八幡side
モーリス「トレーナーさん、お肉はこれだけでいいんですか?」
八幡「いや、もっと要る。見た目に反して大食いな奴が居るからな、量はあるに越した事は無い。」
モーリス「分かりました、じゃあもう少し入れておきますね!」
アロー「トレーナー、野菜は?」
八幡「野菜はトマトと玉ねぎ、ベビーリーフを頼む。トマトは普通サイズので玉ねぎは球根のとスライスされたのを入れてくれ。」
アロー「ん、分かった。」
俺はモーリスとアローを連れて近場のスーパーに来ていた。他の連中も手伝ってくれるような事は言っていたのだが、マシな発言をしていたモーリスとアローの2人を連れて来る事にした。2人はよく手伝ってくれるから助かっている。
モーリス「でもトレーナーさん、私達にも料理名は教えてくれないんですか?」
八幡「教えたら楽しみ減るだろ?それに料理するのは俺1人だからな。」
アロー「1人で調理?去年はエアグルーヴ先輩とフジ先輩の2人だけみたいだったけど、今年は8人居るんだよ?流石に1人じゃ大変じゃない?」
八幡「作る順番さえ間違えなければ問題ねぇよ。」
モーリス「けど何を作るのか本当に分からないです。ステーキ肉はそれなりの量を用意してますけど、それよりも多い玉ねぎを用意してますし………」
アロー「玉ねぎ料理を作るわけじゃないよね?」
八幡「そんな目に染みるような料理を出すわけ無いだろ。安心しろ、ちゃんとした料理出すから。」
アロー「ならいいけど。」
さて、食材も手に入れた事だし学園に戻って料理と行きますか。今回は人数も居るからな、作る順番を間違えないようにしないとな。
ーーートレセン学園・カフェテリアーーー
八幡「んじゃ6時になったらカフェテリアに来てくれな、エアグルーヴ達にもそう伝えてあるから心配すんな。荷物持ってくれてありがとうな。」
モーリス「いえ、お力になれて良かったです!でも本当にお1人で大丈夫なんですか?」
アロー「手伝うよ?出来る事は少ししかないけど。」
八幡「大丈夫だ、問題無い。2人も時間まで寮でゆっくりしておけ。時間までには料理は完成させておくから。それに3時間あれば余裕だ。」
アロー「……なんか説得力あるね。」
そりゃそうだ、それに2年前に見学会の終わりにも同じくらいの人数に作った事あるしな。
八幡sideout
シービーside
ーーー5時50分・カフェテリアーーー
シービー「八幡~、来たけど何か手伝う事ある………うわぁ、すっごい良い匂い〜♪」
八幡「おぉシービー、もうすぐ完成だからちょっと待っててくれ。今回は色んなの作ったから気に入ってくれると良いんだが………」
シービー「いやいや気に入らない方がおかしいでしょ………試しにさ、ルドルフに写真送らない?」
八幡「ルドルフならいいが、例の3人には送るなよ?学園に帰ってきた途端に強請られんのが目に見えてる。ていうかルドルフにも送るのはやめてくれ。」
シービー「良いでしょ〜?って送る?」
八幡「だからやめろ。」
時間が近くなるにつれてメンバーが集まって来たね。やっぱり皆楽しみだったんだよ〜。それにさ、エアグルーヴとフジなんて尻尾すっごく振ってるし耳もピンッて立ってるもんね。かく言うあたしもだけど。
八幡「よし、待たせたな〜。じゃ、これが今回のご褒美ディナーだ。合宿の時は定食系にしてたが、今回はかなり色々なジャンルを入れてみた。」
エアグルーヴ「ほう……白米にサーモンの寿司が3貫、微塵切りにした玉ねぎを乗せたステーキ、サラダは……ふむ、見た事の無いサラダだな。」
モーリス「わぁ〜………あの食材の中からこんなに美味しそうな料理がっ!」
アロー「ホントに3時間で作っちゃった………」
八幡「んじゃお品書きを言うぞ。まずはサラダから………1つはコブサラダ。レタスを敷いて角切りにした鶏肉、トマト、ゆで卵、きゅうり、カボチャを並べたサラダだ。ドレッシングは俺の特製だからお好みでかけてくれ。もう1つはインサラータ・カプレーゼ。イタリア発祥のサラダでトマトとモッツァレラチーズ、バジル、オリーブオイルが主材料のサラダだ。今回はドライバジルを使って生ハムを加えて黒胡椒をかけている。」
アルダン「コブサラダにインサラータ・カプレーゼ……アメリカとイタリアのサラダですか………見た目だけでもこんなに違うものなのですね。」
八幡「次は日本の寿司だ。今回はサーモン3貫だけにしている。生と炙り、焼きの3種類だ。そしてこのでっかい肉が、シャリアピンステーキだ。日本にしか殆ど知られていないステーキで、肉に玉ねぎのみじん切りを漬け込む方法で肉が柔らかくなる。見た目と裏腹に柔らかいと思うから楽しめると思うぞ。」
シービー「さっきの良い匂いの正体はこれかぁ!」
フジ「見学会で食べたステーキも美味しかったけど、このステーキも美味しそうだね♪」
バクシンオー「いやぁ〜今年のトレーナーさんの料理も実に美味しそうですね!!」
ライス「い、いいのかなぁ?こんなに美味しそうなのをライス達が食べても?」
八幡「いいに決まってんだろ、お前達の為に作ったんだから。食ってくれないと困る。」
エアグルーヴ「八幡が作ってくれた料理だ、冷めない内に頂こう。」
シービー「じゃあ八幡、お願い♪」
八幡「俺が?まぁいいや。じゃあ…頂きます。」
『頂きます!!』
我ながらバラバラな品を選んだなぁ〜。