大きく貢献した事、民間人及び、学生に犠牲が及ばぬように犯人の拘束を行った事で、俺はこの学園で政府とURA上層部の人から表彰を行われる形になったのだ。
八幡「はぁ〜………」
沖野「良いじゃねぇか、お手柄なんだぜ!もっと喜べよ、比企谷のおかげでこの前の事件で怪我した奴は1人も居ないんだからよ。」
八幡「でも原因は俺みたいなもんですよ、素直には喜べませんって。」
黒沼「それこそお門違いだ。原因は奴の逆恨みだ、お前は間違った事は何もしちゃいねぇよ。シンボリルドルフを庇った事が間違いなわけがねぇ。」
メインT「黒沼の言う通りだ、比企谷。それにだ、世間からのお前の評価だって変わりつつあるんだ。ほら、コレを見てみろ。」
八幡「え?」
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トレセン学園の比企谷トレーナー、危険顧みず市民と学生を守る!!
5/31、日本ダービーが終わって学園に帰るチーム・ポラリス一行。そこに1人の影が忍び寄る。正体は4年前に新人トレーナーとして日本ウマ娘トレーニングセンター学園に配属された男だった。だが不祥事を起こしてトレーナー資格剥奪と懲戒免職となった。そしてこの日、4月からチームトレーナーとして更なる活躍を見せている比企谷トレーナーに襲い掛かる。刃物を振り回しながら襲い掛かるが、比企谷トレーナーは民間人や周りの学生、チームに被害が及ばぬように距離を取っていた。最後には犯人を取り押さえてそのまま警察へと引き渡した。当時この場に居た目撃者は多く、話を聞く事も出来た。
『トレーナーとしても、人としても良く出来た人!!自分も危ないのに凄い胆力!!』
『真っ先にチームの心配をするのは当たり前だけど、周りの事も気遣えるのは相当凄い。普通は自分の事だけなのに、この人は自分よりも他人を守ろうとしてるのが良く分かる。』
『トレセン学園のトレーナーってよく分からないけど、このトレーナーさんはウマ娘を第1に考えているのは凄く伝わった!!』
『今時珍しい若者ですよね、身体を張って他の人を守るなんて。こんな人も居るんだなぁって思ったのと、これからも頑張ってと応援したくなりました。』
都内の大体は彼に対して好印象を持っている模様。更に、彼の担当であるフジキセキさんがダービーのインタビューの際に言った誹謗中傷や嫌がらせの手紙を送っていたのもこの犯人の可能性が非常に高いとの事なので、調査を進めています。
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八幡「………」
東条「私もそれを見た時は驚いたわ。そんな事件が起きている事を知らなかったのもそうだけど、前とは凄く違うわね。」
後輩「でもこれで先輩は周りから何も言われなくなるんじゃないですか?ほら、こんなに評価されてるんですし!」
同期1「それは……どうかしらね。」
後輩「え?」
同期2「あぁ。周りからそれだけ評価されてるって事は、その分同業者からの妬みや嫉みってのは目立ってくるからな。まぁこの場に居る俺やお前、先輩達は比企谷の事を認めてるからそんな事はしねぇけどよ。」
八幡「目立たなくなる方法、知らない?」
同期2「知るわけねぇだろ……寧ろどうやったら今のお前を目立たせなくする事が出来るってんだよ、こっちだって聞きたいくらいだ。」
八幡「はぁ………」
南坂「ま、まぁとにかく今日はいつも通りにしてみてはどうです?その方が意外と上手く行くかもしれませんよ?学園の生徒だって事件の事を聞いてくるような子は居ないでしょうし。」
八幡「はい、そうします。」
東条「それにしてもよく気付いたわね?」
八幡「ウチの期待の新人のおかげですよ。アイツが気付かなかったら、俺も気付かないままでした。」
黒沼「ほう……そんな新入生が居たのか。」
八幡「俺も開いた口が塞がりませんでしたよ。1番広いコース場を1,600m走って1分32秒ですよ?しかも3ハロンは目測で33.7、バケモン級ですよ。」
同期1「そ、それを新入生がっ!?測り間違いとか………比企谷君がするわけないか。」
あの日、外に出てコース場に向かって本当に良かった。あんな走りが出来るウマ娘なんてそうそう居ない。大事にしないとな。
八幡sideout
モーリスside
モーリス「?」
何かな、今何となく誰かに噂されたような?
「どうしたの?」
モーリス「あっ、ううん何でもない。」
モーリスの知らない間で高評価を受けてるモーリス。