比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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テイオー様だぁ!!

 

 

八幡side

 

 

はぁ〜やっと解放されたぁ〜………あの御令嬢、必死過ぎんだろ。え、今ダイエット中なの?だからあんなに甘いお菓子食べたかってたの?にしてもがっつき過ぎだろおい。たかが甘い物であんなになる?

 

 

八幡「はぁ………」

 

たづな「お疲れ様です、比企谷トレーナーさん。」

 

八幡「?あぁ駿川さん、お疲れ様です。」

 

たづな「中央トレセンに配属されてから1週間程経ちましたが、比企谷トレーナーさんは人気者のようですね。」

 

八幡「物珍しいだけでは?」

 

たづな「そんな事はありません。比企谷トレーナーさんにはウマ娘を引き付ける何かがあるのだと思いますよ。」

 

八幡「練習メニューとお菓子じゃないですかね?さっきお菓子大好きマックイーンから低カロリーのスイーツを作ってくださいましって言われましたし。まぁ、作りませんが。」

 

たづな「ふふふふっ、では意外性、ギャップというものでしょうか………私も比企谷トレーナーさんがお菓子作りが出来る事なんて知りませんでしたし、意外です。私も少しだけ興味が湧きましたし。」

 

 

おいおい、まさか作れだなんて言わないよな?やめてよ?トレーナー業務以外にも仕事増えちゃうのやだよ?

 

 

たづな「ところで比企谷トレーナーさんは何をされていたのですか?」

 

八幡「気分転換に散歩です。ここ最近、誰を担当にするかで頭をフル稼働してたので休ませてるところです。どのウマ娘をスカウトしようかを考えながら、ですけどね。」

 

たづな「ふふふっ、比企谷トレーナーさんは凄く悩んでいるとトレーナーの間では噂が飛び交っていますよ?ご存知ですか?」

 

八幡「知らない筈ないじゃないですか………けど、そろそろ決めないと、ですよね。」

 

たづな「そうですね。現時点で担当を持っていないのは比企谷トレーナーさんだけなので………事情が事情なので仕方がないとは思います。」

 

八幡「………評価してくれるのは嬉しいのですが、どのウマ娘も良いんですよね。どうしたら良いんでしょうね?」

 

 

ーーー数分後ーーー

 

 

たづな「あら、もうこんな時間……すっかり話し込んでしまいましたね。」

 

八幡「16時か………ウマ娘達がトレーニングをする時間帯ですね。」

 

たづな「比企谷トレーナーさんはまだお散歩を?」

 

八幡「はい、その予定です。」

 

たづな「頑張ってくださいね。」

 

 

さて、少しコースに行ってみるか………

 

 

???「あぁ〜!!キミってば最近カイチョーと仲の良いトレーナーじゃん!!」

 

八幡「?お前は………」

 

???「ボク?ボクはトウカイテイオーっていうんだ!!テイオーで良いからね、ヨロシクッ!!」

 

八幡「あぁ、よろしく……んで、何か用?俺今散歩しているところなんだけど?」

 

テイオー「ねぇねぇ!!カイチョーから聞いたんだけどさ、トレーナーってすっごく教えるの上手なんだって?」

 

八幡「いや、それは知らんけど。」

 

テイオー「またまた謙遜しなくても良いからさ〜、それでね!ボクの走りを見てもらいたいんだ!」

 

八幡「いや、お前担当トレーナーは?」

 

テイオー「パッとしないんだよね〜。」

 

 

おい、新人の俺だからってそんな事を目の前で言うなよ。他の人達に聞かれてたらお前大バッシングだよ?

