八幡side
八幡「………」
次の高松宮記念、これはかなり厳しい戦いになるな。上位陣のメンバーが豪華過ぎるってのが1つだ。
まず1人目が何と言っても3冠ウマ娘のナリタブライアンだ。前走阪神大賞典1着からの参戦だが、天皇賞・春に直行せず短距離に持って来るのは驚きを隠せなかった。だが怪我から復帰してあのレースは熱くならざるを得なかった。高松宮記念でも脅威になりうる存在だろう。
2人目はヒシアケボノ。去年のスプリンターズSの覇者であり、最優秀短距離賞を受賞したウマ娘だ。あの大きな身体から繰り出されるパワーは並のウマ娘よりも推進力がある。注意が必要だろう。
3人目がピコーペガサス、前年に漸くセントウルSを勝てた点を考えれば左程脅威には感じられないと思うが、コイツは兎に角GⅠに強い。今まで出走したGⅠには勝利してはいないものの、掲示板から1度も外れていないからだ。去年と一昨年に走ったスプリンターズSはどちらも2着で短距離GIなら連対率100%だ。きっと次も絡んで来るに違いない。
最後にフラワーパークだ。ついこの間までOP以下の条件レースを走っていたんだが、この前のシルクロードSでは重賞ウマ娘達を相手に勝っちまったくらいだ。地力が間違いなくあるウマ娘だ。調子もかなり上向き傾向にあるって言ってたっけな………
この他にも要注意なウマ娘はまだまだ居る。だから今年の高松宮記念はただ本気で走るだけじゃ勝てないな。対策も考えないといけないな。
八幡「参ったなこりゃ……」
葵「どうかしたんですか、比企谷君?」
八幡「次の高松宮記念、相手が厳しくてな……どう対策したらいいもんか分からないから絶賛頭お抱え中だ。前年の最優秀短距離ウマ娘に一昨年の3冠ウマ娘、短距離で実績のあるウマ娘達が相手だからな。」
葵「そういえば阪急杯を勝って出走権を手に入れてましたもんね。」
八幡「あぁ。だが相手が予想以上に手強くてな。」
それに今上げたこの4人は先行タイプのウマ娘だ。つまりフジと同じ脚質、必ず位置取り争いも起きる。もつれ合いも起きる可能性だってなくも無い。
八幡「難しいな……レースってのは。」
葵「ふふふっ、そうですね。」
ーーー昼休みーーー
八幡「………」モグモグ
シービー「♪〜♪〜」モキュモキュ
八幡「……食後にどうだ?」
シービー「んっ……うん、食べる♪」
八幡「……太るぞ?」
シービー「八幡のトレーニングでその分を補うから大丈夫大丈夫!それより八幡、女の子にそういう事言っちゃダメなんだよ?」
八幡「じゃあコレはやめとくか?」
シービー「食・べ・る!」
八幡「………そうか。」
シービーまであの4人と同じになられては困るんだが、そうならない事を祈る。いや、祈りではなくお願いだな。お願いだからあの4人みたく食い意地を張って欲しくはない。
ーーー放課後ーーー
因みに今日のトレーニングは休み、ちょっとした俺の所用で今は学園から離れている。今は空港に居る。もうそろそろ来る頃だと思うが………
タリアト「久しぶりだな八幡、そして日本も。」
マンノウォー「一昨年のジャパンC以来だな、愛する我が孫弟子よ!」
八幡「お久しぶりです、先生、プロフェッサー。」
そう、俺の所用は2人のお出迎えだ。アメリカから日本まで来てくれたのだ。前々から来ると言っていたから俺が此処に来たってわけだ。2人が理由?そんなの決まってるだろ?
マンノウォー『八幡に会いたい!!ここ2年間ずっと会えていないではないか!!タリアト、日本に行くぞ!!そして孫弟子である八幡と共に過ごすのだ!!』
……との事だ。しかもだ、アメリカの帰省予定は今のところ未定らしい。つまり満足するまで日本に滞在するという事だ。
マンノウォー「いやぁ〜会えて嬉しいぞ八幡!そしてお出迎えもしてくれるなんてな、そんなに私に会いたかったのか?」
タリアト「はぁ……私が八幡に無理を言ったのだ。おかげで今日のトレーニングを休みにしてもらったのだぞ?急な連絡だったのだからな?」
マンノウォー「そうか……後日チームメンバーに謝らなければな。」
タリアト「その前に八幡に、だ。」
八幡「いえ、俺には無用ですよ。先生やプロフェッサーが来るんですから、お出迎えするのは当然ですよ。それで、今日はどうする予定でしょうか?」
タリアト「予定は特に立てていない。それに今日は長旅で着いたばかりだ。今日は休む予定だ。」
八幡「成る程……」
マンノウォー「だからこの後は宿を探す予定で居る。無論だがトレセン学園に近い所をな。」
八幡「………あの、俺の住んでる所で良ければ来ますか?メゾネットタイプなので部屋はあります。寝具も一通りあります。」
マンノウォー「おぉ、本当か!?であれば喜んで厄介になろうではないか!」
タリアト「いいのか八幡?」
八幡「構いません。それに合鍵を渡しておけば出入りも自由ですしね。2人が俺の家で盗みをするとも思えませんしね。」
マンノウォー「私は八幡をアメリカに持ち帰りたいぞ!アメリカに欲しい!」
八幡「盗みというか誘拐するつもりですか?」
タリアト「師よ………」
マンノウォー「な、何だ!?流石に私でもそんな事はしないぞ!」
タリアト「欲しいというのは否定しないのだな、まぁ気持ちは分かるが。」
先生達が日本に!