比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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明日の午前と午後

 

 

八幡side

 

 

墓参り以降、普通にお出かけになった俺達は良い時間になったからホテルに帰った。先に帰ってたメンバーは居なかったから、まだ外に居るのだろう。流石に3人には悪い事をしたかもしれない……お出かけをしたその目的が墓参りなんだからな。墓参りの後、3人は婆ちゃんの事を聞いてきたりはしなかった。別に隠してたわけじゃないし、話しにくいわけじゃないんだけどな。まぁでも気まずくなるのも仕方ないのかもしれない。

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「ん?どうぞ。」

 

アルダン「失礼いたします。」

 

八幡「どうしたアルダン?」

 

アルダン「はい、少しお話しにくいのですが……兄様のお婆様について少しお聞きしたくて。」

 

八幡「婆ちゃんの?別に良いけど、知ってる事はそんなに無いぞ?俺だって最後に会ったのは、まだ小学生にも上がってなかったくらいだったからな。」

 

アルダン「それでも構いません、兄様のお婆様には興味がありますので。」

 

八幡「そうか?まぁ別にいいが………」

 

 

アルダンが俺の婆ちゃんの事を聞いてきたから、俺は知りうる限りの事をアルダンに話した。現役時代の成績の事もそうだが、俺がまだガキだった頃の事も覚えている事を教えた。

 

 

八幡「そんで現役を退いてから30年くらい経ったある時、URAから顕彰ウマ娘……まぁ所謂殿堂入りに選出されてな。史上3人目の選出だったんだ。」

 

アルダン「顕彰ウマ娘……中央レースにおいて多大な発展と功績を収めたウマ娘にしか与えられない、選ばれたウマ娘だけがもらえる栄誉………メジロ家でさえもその栄誉を得たウマ娘はおりません。」

 

八幡「これから出て来るかもしれないぞ?まっ、それを貰えるのは選考投票で半分以上の投票が必要だから必ず選ばれるってわけじゃないけどな。」

 

アルダン「………偉大なお婆様なのですね。」

 

八幡「あぁ……本当にな。俺がもっと婆ちゃんの事知ってたら、もっと婆ちゃんと色々話せたかもしれないけど、仕方ねぇよな。だから……今のお前達が少し羨ましい。まだ生きてるんだからな。」

 

アルダン「………」

 

八幡「悪いな、少し湿っぽくなったな。そろそろ皆戻ってきた頃か?大分話してたからな。」

 

 

グループメッセージを送ったら、他のメンバーも既に帰っていた。夕食はまだ先だったから打ち合わせをする事にしたから、皆を集める事にした。俺が行ってもよかったが、流石に女子が寝泊まりしてる部屋に行くのは気が引ける。

 

 

八幡「よし、全員集まったな。じゃあ打ち合わせを始める。と言っても明日のフジの事だけなんだけどな。フジも調べているとは思うが、明日のレースにはタヤスツヨシが出てくる。他のメンバーは条件上がりもしくは格上での挑戦で出走してきたウマ娘ばかりだ。それから運の良い事に今年は京都が舞台になってるから、事前練習が出来る。優先出走権が得られればそれで良いと俺は思ってる。まぁ無敗の記録を破りたくないって気持ちもあるけど、1番は無事に帰って来る事だから、そこは考えるな。」

 

フジ「うん、分かったよ。でもやっぱり1着に拘ると思う。だってウマ娘だからね。」

 

八幡「………ふっ、そう言うと思っていた。だから1着を狙え、それ以外は出走権をURAと俺から貰えないと思え。」

 

フジ「……あはは、そっちの方が俄然やる気が出るよ。うん、明日は1着を獲るよ!」

 

八幡「ん、それで良い。んで次は全員に聞くが、明日のレース場入りはどうする?」

 

 

まぁアレだ、今日みたいな感じでも良いしな。朝からレース場入りしても逆効果かもしれないしな。

 

 

フジ「いつも通りで良いんじゃないかな?」

 

エアグルーヴ「あぁ、それで良い。わざわざ変える必要も無いだろう。」

 

バクシンオー「私もお2人に賛成です!ダービーの時と一緒で構いませんよ!!」

 

 

ふむ……なら午後からだな。

 

 

シービー「でもさ八幡、お話したのちょっとだけだったでしょ?もっと長く話したいんじゃないの?お婆ちゃんと。」

 

アルダン「っ!えぇ、たったの数分だけでしたから、もう少し話されたいのでは?」

 

モーリス「そうですよトレーナーさん。私達に気を使う必要なんて無かったんですよ?」

 

ライス「?えっと、どういう事?」

 

エアグルーヴ「詳しく説明してくれませんか?」

 

シ・ア・モ「………」チラッ

 

八幡「別に話していいぞ、隠してるわけじゃない。」

 

 

そして2人は今日行った俺の婆ちゃんの墓参りの事を皆に話した。すると………

 

 

フジ「そんな事が……八幡さん、良ければ明日、私もその場所に連れて行ってはもらえないかい?」

 

エアグルーヴ「私も是非連れて行ってほしい。八幡の最初のウマ娘だというのに挨拶すらしていない、是非ご挨拶をさせてほしい。」

 

バクシンオー「知らなかったとはいえ、すみませんでした!明日の午前はお墓参りに向かいましょう!」

 

 

見事に墓参りに行きたいと言い出したのだ………だが嬉しかったのはクリフジではなく、俺の祖母だから行きたいと言ってくれたからだ。

 

 

アロー「そういう事なら私も行く。トレーナーには私を選んでくれた事も言っておきたいし。」

 

ライス「お、お兄様………ライスも行くね!ライスもお手を合わせたいから。」

 

 

他のメンバーも行くと言い始め、明日の午前はもう1度俺の婆ちゃんの墓参りに行く事になった。

 

 

ライス「うぅ……お兄様、辛くない?大丈夫?」ウルウル

 

モーリス「あ、あの……辛かったら言ってくださいね?無理しないでくださいね?」ウルウル

 

八幡「だ、大丈夫だからな?そこまで苦しんでるわけじゃないから。」

 

 

 




お墓参りの次の日はお墓参りとレース。
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