比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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チョコの日

 

 

八幡side

 

 

冬休みが明けて1ヶ月、ウマ娘達も本腰を入れてトレーニングを行なっている事だろう。何せ4月にはクラシックレースや春のGⅠで賑わうからだ。そのレースに参加する為にも前哨戦、所謂トライアルレースに出走するローテーションや、ぶっつけ本番で大舞台に行く道だってある。ウチではフジが高松宮記念トライアルの阪急杯に。ライスが皐月賞トライアルのスプリングSに出走予定だ。フジの方は問題は無さそうだが、ライスは距離の事もあるから期待をし過ぎるのは酷だろう。今回はしっかりレースをしてくれればそれで構わない。

 

だがしかし、今はそんなレースよりも賑わっている事がある。いや、これは全員というよりも日本に生まれた女性ならば意識して当然とも言える伝統イベントでもあるからだ。

 

 

『今年もバレンタインシーズンがやって参りました!巷のショッピングモールでは早速、大量のチョコが販売されています!毎年恒例のイベントでもあるバレンタイン、女性達は意中の男性のハートを掴む事が出来るのでしょうか?』

 

 

八幡「……バレンタイン、ねぇ。」

 

 

うん、貰ったよ。去年はチームが結成されてなかったから貰ったのはその時俺の担当だったエアグルーヴとフジから貰ったし、それ以外では先生とプロフェッサー、女性トレーナー数人に用務員、教職員の人達、理事長に駿川さん、生徒も居るが、数えたらキリが無い。そのくらい貰ったっけ。

 

 

八幡「今年はどうなりますかね〜?まっ、今は忙しい時だから貰えなくてもそんなに気にしないけどな。高校の男子なら貰えた数を誰かに自慢するだろうが、そんな事する必要も無いしな。」

 

 

ーーー1週間後 2/14ーーー

 

 

八幡「………」テクテク

 

 

いつも通りの時間に起きていつも通りの時間に食事、そしていつも通りの時間に通勤。特に変哲もない俺の毎日だ。変える必要も無い事だ。

 

 

たづな「八幡トレーナー、おはようございます!」

 

八幡「おはようございます、駿川さん。」

 

たづな「今日も早いですね、いつもながらご苦労様です。それと………」

 

八幡「?」

 

たづな「こちらをどうぞ、バレンタインのチョコです♪仕事の合間にでもどうぞ。」

 

八幡「ありがとうございます。」

 

 

数年前にも思ったが、この俺がチョコを貰えるようになるなんてな……トレセン学園に入ったからだとは思うけどな。

 

 

用務員「あら比企谷トレーナー、また朝早くから手伝ってもらって悪いねぇ〜。」

 

八幡「いえ、いつも使わせて貰ってるので。皆さんだけに負担をかけるわけには行きませんよ。」

 

用務員2「律儀だねぇ〜けどアンタ以外にこうやって手伝ってくれるトレーナーは他に居ないんだよ?若い男が手伝ってくれるのは嬉しい事だしね〜。」

 

八幡「あはは……」

 

 

ーーー整備終了後ーーー

 

 

用務員「いやぁ〜やっぱり比企谷トレーナーが手伝ってくれると凄く早く終わるんだよね〜助かるよ。」

 

八幡「俺も長年の習慣なので。と言ってもまだ勤続4年ですけど。」

 

用務員2「4年も続けてるんなら大したもんだよ!そんな比企谷トレーナーにコレあげるよ!トレーナーに渡してんのはアンタだけだからねっ、特別だよ!」

 

八幡「ありがたく頂きます。」

 

 

ふむ……毎回手伝ってたら感謝の気持ちとか忘れるもんだと思っていたが、覚えているものなんだな。よし、後もう少しすれば生徒が来るから、俺はトレーナー室に篭るか。

 

 

ーーートレーナー室ーーー

 

 

八幡「………」カキカキ

 

 

ガラガラッ

 

 

葵「あっ、比企谷君!おはようございます!」

 

同期1「やっぱり先に居たかぁ〜!」

 

八幡「おはようさん。」

 

同期1「デスクの引き出しの中にでもチョコ入れようと思ってたのに、いっつも先に居るんだよね〜。」

 

八幡「まぁ早めに来てるしな。ていうかチョコ?今年もくれるのか?」

 

葵「はい、比企谷君には色々とアドバイスを貰っていますから!お礼の気持ちです!」

 

同期1「本命じゃないの〜?」

 

葵「ち、違いますから!」

 

八幡「ほら、揶揄うんじゃない。」

 

同期1「というわけで、はい比企谷君♪」

 

葵「ハッピーバレンタインです♪」

 

八幡「ありがとう、家宝にする。」

 

葵「出来れば食べて欲しいんだけど………」

 

八幡「冗談だって。ありがとな。」

 

 

その後も後輩、先輩のトレーナーからチョコを貰い、その数は10個を超えそうな勢いだ。

 

 

ーーーお昼ーーー

 

 

八幡「さて、予鈴鳴ったから俺も昼にするか。」

 

 

ガラガラッ

 

 

シービー「はっちま〜ん、来たよ〜♪」

 

八幡「呼んでないけど?」

 

シービー「細かい事は気にしないのっ!それよりもほら、お昼食べよっ♪」

 

八幡「まっ、今更断るのもバカらしいしな。」

 

シービー「それから〜……はい、バレンタインのチョコ〜♪」

 

八幡「おぉ、ありがとうな。」

 

シービー「うん♪あっ!八幡のおかず、あたしのと何か交換しようよっ!」

 

八幡「はいはい。」

 

シービー「お昼終わったら八幡の膝借りてもいい?あたしの中では此処に来てお昼食べたらお昼寝って決まってるんだ♪」

 

八幡「毎回そうだよな、お前。俺の膝じゃなくてもいいだろ。ソファ使えよ。」

 

シービー「い〜や〜だ〜!八幡の枕使いたい〜!」

 

 

 




八幡、やっぱりおモテになりますね。
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