フジside
新年明けてから数日、私はモーリスとバクシンオーと一緒にトレーニングをしている最中で、トップギアで走るトレーニングをしている。バクシンオーの後ろに着いてトップスピードを出す走りは今の私には無いもの。モーリスもクラシッククラスながら勢いのある走りをする。ちょっと物足りなさは感じるけど、でも八幡さんが逸材と評価するくらいだから、きっとこれから伸びるんだろうね。
そしてエアグルーヴがトゥインクルシリーズのURAファイナルズの優勝を伴って、その次の舞台であるドリームシリーズに移籍。トゥインクルシリーズの成績は文句無しの無敗。夏と冬のみに行われるこのレースでどれだけやれるのか、とても楽しみになるよね。
八幡「よし、後もう少しだ!気を抜くなよ、気を抜いたら即差されてハナ差で負けてとんでもなく悔しい思いをすると思え〜!バクシンオーも今みたいな思いをしたくなければバクシンしろ〜!」
バクシンオー「バクシン、バクシィ〜ン!!!」
フジ「くぅ……まだまだっ!!」
モーリス「私だって!!」
八幡「ライス、次のスプリング賞は1800m。お前の得意な距離ではないが、クラシックの初戦は皐月賞の2,000mの距離だ。過去2回は2,000mだったから距離感は問題無いと思うが、右回りのレースはまだ1度もしていないから今の内に右回りのトレーニングをしていくぞ。」
ライス「は、はいっ!」
八幡「シービー、お前のポテンシャルは一級品だ。ライス以上に距離の融通も効く。今の内に伸ばせるところを伸ばして、お前を魔改造して行くからな。」
シービー「魔改造………良いねっ♪」
八幡「アロー、お前の目標は後ろからでも1番前になれる程の脚を身に付ける事だ。道は簡単じゃないが不可能じゃない。直線一気の豪脚を身に付けて行くぞ。」
アロー「ん、分かった。」
八幡「アルダン、脚元の不安も消えて来て良い兆候になって来た今が好機だ。今ならGⅠを目標にする事だって夢じゃない。目標を決めつつ足を更に強化して行くぞ。」
アルダン「はい、兄様。」
っとまぁこんな感じで八幡さんは皆の士気を上げたりしてくれるから、常に皆のやる気はある状態。それに八幡さんは週に1回は遊びのようなトレーニングも入れてくれるから余計にその日が楽しみになるんだ♪
フジ「はぁ……はぁ……はぁ〜追いつけなかった!でもちょっとは追いついたよ!」
バクシンオー「危なかったですが、危なかったです!抜かされそうになりましたが、抜かされませんでした!!しかし、とても良い走りでしたね!」
モーリス「お2人は流石ですね、でも私も負けてられせん!」
八幡「高松宮記念は1,200mの左回りだからあっという間の戦いになる。駆け引きは一瞬で決めるようにしていけ。」
フジ「うん、分かったよ!」
ーーートレーニング終了後ーーー
エアグルーヴ「それにしても良い流れになってきたな。ライスのスプリングSもそうだが、フジの阪急杯も楽しみになって来るな。」
フジ「そうだね。この調子で行きたいものだよ。」
シービー「ちょっと思ったんだけどね?最近八幡ってトレーナー室に篭るの早くない?この部室も開けたまま帰っていいって言ってすぐ行っちゃうよね?」
ライス「……そういえば最近、本当に多いよね。どうしてだろう?」
モーリス「うぅ〜ん……トレーニングメニューを組んでるとか?ですか?トレーナーさんが他の事をトレーナー室でやってるとは思えませんし。」
シービー「皆で行ってみる?」
アロー「けどそれっていいんですか?」
シービー「別に来ちゃダメとは言われてないから、いいでしょ♪あたしまだ八幡と一緒に居たい!」
フジ「……それじゃあ皆で行ってみる?」
エアグルーヴ「では、行くか。」
アルダン「えぇ、行きましょう♪」
ライス「え、えっと……ライス達も行くのかな?」
モーリス「い、行く流れ……ですかね?」
あはは……行くのに躊躇が無いんだよね。
ーーートレーナー室前ーーー
シービー「さて、何してるかなぁ〜?」
アルダン「覗く事に戸惑いを見せた方が良いと思うのですが………」
ライス「ラ、ライス達は……このままでいよっか?覗きは良くないしね。」
モーリス「はい、そうですね。」
この2人、本当に良い子だよね。
シービー「え、何でルドルフが此処にっ!?」
アルダン「生徒会長が兄様と?」
アロー「どうして会長がこんな所に来てるんだろう?トレーナーに用事?」
エアグルーヴ「会長が八幡と……何か大事な話をしているのだろうか?」
シービー「うぅ〜ん分かんない。座りながら何かをしているようにも見えるけど………」
でも何をしているのかは気になるよね。それに会長と2人で………な、何してるのかな?
ルドルフ『……ふぅ、また負け、か。いやぁ……やっぱり強いね八幡君は。』
八幡『俺も強いわけでは無いとは思うんだが……まぁ先生に暇つぶしで付き合わされてたからな。』
シービー「な、何を!?何をしていたの!?」
エアグルーヴ「シービー先輩、もうやめた方がよろしいのではありませんか?」
ルドルフ『チェスには自信があったのだけどね……』
八幡『俺も自信なんてねぇよ。どうだルドルフ、甘い物でも食べるか?』
ルドルフ『君からの品だ、ありがたく頂戴しよう。』
な、何だ………チェスをしてただけかぁ。でもちょっと羨ましいなぁ。八幡さんと2人きりだなんて。
皆さんトレーニングを頑張ってますね。
そして競馬、ウマ娘ファンならご存知だと思いますが、訃報がありました。
世界を制した名マイラー、タイキシャトルが老衰によって28歳で生涯に幕を閉じました。見つかった時は暴れた形跡もなく、静かに息を引き取ったとされています。ご冥福をお祈りするばかりです、素晴らしい走りをありがとうございました。