比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

259 / 1581
遺伝?

 

 

フジside

 

 

神戸新聞杯を勝って、無事に菊花賞の優先出走権を得られた私はトレセン学園に帰っている。普通だったら日曜日がお休みなんだけど、この前レースがあったからね。そして今は学園の授業も終わって放課後になるんだけど、チームで集まりがあるんだ。あっ、この集まりには八幡さんは集まらないから、メンバー内だけって事になるね。

 

 

フジ「お待たせ、皆。」

 

エアグルーヴ「来たか、これで全員だな。では早速始めるとするか。」

 

シービー「いやぁ〜これを聞いたら参加しないわけにはいかないもんね〜。でもさエアグルーヴ、今更だけど八幡の事について話すって言っても何を話すの?」

 

エアグルーヴ「皆も既に周知している事だとは思うが、先日私達は八幡の先祖であるウマ娘、クリフジ殿の墓前にて手を合わせた。そこまでは良いな?」

 

ライス「うん。お兄様があんなに凄い人のお孫さんだったのは、ライスも驚いたよ……」

 

モーリス「そうですね。私も調べてみたんですけど、本当に凄い人でした。」

 

エアグルーヴ「あぁ。私も改めてその方の偉大さを痛感した。そこでだ、八幡は普通の人間の男だが名ウマ娘の血が流れている。運動能力はどうなのか気にならないか?」

 

アルダン「ですが、ウマ娘の血を組んでいる男性も珍しくはありません。然程変わらないのでは?」

 

エアグルーヴ「ネックはそこだな。それに世代を1つ挟んでいるからな。だが世の中には隔世遺伝、所謂先祖がえりというものがある。あれ程の名ウマ娘の血を組んでいるのだ、少しは身体能力があるのではないか?」

 

フジ「ふむ……確かに気になってきたね。あっ、そういえば八幡さんがダービーの帰りの時に元トレーナーの人を捕まえた時があったでしょ?あの時の瞬発力、凄かったのを今でも覚えてるよ。」

 

バクシンオー「私も見ていましたよ!確かにあれは我々がゲートからスタートする時の速さと遜色が無い速さでしたね!」

 

シービー「へぇ〜……そうだったんだ?」

 

モーリス「でも、それだけじゃウマ娘並みの身体能力がある事には繋がらないですよね。」

 

エアグルーヴ「うむ、もっと他に無いだろうか?」

 

 

他に、と言われてもなぁ………私が知ってるのはこれだけだし、そもそも八幡さんが運動をしている所を見た事がないからなぁ。

 

 

アルダン「っ!そういえば………」

 

フジ「何かあるのかい?」

 

アルダン「はい、あれは確か兄様がメジロ家のジムでランニングをしていた時の事でした。」

 

 

ーーー回想・メジロ家運動施設ーーー

 

 

アルダン「あら兄様、運動ですか?」

 

八幡「あぁ。少しでも動かさないと鈍るしな。ついでに、お前達のメニューを閃く為にもこうして身体動かすのは趣味みたいになってるからな。」

 

アルダン「そうなのですか。それはとてもありがたいです、ありがとうございます。」

 

 

その時の兄様は歩きながら水分補給をしていたので休憩中でしたが、再びランニングに戻ると、その足音は人間が走るにしてはかなり早いペースだと感じていました。私も隣で走っていたので数値を見る事が出来ましたが、その数値は32km/h……つまり時速32kmのスピードを、普通に走っていたのです。つまり我々のアップで走る時のスピードとほぼ同じ速度で普段通りの表情で走っていた、という事になります。しかもそれを約20分もの間、走り続けていました。

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

アルダン「速過ぎる、とは思っていましたけれど、兄様にウマ娘の血が流れているとなれば、あの速さに加えて持久力も頷けます。」

 

モーリス「……なんか信憑性が出てきましたね。」

 

エアグルーヴ「確かにこれもありがたい情報だ。他には居ないか?」

 

バクシンオー「あのぉ〜つかぬ事聞きますが、何故我々はトレーナーさんに隠れてこのような形で話し合ってるのでしょう?普通に聞き出せば良いのでは?」

 

モーリス「でもバクシンオーさん、答えづらい内容だったらイヤじゃないですか?」

 

バクシンオー「しかし、トレーナーさんを見るにそんな節は見られないように感じます。それにお婆様から受け継がれたようなもの、そんなものを忌避するものでしょうか?」

 

シービー「………確かに。」

 

ライス「うん、お兄様ならそういう考えはしないと思うなぁ。」

 

エアグルーヴ「ならばバクシンオー、お前に1つ指令だ。八幡にウマ娘特有の能力があるのかどうか聞いてきてはくれまいか?」

 

バクシンオー「いいでしょうとも!!このサクラバクシンオー、やり遂げて見せましょう!!」

 

 

………大丈夫かなぁ?

 

 

ガチャッ

 

 

八幡「外まで聞こえてるぞバクシンオー、んでお前達は一体何を話してんだ?」

 

シ・エ・フ・ア・ラ・モ「八幡(さん)(お兄様)(兄様)(トレーナーさん)っ!!」

 

アロー「盗み聞きしてたの?」

 

八幡「今来たばかりだっての。それに俺は盗み聞きをする趣味はねぇよ。」

 

バクシンオー「ちょうど良いところに!トレーナーさん、質問があるのですが、よろしいでしょうか?」

 

八幡「あぁ。」

 

バクシンオー「トレーナーさんはウマ娘の力を受け継がれていますか?」

 

 

やるとは思ってたけど、本当に直球で聞いたね……

 

 

八幡「………まぁ自覚はある。他の男よりも明らかに違うなって思った時あるしな。遺伝されてるかされてないかで言うなら、されてんじゃねぇのか?」

 

バクシンオー「では共にバクシン「しねぇよ。そもそも全力のお前達についていけるわけねぇだろ。」むむっ、そうなのですか……少し残念ですね。」

 

ライス「でもお兄様もアップならライス達について来られるんだよね?」

 

八幡「……アップ程度の速度ならな。」

 

シービー「じゃあこれからは一緒に「走らない。そしたら俺がお前達を見るどころじゃなくなる。ヒッキーからグロッキーになるわ。」えぇ〜良いじゃん〜。」

 

 

じゃあダービーで私が倒れそうになった時も、かなりの速さで駆けつけてくれたって事なのかな?

 

そうだとしたら………ちょっと嬉しいな///

 

 

 




八幡、まさかの能力継承!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。