フジside
阪急杯から2週間、本番の高松宮記念に向けたトレーニングを行なって、日々充実を感じながら励んでいます!けれど、最近困った事があってね………えっとね、この時期になるとトレーナー資格を取得した人達が何人かこの中央トレセンに見学しに来るんだ。それは毎年恒例の事なんだけど、今年は例年に比べて女性のトレーナーが多いんだけど、その新人の女性トレーナー達が注目しているのが八幡さんなんだよね。
八幡さんの性格的に視線は感じているんだろうけど、特に何もしない、私達だけに集中しているって感じだからトレーニングが終わるまで気付かないなんて事もあるんだ。でも八幡さんの実績を考えればそんなの関係無い、誰もが今注目するトレーナーだからね。でもそんな八幡さんを見て声を上げる新人さんも少なくないから、何だか面白くないんだよね………
フジ「………」ジィ∼
八幡「………?どした?」
フジ「……ううん、何でもないよ。」
八幡「なら俺の顔見つめるのやめてくれないか?」
フジ「………」ジィ∼
八幡「……無視ですか。」
ごめんよ八幡さん。今は八幡さんを見ているんじゃなくて、その奥に居る見学の人達を見ているんだよ。案の定女性のトレーナーが団体でこちらを見ていた。コソコソと何かを話しながら、ね。
八幡「おい、さっきから何だ?」
フジ「八幡さん、少し前から私達……というよりも八幡さんに注目している新人のトレーナーの事は知ってるかい?」
八幡「そんな奴が居るのか?」
フジ「その答えを聞いただけで安心したよ、うん。八幡さんのサブに付く人は居るのかな?」
八幡「それがな、理事長や駿川さんが俺のサブに誰も付けない方向で進めてるみたいでな。理由は『俺の下に付いた新人のトレーナーの自信が無くさないか心配だから。』だそうだ。」
フジ「へぇ〜……良い考えだね、それは。」
八幡「そうなのか?俺これまでサブになった事も付いた事も無いから、教わる事も教える事も無いんだよなぁ………先生以外には。」
そっかぁ、八幡さんの先生はタリアトさんだったからね。あの人からトレーナーとしてのイロハを教わったんだったよね。普通のトレーナーとは全く違う方法で技術や知識を身に付けたんだよね。
フジ「八幡さんに誰も付けないのは正解だよ。八幡さんの技術や知識を伝える人は八幡さんがちゃんと見極めて探さないとね。だって一子相伝なんでしょ?」
八幡「いや、そういうわけじゃないと思うが?」
フジ「マンノウォーさんからセクレタリアトさん、そして八幡さんの3人は弟子が1人しか居ないって聞いたよ?なら一子相伝っていうのは不思議じゃないんじゃないかな?」
八幡「………確かに?」
ーーー部室ーーー
エアグルーヴ「八幡、最近周りが騒がしくなってるが、大丈夫か?」
八幡「俺は何ともないぞ。フジとも話したが、新人トレーナーが遠巻きに見てるんだって?」
エアグルーヴ「あぁ。」
シービー「八幡の事だから問題無いと思うけど、変に優しくしたりとかしちゃダメだからね?優しくされると女の子ってすぐ調子に乗るんだから。」
ライス「で、でもお兄様の後輩になるんだから優しくした方が良いんじゃ、ないんですか?」
シービー「ダメだよライス!八幡と関わりを持ちたいって考えを持ってるトレーナーは今でも山程居るんだから!あたしに仲介を頼んで来たトレーナーだって居たくらいなんだから!」
八幡「え、何それ初耳……」
シービー「だから八幡は私達が守らないとっ!」
ライス「そ、そうですよね……うん、ライスもお兄様を守りますね!」
八幡「ライス、シービーに毒されるな〜。」
ライス「で、でもライス、お兄様を守りたいっていうのは本当だし………」
八幡「うん、ありがとう。ライスは居てくれるだけで大丈夫だから。無理しちゃダメだぞ?」ナデナデ
ライス「そ、そうかなぁ?えへへ///」ピコピコブンブン
シービー「むぅ〜八幡!あたしにはっ!?」
八幡「はいはい、ありがとね〜。」ナデナデ
シービー「んふふぅ〜♪」ピコピコブンブン
………ズルいなぁ2人共。
エアグルーヴ「しかし今日来ていた彼女達はこれで何度目だ?最初来ていた頃から週に3回は我々のトレーニングを覗いている。」
八幡「そんなにか?俺はそこまで気にしてなかったんだが、同じ連中なのか?」
シービー「うん、その中の2人くらいは同じだったよ。あたしも遠巻きに見る事あるんだけど、トレーニングを見てる感じじゃないんだよね〜。後の何人かはメモ取ったりしてたけどね。」
八幡「ふぅ〜ん………まぁ何でもいいけど。」
フジ「八幡さん、目を向けなくていいからね?八幡さんは私だけを見てくれればいいからね!他の女性に興味は持たなくていいからね!」
エアグルーヴ「ほう………大胆だな。」
フジ「え?な、何がかな?」
シービー「いやだってフジ……今、私だけを見てくれればいいって………」
フジ「………っ!!?/////」ボンッ!!!
ライス「す、凄いなぁ……//」
八幡「おいおい、ただの言い間違いだろ?そんなに攻めてやるなって。大丈夫か?」
フジ「う、うん………//////////」プルプル
八幡「(よっぽど恥ずかしかったのか、めっちゃ顔真っ赤だ。しかも小刻みに震えてる……)フジも頭冷やそうな?取り敢えず落ち着け、な?」ナデナデ
フジ「………/////」コクリッ
うぅ〜!!!何で私はそんな発言をっ!?そんなつもりじゃなかったのに!!いや、思っていたりはするんだけど!!でも声に出すなんて………ああぁぁぁぁ顔から火が出そうだよぉ〜!!!
フジ………そのまま行けば良かったのに。