比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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番と約束

 

 

タリアトside

 

 

タリアト「全く、それならそうと私に1つ声掛けをして欲しかったものだ。」

 

マンノウォー「いやいや済まん。だがこれもフジキセキの為だ、大目に見てくれ。それにお前が相手をしたのでは厳しい事しか言わないだろう?」

 

タリアト「それは………まぁ、そうだが。」

 

マンノウォー「だから、だ。それに一端でもお前が事情を知れば必ず八幡の為に動くだろう?それを恐れたからだ、お前は突き放す事は上手いくせして構いたがりだからな。」

 

タリアト「そういう師は甘過ぎなのではないか?」

 

マンノウォー「はははっ!飴と鞭と言うではないか!それにタリアト、お前が鞭を振るうのであれば、私は飴をやるしかあるまい?」

 

タリアト「私がいつ鞭を振るったのだ………」

 

マンノウォー「とはいえ、お前も薄々思っているのだろう?八幡には番が必要だと……」

 

タリアト「………」

 

 

やはり師には隠し事は出来ないか………全く、本当に大した方だ。

 

 

タリアト「今の八幡は問題は無いだろう。だがそれも今の話、未来どうなっているかなど誰にも分からん。それに八幡は自分の中に色々な荷を背負い過ぎる……それを1人で、となれば必ず限界が来る。」

 

マンノウォー「……そうだな。」

 

タリアト「その荷を共に支えるパートナー、つまりは番が八幡には必要不可欠だ。今はまだ1人でも背負っていけてはいるが、それが増えてくるとなると八幡1人では押し潰される事になる。」

 

マンノウォー「それでか、成る程な。」

 

タリアト「八幡にはそういう相手が必要だ。自分の重荷を任せられる対等な関係の番が、な。」

 

マンノウォー「……お前の思惑は理解した。一応、心の中に留めておこう。だがこれはお前の心に留めておけ。決めるのは八幡であって、単なる1人の師であるお前が決める事ではない。見栄も張れない行動はするなよ?」

 

タリアト「心配せずとも、私が動くつもりは無い。しかしだ師よ、八幡は自分にそういうチャンスが無いと言う程だ。これでは本当に相手も寄ってこないのではないか?」

 

マンノウォー「何、それは問題無い。」

 

タリアト「いつにない自信だな?」

 

マンノウォー「フジキセキが居るからな、その辺は問題無いだろう。」

 

タリアト「………まさか、そうなのか?」

 

マンノウォー「あぁ、確認も取った。」

 

タリアト「であれば、一先ずは安心……か?」

 

マンノウォー「確認を取っただけだからな、今後どうなるかまではフジキセキ次第だ。」

 

 

師よ……最後の最後で大雑把になってくれるな。

 

 

タリアトsideout

 

フジside

 

 

フジ「じゃあ最後だね、あ〜ん♪」

 

八幡「あむ………んっ、よし、食い終わったな。ご馳走さん。」

 

フジ「うん、お粗末様でした。」

 

八幡「よく言う、大体は俺が作ったってのによ。」

 

フジ「けど私だってお手伝いしたんだから、言ったって別にいいだろう?」

 

八幡「はい、そうですね〜。」

 

フジ「感情の篭ってない相槌だなぁ〜。まぁいいや、じゃあ食器は私が洗うから。」

 

八幡「おいおい、お客に任せられっかよ。俺がやるからお前は寛いでろ。」

 

フジ「けど八幡さんはお疲れでしょ?」

 

八幡「それを言うならお前もだろ。」

 

フジ「……もう、これじゃさっきと同じだね………じゃあ2人でやろう!私が洗うから、八幡さんが食器拭いて元の場所に戻す。これでどうかな?」

 

八幡「仕方ねぇな、分かった。そうしよう。」

 

 

やった、八幡さんとまた一緒に作業♪良いよね、こういうの。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

はぁ、すぐ終わっちゃった……けど仕方ないよね、そんなに長くやる作業でも無かったし。やる事が無くなっちゃったから、私はテレビを見ているんだ。世間ではクラシックの事で話題になってるけど、今週の高松宮記念も3冠ウマ娘同士の対決とかで話題になってる。

 

え、八幡さん?お風呂を沸かしに行ってるよ。それなりの大きさだからお湯が張り切るまで少し時間が掛かるみたい。にしても暇だなぁ〜何かないか……あれ、コレって八幡さんの作ってるトレーニングメニューを作ってるノート?

 

 

フジ「ちょっと覗いてみようかな。どれどれ〜?うわっ!え、えぇ〜……凄い、こんなに細かく………」

 

 

先ってどうなってるのかなぁ?

 

 

八幡「フジ、大体30分くらいしたら………どうしたんだ?俺のトレーニングノートなんて見て。」

 

フジ「え、あぁごめん!」

 

八幡「いや、別に気にはしてない。そんなものに興味があるのはハヤヒデくらいだろうと思ってたしな。読みたくなったのか?」

 

フジ「ううん、ちょっと暇だったから……」

 

八幡「テレビもそんなに面白いのは無かったか……まぁ俺も普段はテレビなんて観ないからな。俺は帰って来たら飯、風呂、メニュー作り、寝る、偶に菓子作り……だからな。」

 

フジ「趣味ってあるのかい?」

 

八幡「この職に就く前は読書だったが、今は読みたい本もそんなに無いからな。それに、参考になる本も少なくなって来た。それに最近は本を読む事も少なくなってきたから趣味らしい趣味は無いな………思いついたトレーニングを自分で試している程度、だな。」

 

フジ「じゃあ身体を動かす事が趣味、かな?」

 

八幡「そうなるな。」

 

フジ「じゃあ今度、2人でまた走らないかい?」

 

八幡「……休みの日でいいのなら構わないぞ。」

 

フジ「それじゃあ、約束だよ♪」

 

八幡「あぁ。」

 

 

よしっ!やったぁ♪

 

 

 




フジさん、いつできるかどうかも分からない約束を……
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