 

 

テイオー「ねぇねぇお願い!1本だけで良いから〜!お願いだよトレーナー!」

 

八幡「はぁ………分かった分かった、1本だけだぞ?それで感想言ったらすぐに行くからな?」

 

テイオー「やったぁ〜!!」

 

 

はぁ……面倒なのに目を付けられたものだ。ていうかルドルフの奴、変な奴(テイオー)に変な事(教えるのが上手い)吹き込むなよ。

 

 

ーーーコースーーー

 

 

テイオー「ニッシシシ、今日はボクが噂のトレーナーを独り占めだもんね〜!」

 

八幡「1本走りを見てやるだけで何が独り占めだ、まったく………取り敢えず距離は?」

 

テイオー「2,400m!!」

 

八幡「……お前、完走出来んの?」

 

テイオー「失礼だな!!そのくらいの距離、ボクは毎日走ってるんだからね!!速過ぎて驚いちゃうかもよ〜?」

 

八幡「はいはい分かった分かった、じゃあ準備出来たら教えてくれ。」

 

テイオー「なんか適当だなぁ………まぁいいや、じゃあトレーナー!アップ行ってくるね!」

 

八幡「………」

 

 

あの動き………身体柔らかいんだな。多分俺があってきたウマ娘の中で1番柔らかいかもしれん。

 

 

ーーー ーーー

 

 

テイオー「トレーナー、準備オッケー♪」

 

八幡「んじゃ行くぞ、よぉ〜い……ドンッ!」

 

 

ダッ!!

 

 

………

 

 

テイオー「てりゃあああぁぁぁ!!!」

 

 

ピッ!

 

このタイム………凄いな。

 

 

テイオー「はぁ〜楽しかったぁ〜♪で、どうトレーナー?ボクの走りっ!?」

 

八幡「あぁ、確かに言うだけの事はある。大した走りだ。」

 

テイオー「でっしょ〜「ただ。」ぉ〜お?」

 

八幡「お前の自慢でもある柔軟性は武器でもあるが、同時に諸刃の剣でもある。」

 

テイオー「どういう事?」

 

八幡「お前は身体が柔らかいが、柔らか過ぎるが故に怪我をしやすいって事だ。お前の走法は殆ど正解に近い。大跳びのスタイルの方がお前に合ってる。そして柔軟力も重なってバネのある脚力もプラスされるから、普通のウマ娘に比べたら多くの武器がある。」

 

テイオー「う、うん……」

 

八幡「だがその反面、その身体の柔らかさが原因で足の怪我を負いやすいっていうのがある。お前の走法は足に踏ん張りが必要になる。その踏ん張りで足に掛かる負担や衝撃が少なくないって事だ。」

 

テイオー「そ、そんな………」

 

八幡「だからといって柔軟をやめろとは言わない。さっきも言ったが、その柔らかさはお前の武器だ。対処としてはあまりハードなトレーニングを行わない事と、トレーナーが出来てからレースに出る時の間隔を詰め過ぎない事だな。全力疾走で連続出走なんてしてみろ、すぐに骨折する。まぁ、今はハードトレーニングは週に2回が良いだろう。その他は柔軟性に張り合えるだけの筋力を作る事だな。」

 

テイオー「そっかぁ………うん、分かった!トレーナー、付き合ってくれてありがとう!」

 

八幡「おう、じゃあな。」

 

 

担当でもないのに素直に聞き入れる辺りは、良い点だな。悪い奴に引っ掛からなければだが。

 

 

八幡「まっ、やる事はやったし、そろそろ行くか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テイオー「あれが比企谷八幡トレーナー、かぁ………なんか良い感じかもっ!」

 

 

 




はい、今回は【帝王】【奇跡の名馬】ことトウカイテイオーですね。

無敗での2冠制覇や、1年休養からの有馬記念が思い出に残る馬ですね。シンボリルドルフ産駒の中で特に活躍した1頭と言っても良いでしょう。有馬記念からの有馬記念出走の事例は過去にも現在にも無く、1年ぶりのレースでGⅠを勝利したのもトウカイテイオーただ1頭のみとなっています。こんな記録、作れる方がおかしいですけどね。当時居たわけではありませんが、こう思います。

こんなに人の心を動かす馬達が居たからこそ、競馬を『ギャンブル』ではなく、『ドラマ』だと言う人が居たんだなぁ、と。
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