比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ゼリーとお菓子

 

 

八幡side

 

 

時が回ってお昼時。今日の俺は食堂へは行かずに中庭に来ている。何故かというと、弁当を作ったからである。無料とはいえ、いつまでもあの場で食べるのは少しだけ気が引けるし、ウマ娘達の視線もあってあまり落ち着かない。だから俺はこうして昼時にはあまり人通りの無い中庭で食べている。つっても食うのは3回目だが。

 

 

八幡「さて、食うか。」

 

ブルボン「トレーナー。」

 

八幡「ん?おぉブルボン、お前は昼食べなくていいのか?時間無くなるぞ?」

 

ブルボン「問題ありません。必要なエネルギーは摂取しています。」

 

八幡「一応聞くけど、毎日ゼリーだなんて言わないよな?」

 

ブルボン「?ダメなのですか?」

 

八幡「はぁ……ダメとは言わんが、それだと本当に最低限のエネルギーしか摂ってない事になるぞ?知ってるか?ゼリーはエネルギーを上げる為の効率は良いが、含まれている成分は物によって違うが、脂質が無い物が多い。お前のそのゼリー、脂質何gになってる?」

 

ブルボン「……0gです。」

 

八幡「タンパクは?」

 

ブルボン「5gです。」

 

八幡「その分量だとエネルギーは大体90kcalとかそこらじゃないか?」

 

ブルボン「っ!何故お分かりに?」

 

八幡「それはアスリートが体重とかをコントロールする時に使うのが多い種類のゼリーだ。それに比べるとお前の普段やってるトレーニングと比較すると、全く足りてない。しかもだ、そのゼリーはプロテインの効果もあると思う。だがトレーニングをしてその後にそれを摂取したとしても大した筋力増加には繋がらん。」

 

ブルボン「……ステータス【驚愕】を感知。これが最適だと思っていましたが。」

 

八幡「試しに食堂に行って肉類でも食った後にゼリーを飲んでみろ、その日のエネルギーは大分違うと思うぞ?特に揚げ物とかは油を使うから脂質も摂るが、逆にそれがエネルギーにもなってるからな。運動に必要な脂質とエネルギーを摂って、トレーニングをして身体を鍛えて脂質を燃焼する。そして今のプロテインでも良いから飲んで筋力を作る。そういうやり方でも良いと思うぞ。まぁやり方はお前に任せるけどな、俺はお前のトレーナーじゃないから。」

 

ブルボン「………新しい情報をインプット。トレーナー、感謝します。」

 

八幡「ん、役に立ったのなら良かった。」

 

ブルボン「トレーナーは此処でお食事を?」

 

八幡「まぁな。静かだしのんびりしやすいから。」

 

ブルボン「そうですか。」

 

 

………

 

 

………………

 

 

………………………………

 

………何でまだ此処に居るんだ?

 

 

八幡「……食堂、行かないのか?」

 

ブルボン「今日はトレーナーと一緒に居る事にしました。不思議と、トレーナーと一緒に居る空間は嫌いではありません。寧ろ、心地良いと感じています。」

 

八幡「そうか。」

 

 

モグモグ

ヂューヂュー

 

 

八幡「ご馳走さん。さてと……え?」

 

ブルボン「………」

 

八幡「あの、何してんの?」

 

ブルボン「手を握ってます。」

 

八幡「はぁ………いやそうじゃなくて、何で?」

 

ブルボン「安心するからです。」

 

八幡「………」

 

ブルボン「……あの、トレーナー。」

 

八幡「ん、どした?」

 

ブルボン「その、担当の「見つけましたわっ!!!」事で……?」

 

八幡「え?」

 

 

学園側の方から1人の芦毛のウマ娘が走って来た。名前はメジロマックイーン。メジロ家の御令嬢だ。この前行われた模擬レースの長距離で1着になったウマ娘だ。俺はあまり面識無いけど。

 

 

八幡「お~お~どした?急に大声上げてこっちに向かってきたかと思えば、何か用?」

 

マックイーン「どうしたもこうしたもありませんわ!!カフェさんから聞きましたわ!!貴方、クッキーが焼けるんですのね!?」

 

