比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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夏の方針

 

 

八幡side

 

 

レースも上半期が終了して、次はサマーシリーズとデビュー戦の開幕だ。7月に入ってからは夏合宿に参加する面々がバスを利用して合宿所で2ヶ月間、ハードなトレーニングで秋のGⅠに向けて鍛え上げていく。俺も去年、一昨年は参加していたが、今年は見送る事にした。理由は前にも話したが、デビュー前に追い込んでも仕方ないのと怪我防止の為だ。それにしても、合宿に行かないってだけでご褒美ディナーの存在を知っている面子からはどうなるのかと必死な顔して言われたもんだ。仕方ないから8月突入したら作る予定だ、因みにメジロ家の屋敷で。材料費が浮いて万々歳だ。

 

今頃、オグリやスペはどんな反応してっかなぁ?ブライアンとマックイーンも落ち込んでる事だろう。だが今回は栗東寮の寮長と生徒会副会長が不在だから今年は少し忙しいだろうな。ルドルフ、申しわけ無い。まっ、来年は参加する事になるだろうからその時また言われるんだろうなぁ………

 

 

八幡「さて、行くか。」

 

 

ーーートレセン学園ーーー

 

 

八幡「……なんか、静かだ。いつもは賑やかなのに、それが嘘みたいだ。残された人達ってこんな気持ちだったのか。」

 

エアグルーヴ「おはよう八幡。」

 

八幡「おっ、エアグルーヴか。おはようさん。今から部室にか?」

 

エアグルーヴ「あぁ、ちょうど今来たところだからな。他のメンバーもその内来るだろう。」

 

八幡「そうか………」

 

フジ「八幡さん、おはよう♪」

 

アロー「おはよ、トレーナー。」

 

八幡「おっ、噂をすれば。おはようさん。」

 

アロー「噂?」

 

八幡「その内来るだろって話をしてたんだよ。さて、部室に行くぞ。今年は身体作りをメインにしていくからな。エアグルーヴとフジ、シービーの3人は物足りないトレーニングになると思うから、お前達は別メニューだ。合宿に行かなかった分、強度を上げて行く。」

 

フジ「うん、よろしくお願いするよ。それから八幡さん、前から言われていた秋の路線の事なんだけど……いいかい?」

 

八幡「うん?あぁ分かった、じゃあその話は部室でするか。全員集まったら話そうか。」

 

フジ「うん、分かった。」

 

 

フジはどんな判断をしたんだろうな……まぁどの路線になったとしても、俺はフジが全力を発揮できるようにするだけだけどな。

 

 

ーーー数分後・部室ーーー

 

 

八幡「さて、全員集まったな。んじゃ始めるぞ。7月は身体作りを主にやっていく。今更そんなの?って思うかもしれないが、今だからこそだ。まぁこの身体作りはまだデビューしていない6人だけのメニューだ……って言いたいところだが、シービーはよく俺達のトレーニングに参加していたからシービーを除く5人って事になる。エアグルーヴとフジとシービーは合宿には劣るが強度の高いトレーニングを行う。」

 

シービー「じゃああたしとエアグルーヴとフジは3人で併走とかするのかな?」

 

八幡「お前とエアグルーヴの併走や一緒のトレーニングは決定してるが、フジが秋の方針を決めたみたいだからな、その答え次第だ。じゃあフジ、改めて聞く。秋はどんな路線で行くんだ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フジ「私は菊花賞に向かうよ。ここまで来たら3冠全てを制したい………」

 

八幡「………いいんだな、その路線で?お前が思っている程、距離延長に対するトレーニングは生ぬるいものじゃないぞ?マイル適性のお前にとってトレーニングの殆どが坂路ばかりのメニューになる。それでもいいのか?」

 

フジ「うん、勿論。3,000mの壁、私は絶対に乗り越えてみせるよ。」

 

八幡「……分かった。今聞いたと思うが、フジはクラシック最後の菊花賞に向けてのトレーニングをする。シービーとエアグルーヴは同じメニューで夏を過ごす。それからライス。」

 

ライス「ひ、ひゃい!」

 

八幡「お前はフジのトレーニングに付き合ってもらう。身体作りに関してだが、お前は既に出来上がっていると言ってもいい。適性もあるだろうが、お前は長距離を既に走れる。シービーも走れるが、フジに割いたら普通のトレーニングが出来なくなる。それに今シービーと張り合えるのはエアグルーヴしか居ない。だからこそ完全ステイヤーのライスの出番だ。」

 

ライス「ライスに協力出来る事なら、精一杯頑張るよ。フジさん、一緒に頑張ろうね。」

 

フジ「うん、よろしく頼むよ。ライス。」

 

八幡「よし、まとめる。エアグルーヴとフジは高強度のトレーニング。フジは菊花賞に向けてのトレーニング。他の5人は身体作りメインだが、ライスにはフジのトレーニングも兼ねてやってもらう。ペア的にはバクシンオーとモーリス、アルダンとアロー、フジとライス、エアグルーヴとシービー、で行く。アップとダウンは全員でやるからそのつもりでな。」

 

アルダン「兄様、それがこの2ヶ月で行うメニューでしょうか?」

 

八幡「大まかには、な。全員の体調面を考えて途中で変えるかもしれないが、大体はこの形だ。距離適性重視で組んだからな。」

 

アルダン「成る程、分かりました。兄様……私とアローさんは芝とダートどちらでやるべきでしょうか?」

 

八幡「両方だ。数日毎に変えてくつもりだ。お前達は両方走るから無理の無いように組むつもりではいる。」

 

アルダン「えぇ、よろしくお願いします。」

 

アロー「分かった。」

 

 

よし、方針は決まった。後はこの2ヶ月で全員を見違えるくらいに強くさせてやんないとな。

 

 

 




フジ、3冠路線へ!
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