比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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八幡の行き先

 

 

シービーside

 

 

アロー「それでトレーナー、何処に行くのかは決めてるの?私は下調べとかしてないから京都に何があるのかなんて、一般レベルでしか分からないんだけど。」

 

八幡「自由にしてもらって構わないぞ。せっかくの京都だ、羽根くらい伸ばせ。1ヶ月後にはまた来るわけだが、その時はモーリスのデビュー戦とフジの菊花賞だからそんな雰囲気にはならないと思う。だから楽しむのなら今だけだ。」

 

ライス「で、でも何処に行けば良いのかな?レース場の近くだし、今日は土曜日だからレースはしてるんだよね?」

 

八幡「あぁ、してるぞ。大きなレースは明日の神戸新聞杯になるからそこまで混みはしてないと思う。」

 

シービー「ま〜ぁ?あたしは八幡に着いて行くって決めてるから良いんだけどね〜♪」

 

八幡「着いてくるのは別に構わないが、わざわざ自分からつまらない方に行くのはどうなんだ?」

 

シービー「つまらなくないよっ!八幡と居るのは楽しいからっ!あたしが保証するから!!」

 

八幡「何の保証にもならないんだよなぁ………」

 

アルダン「いえ、兄様が居ると退屈しないのは私が保証いたします。去年、共に過ごしましたから♪」

 

 

………っ!!そ、そうだ、そうだよ!!アルダンは去年の勝負で勝ってデートに行ったじゃん!!

 

 

八幡「んな事言うなよ……」

 

アルダン「事実ですので♪」

 

エアグルーヴ「ならばどうするのだ?」

 

八幡「て言っても、俺が行く場所なんて本当につまらない所だぞ?別に来るなとは言わないけど。」

 

シービー「じゃあついてく!」

 

アルダン「ご一緒させていただきます。」

 

モーリス「じゃあ私もトレーナーさんと行きます!」

 

バクシンオー「ふっふー!では私はレース場に向かうとしましょう!他のウマ娘の応援するのも学級委員長の役目の1つですからね!!」

 

エアグルーヴ「ふむ……ならば私もサクラバクシンオーに同行しよう。皆の懸命な姿をこの目に焼き付け、次のレースの糧としよう。」

 

アロー「……じゃあ私は適当にブラつくね。」

 

ライス「あわわわ、アローさん1人じゃ危ないからライスもついて行くよ。」

 

フジ「じゃあ私はアローとライスの2人について行こうかな。君達はそんなに交流が無かっただろう?私は一応アローとは同じ寮だし、ライスとも接点はあるからね。繋ぎにはなると思うよ。」

 

 

おぉ〜ちょうど分かれたね。それにしてもアルダンってホントに八幡から離れようとしないよね〜。

 

 

※シービーさん、それブーメランですせ?

 

 

八幡「よし、決まったな。じゃ、行動開始な。今日は自由時間にするが、暗くならない内に帰って来いよ?もう10月も近いし、陽が落ちるのも早くなってきてるからな。」

 

 

ぃよしっ、八幡とのデート♪

 

 

ーーー商店街ーーー

 

 

アルダン「兄様、どちらに行かれるのですか?」

 

八幡「まっ、ちょっとな。」

 

シービー「勿体ぶらずに答えてよ〜!」

 

八幡「着いてからのお楽しみだ。ていうか本当に着いてくるつもりなのか?」

 

シービー「ここまで来てその質問は無粋だと思うよ八幡?最後までついて行くからね!」

 

アルダン「私も兄様の行く場所なら何処へでも。」

 

モーリス「1度してみたかったんです!トレーナーさんとのお出かけ!」

 

八幡「………そうか。」

 

 

ーーー花屋ーーー

 

 

八幡「すいません、店長居ますか?」

 

「はぁ~い……おやまぁ!?クリちゃんのお孫さんかいな!!2年ぶりじゃないか!!」

 

八幡「ご無沙汰してます。去年は時間無くて行けなかったんですけど、今年はこうして来る事が出来ましたので………いつもの花でお願いします。」

 

「あいよ、ちょっと待ってな。しっかしクリちゃんも喜ぶやろなぁ……こんなにも良いトレーナーさんになったんやからな!」

 

八幡「どうも。」

 

 

この人、八幡の知り合いなのかな?でもクリちゃん?っていうのは八幡のお婆ちゃんの事なのかな?

