比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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帰省予定と寮での出来事

 

 

エアグルーヴside

 

 

今年も残すところ僅かとなってしまった……学園でも冬休みに入る時期となり、生徒の皆は帰省する為の届を出したり、学園でトレーニングをする者だったりと様々だ。私も去年は秋シニア3冠を獲って慌ただしかったが、翌日には実家に帰ってゆっくりと過ごしていた。今年はどうなるか分からんが、きっと帰らないと思う。その理由は………八幡だ。

 

 

八幡「………」カキカキ

 

エアグルーヴ「八幡、少しいいだろうか?」

 

八幡「うん?どうした?」

 

エアグルーヴ「10月に小町殿が来た時に年末に実家に帰ると言っていたが、あれは本当か?」

 

八幡「そうだな……小町の言ってた事は本当だし、帰ってなかったのも事実だ。慌ただしい年になってしまってはいるが、帰ろうとは思ってる。」

 

エアグルーヴ「そうか……なぁ八幡、その帰省の事だが、私も同行していいだろうか?思えば私は八幡のお婆様の墓前にご挨拶はしたものの、ご両親には1度もお会いした事が無い。担当というのもあるが、チームのリーダーとしても1度は挨拶に向かわねばと思っている。どうだろう?」

 

八幡「うぅ〜ん……俺は構わないが、挨拶って要るか?この学園でチーム組んでるトレーナーは何人か居るけど、その中でトレーナー側の両親に挨拶するなんてウマ娘、あんまり居ないと思うぞ?」

 

エアグルーヴ「そうだろうが、これでも生徒会副会長の身だ。礼は尽くさねばならん。」

 

八幡「……まぁ1人くらいはいいか、分かった。帰りは30日で戻りは2日の予定だ。」

 

エアグルーヴ「3泊4日か、心得た。」

 

 

よし、言質は取った。別に悪用するわけではないが、後々にあれこれ言われるのは時間の浪費だからな。他の者達には悪いが、これは私が八幡との交渉の末に勝ち取った物だ。

 

 

八幡「にしても去年はお前の家に誘われたってのに、今年はお前がこっちに来るとはな。」

 

エアグルーヴ「面白い偶然もあるものだな。」

 

八幡「仕組んでたり?」

 

エアグルーヴ「するわけが無いだろう。」

 

八幡「ならいいが、他のメンバーとかに言ったりするなよ?俺の実家は普通の一軒家だから8人なんて来てみろ、客間も埋まる。後寝る場所が無い。」

 

エアグルーヴ「お前の家でも経験したが、流石に実家にご迷惑を掛けさせるわけにはいかないからな。分かった、私からは他のメンバーにこの事は言わないようにしよう。」

 

八幡「助かる。でもシービーとアルダンは聞いてきそうだな、その時はどうすっかなぁ………2人の前でも年末に帰るって言ったからなぁ。」

 

 

聞くだろうな、あの2人なら。それにフジも聞くだろう、何せアイツは既に八幡に……おっと、この先は言わないでおこう。

 

 

エアグルーヴ「まぁ、断る口実を作っておけとしか言えんな。嘘をつくのもありだが、お前の家の場所は知られてるから下手な事は言えないと思うが。」

 

八幡「………詰んでね?」

 

エアグルーヴ「うむ、詰んでるな。」

 

八幡「くぅ………その時はその時でどうにかするか。まっ、そういう事だから。」

 

エアグルーヴ「あぁ、分かった。」

 

 

ーーー栗東寮ーーー

 

 

エアグルーヴ「下手に聞かれないようにしなければならないな。それで筒抜けになってしまっては八幡に申しわけが立たない。」ボソッ

 

フジ「考え事かい、エアグルーヴ?」

 

エアグルーヴ「あぁ、少しな。」

 

フジ「私でよければ協力するけど、どうかな?」

 

エアグルーヴ「どうやったら惚れっぽいお前と八幡を良い感じにくっつけられるかと試行錯誤していてな。良い考えはないか?」

 

フジ「は、はぃ!!?な、何を考えてるのさ!?そんな事考えなくて良いよっ!!?///」

 

エアグルーヴ「友人の初恋なのだぞ?応援してやろうと思うのが普通だろう?」

 

フジ「そういうのいらないから!!ていうかやめてよ、そういう事をそんな大きな声で言うの!!///」

 

エアグルーヴ「お前の声の方が大きいと思うが……」

 

フジ「っ!んんっ!それは君がそうさせるからだろう!?自覚が無いのかなぁ?///」

 

エアグルーヴ「まぁ今のはふざけて聞いただけだ。本意ではない、済まなかったな。」

 

フジ「な、ならいいけど……///」

 

ファイン「あっ、フジさんにグルーヴさん!どうしたのこんな所で?それにフジさんは顔赤いけど?」

 

フジ「な、何でもないよ?」

 

ファイン「そうなの?なんか楽しそうだったから混ぜてほしかったんだけどなぁ〜?」

 

フジ「い、いやぁ〜そんな事は無いけどなぁ〜?ねぇエアグルーヴ?」

 

エアグルーヴ「そうだったか?」

 

ファイン「貴様〜早く言わぬか〜。」

 

フジ「え、えぇ〜………」

 

 

ふっ、こうも狼狽えるフジも中々珍しい。

 

 

ファイン「あっ、そういえばさチームはどうなの?楽しい?何か面白い事あった?」

 

エアグルーヴ「面白い事………そうだな、この前の菊花賞で判明した事があってな。」

 

ファイン「え、何々!?教えてっ!!」

 

フジ「ダ、ダメだよ!?教えられないからね!?この話はダメッ!!」

 

ファイン「えぇ〜……じゃあ私のお話なんだけど、この前新しいラーメン屋さんに行ったんだ♪」

 

エアグルーヴ「またラーメンか………」

 

フジ「君は好きだね、ラーメン。」

 

ファイン「いやぁ〜美味しかったなぁ〜。我が同志と行って以来、他のお店でもあの味が癖になっちゃったみたいでね、ついつい頼んじゃうんだよね〜醤油味の背脂多めラーメン♪新しいお店も同志が見つけてくれたお店だったから正解だったよ〜♪」

 

エアグルーヴ「………おい、まさかとは思うがその同志というのは八幡ではないだろうな?」

 

ファイン「え?うん、そうだよ。私よく一緒に行くんだ〜♪」

 

 

………ほう?これは近々八幡に問いたださねばな。

 

 

 




エアグルーヴ、一足先に権利をGET!!

そしてファイン、八幡とラーメン旅!
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