八幡「まぁ、一応………ていうか聞いただけで食べてはいないんだな?」

 

マックイーン「いえ、頂きました。」

 

八幡「あぁそう……それで?」

 

マックイーン「美味でしたわ!!それで貴方に1つ聞きたい事がありまして。今お時間は空いてまして?」

 

八幡「……まぁ飯は食い終わってるしな、それで用件は?」

 

マックイーン「ク、クッキーの残りはありまして?」

 

八幡「いや、無いですね。」

 

マックイーン「そ、そうなんですのね……」ショボーン…

 

 

え、そんなに落ち込む?どんだけ食いたかったんだよ………ていうかこのお嬢様、そんなにクッキー好きなのか?

 

 

八幡「食堂行ったらクッキーくらいたくさんあるだろ、何でわざわざ俺の所に?」

 

 

マックイーン「その、食堂のも魅力的なのですが、カロリーが………」

 

 

あっ、今ので分かった。コイツクッキーじゃなくて甘い物好きだわ。

 

 

八幡「成る程な、それで俺の作ったほぼ0カロリーのクッキーに目を付けたってわけか。」

 

マックイーン「そうですの………っ!!?今ほぼ0カロリーと仰いました?」

 

八幡「え?あ、あぁ……アレ、知らなかった?チョコを除いたらアレは全部豆乳で作ったほぼ0カロリーのクッキーだから。」

 

マックイーン「つ、つまりトレーナーさんに頼めばカロリーを気にせずにスイーツが食べられると?」

 

 

いや何でそうなるの?そんなの俺は絶対に嫌だぞ?手間増えるじゃん。担当になってもならなくてもやりたくないんだけど。

 

 

マックイーン「トレーナーさんっ!!!」

 

八幡「な、何ですか?」

 

マックイーン「もしや、もしやですわよ?0カロリーのクリームも作れたりしますの?」

 

八幡「そんな理想的なクリームあるわけねぇだろ。1番低いのでも200カロリーとかそこらだよ。そんな凝ったの作りたくもねぇよ。」

 

マックイーン「そこは頑張ってくださいまし!!」

 

八幡「………何で俺は今怒られてんの?」

 

ブルボン「………」

 

 

ブルボン(どうしたら良いのでしょうか……会話に混ざるべきなのでしょうか?内容がスイーツ……私はあまり詳しくありません。それに現在、思考力が低下中。理由はトレーナーの手を握っているからと推測。ステータス【安心】を獲得している影響か、現ステータスが著しく低下しています。よって、会話に混ざるのは困難と判断し、このままトレーナーの手を握って静観する事にしましょう。)

 

 

こうして俺の昼は過ぎて行くのであった。

 

 

 




前回のと合わせてキャラ紹介。

前回はバンブーメモリーとエイシンフラッシュが出てきましたね。

まずバンブーメモリーから。同馬はスプリンターズSと安田記念を制した馬です。そのおかげでもあって89年、90年の最優秀スプリンター賞を受賞された馬です。武親子のトレーナー&ジョッキーコンビでGⅠ制覇も有名ですね。

お次はエイシンフラッシュ。この馬は日本ダービー、天皇賞秋を制した馬です。日本産ではなくドイツからの持込馬です。直線での鋭い末脚が特徴ですね。ダービーを勝って以降、成績は振るわず不振が続いていましたが、2年後の天皇賞秋で再び栄冠。それと同時にこの天皇賞は天覧競馬が106年振りに行われ、騎乗していたミルコ・デムーロ騎手が天皇皇后両陛下に対して片膝を着いて頭を下げたのは有名な話ですね。アレはとてもカッコ良かった………

続いて今回の分!メジロマックイーンですね。

メジロマックイーンはなんと言っても親子3代の天皇賞制覇が有名ですね。そして世界初の獲得賞金10億超えを果たした馬でもあります。しかも同馬は2,500m以上のレースでは2着以下を取った事が無い程の生粋のステイヤータイプです。子孫は父系では滅多に残ってはいませんが、母系では大いに活躍しています。春秋グランプリホースのドリームジャーニー、暴れん坊3冠馬のオルフェーヴル、ザ・破天荒のゴールドシップはその代表格です。
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