 

 

「ほい、いつものね!お代はクリちゃんから一生分貰ってるから要らないよ。早く顔見せに行ってあげな!きっと待っとる筈やから。」

 

八幡「……はい。」

 

「また来るんやで〜!」

 

シービー「……ねぇ八幡、クリちゃんって八幡のお婆ちゃんなの?」

 

八幡「そうだ、今から会いに行く。」

 

アルダン「兄様のお婆様……どのような方なのでしょう?気になります。」

 

モーリス「きっと優しい人なんですよ。だってトレーナーさんはそういう人ですから。」

 

シービー「おっ、モーリス分かってるね〜♪」

 

モーリス「ど、どうも〜……えへへ。」

 

八幡「………」

 

 

ーーー藤森神社・とある墓前ーーー

 

 

八幡「……遅くなってごめんな、婆ちゃん。去年は忙しくて来る暇が無くってさ………気付いたら2年も経っちまった。今こうして来れたから許してくれ。」

 

 

八幡があたし達を連れて来てくれたのは神社なんだけど、目の前にはお墓があった。それもかなり立派な、隅々まで手入れがされている。そして八幡は持ってきたお花をお墓の前に置いて線香を立てて、手を合わせた。あたし達も急いで手を合わせた。

 

 

八幡「……次の次のレース、俺が担当しているウマ娘が菊花賞に出るかもしれないんだ。だから少しでも婆ちゃんの力を借りたくてな。菊花賞の歴史上唯一の大差勝ちをした婆ちゃんが力を貸してくれるのなら、これ以上心強い事は無い。見守っててくれないか?」

 

 

ア・シ・モ「………」

 

 

お墓に向かって話をする八幡に、あたし達は話しかける事が出来なかった。その時の八幡の表情が、嬉しそうで、寂しそうで、楽しそうで、辛そうな、あたしやアルダン、モーリスではどうしたら良いか分からなかったから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八幡「付き合わせて悪かったな。だから言っただろ、つまらないって。」

 

シービー「う、ううん、気にしてないよ!ただ……八幡のお婆ちゃんってもう死んじゃってたんだね………なんか、ごめん。」

 

八幡「いや、いいんだ。俺も婆ちゃんとの記憶なんて殆ど残ってないが、本当に優しい人だってのは覚えてるんだ。けど若い頃は本当に強いウマ娘だったんだ。今とは大分開催月とか違ってたからこんがらがるだろうが、ダービーを勝って菊花賞まで勝ったんだ。それでいてオークスまで勝っちまうんだから本当にすげぇ人だったんだよ。」

 

モーリス「す、凄い………クラシックの中でも距離の長いレースを勝ってたんですね。」

 

 

ダービーとオークスッ!?それに菊花賞……あれ、ちょっと待って?さっき八幡、『菊花賞の歴史上唯一の大差勝ち』って言ってたけど………

 

 

シービー「ね、ねぇ八幡………もしかして八幡のお婆ちゃんって……その時の最強ウマ娘の、クリフジ?」

 

八幡「……あぁ、そうだ。」

 

 

 




はい、お久しぶりの競走馬紹介!!今回はクリフジという馬を紹介します!!

この馬は1940年に産まれた牝馬で、戦績は11戦11勝の無敗!現在名で日本ダービー、オークス、菊花賞を勝ったとんでも牝馬です!牝馬で菊花賞ですよ!?しかも菊花賞と名付けられる前からあるこのレースですが、大差で勝ちを収めたのは後にも先にもこの馬だけなのです!!そして牝馬でありながらダービーを6馬身の圧勝、オークスも10馬身離して楽々勝利!とても牝馬とは思えないくらい強い馬だったそうです!

そして何故、この馬を八幡の祖母にしたかというと………この馬の出身は千葉県であり、所有していたオーナーはライスシャワーを所有していたオーナーの父親だからです!安直過ぎる気もしますが、なんか良い感じに偶然が重なり合ったもので………

因みに当時のダービーが5月、オークスが10月、菊花賞が11月に開催されていました!なのでローテーション的には不可能ではありません。
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