八幡side
さて、俺とフジは風呂に入ってその後は少しゆったりゆっくりする時間を過ごした。フジもする事がなかったのか、テレビを見る事もせずただ座っているだけだった。まぁ話くらいはしてたが、他愛の無い話だ。
それはいい、その次だ。今俺はフジにある事を聞こうとしているのだが、中々言い出しにくい。何故かって?内容が内容だからだ。
………言っておくがダジャレじゃないからな?
八幡「……あぁ~フジ、1つ聞いていいか?」
フジ「うん、何かな?」
八幡「一応、一応だぞ?今回も俺と一緒に寝るつもり、とか言わないよな?」
フジ「っ!!?」
いやだって分かんないじゃん?1回目は事故とはいえそういう形になっちまったし、2回目はフジの好意で寝る事になった。じゃあ3回目は?ってなるだろ?いや、俺としては気になるわけだよ。もしかしたらこれが目的なんじゃないかって。
え?トレーナーが何邪な事考えてんだって?仕方ねぇだろ、今までこんな経験なんてねぇんだから。トレーナー以前に俺も1人の人間で男だし。
フジ「ち、因みにそうだよって言ったら?///」
八幡「いや、どうこうするわけではないが………2回もやったからクセになったのかなぁってくらい?」
フジ「ふ、ふぅ〜ん……///」
八幡「………」
フジ「………///」
八幡「………え、あの、答えは?」
フジ「い、今八幡さんが言ったじゃないか!クセになったから寝たいって事!」
え、そ、そうなのか!?今のが答えっ!?まさか当たっていたとは………いや、でもなぁ。今回はこれまでのケースと違って、事故の予定(?)もなければ俺が床で寝るわけでもない。つまりは部屋は余ってるわけだ。相手の合意とはいえ俺は異性と、それも学生と一緒に寝るというのはどうなのだろうか?
フジ「ひょっとして、ダメ……なのかい?」
八幡「いや、2回お前とは寝泊まりしてるけどよ、1回目は事故みたいなもんで、2回目は場所がなかったから仕方なく、だろ?けど今回は場所はあるから………」
フジ「………」ミミタレ
八幡「(え、そんなに落ち込む?)………………で?場所は何処がいいんだ?」
フジ「え?」
八幡「だから寝る場所だ!俺の布団か?それとも客室用の部屋で寝るのか?出来る限りウマ娘の要望には叶えてやるのが俺のポリシーでもある。」
フジ「っ!!そ、それじゃあ八幡さんのお布団でいいかい!?」ミミピンッ!!
八幡「分かった、俺のな。」
フジ(や、やったぁ!!何でか分からないけど、八幡さんの方から言って来てくれた!!)
あんなに落ち込まれては流石に、なぁ………
フジ「そうだ八幡さん!ライスから聞いたんだけど、青いバラのブレスレットを貰ったんだって?」
八幡「あぁ、バレンタインの時にチョコと一緒にな。凄い出来だった、アレ手作りって聞いた時はマジで驚いたもんだ。」
フジ「そっかそっか!それは良かったよ♪実はライスにアレを作るように促した……というよりも勧めたのは私なんだ。」
八幡「お前が?何でまた?」
フジ「ライスがやる事が無いって悩ませていたみたいだから力になってあげたんだよ。そしたらあんなに見事な作品に仕上がってたからビックリしちゃったよ!ライスは意外に手先が器用なんだね。」
八幡「みたいだな。でもそれはお前も同じなんじゃないのか?器用でなければマジックは出来ないだろ。」
フジ「そ、そうかな?私はもう小慣れた感じでやっちゃってるから、少し違うと思うよ?」
八幡「いやいや、小慣れるくらいやって来たって事だろ。ならそれは誇って良い事だろ。お前の特技でもあるんだからよ。」
フジ「あ、あははは……ありがとう///で、でもそれを言うなら八幡さんだって凄い事じゃないか!」
八幡「?何がだ?」
フジ「トレーナーについての知識とか!」
八幡「……そりゃなる為に身に付けたわけだし。」
フジ「料理が物凄く美味しいよ!」
八幡「先生の入れ知恵だ。じゃなかったらここまでのレベルにはなってない。」
フジ「怪我にとても詳しくて気を配ってる!」
八幡「うん、まぁ……させたくないしな。」
フジ(八幡さん何でこんなに自分の褒め言葉を躱して行くのさ!?もうちょっと照れてくれてもいいのにっ!)
フジ「八幡さんって照れる事ってあるの?」
八幡「あるに決まってるだろ、何だ急に?」
フジ「だってこんなに褒めてるのに照れるどころかニヤケもしないからさ、あるのかなぁって。」
八幡「ただのポーカーフェイスだ。別に嬉しくないわけじゃないぞ?」
フジ「ちょっとくらい顔に出してもいいんじゃないかな?今は私しか居ないんだからさ!」
八幡「……そういうお前は最近になって色々と表情に出すようになって来たよな?」
フジ「話を逸らさないでよ、八幡さん!」
チッ、バレたか………
八幡sideout
フジside
ーーー寝室ーーー
八幡「………」
フジ「………/////」
うぅ〜やっぱり意識し始めたからかな!?全然眠れないよ〜!いや背中合わせで寝てるから顔は見えないけど、一緒に寝てるっていうだけでなんかもう……凄いよ!!
八幡「……フジ、寝たか?」
八幡さん!?ど、どうしよう……あぁもう、取り敢えず寝たフリをしよう!!
八幡「………寝てる、か。それに幸い向こうを向いてるし、抜け出すなら今だな。」
………え、行っちゃうの?
八幡「んじゃバレねぇように……うん?」
フジ「う、うぅん………(バ、バレないように!私だって八幡さんには行って欲しくないしね!)」
八幡「………力強っ、一緒に寝たいってのは方便じゃなかったのかよ。」
そんなわけ無いでしょ!!あんな嘘つくわけないでしょ!!
八幡「ったく、これじゃ正面向いて寝るしかねぇだろう。朝起きたらどうすりゃいいんだよ……」
え………も、もしかして目の前に、八幡さんの顔が?
八幡「しょうがねぇな、朝起きたら頬に紅葉の跡つく覚悟で寝るか。」
ど、どうしよう………もっと寝れなくなっちゃったよ!!エ、エアグルーヴ、これどうしたらいいのぉ~!?
ーーーおまけーーー
エアグルーヴ「む?今何か聞こえたような………」
生焼け肉「まさか、だって此処は栗東寮だよ?そんな大声出す悪い娘は居ないって。」
エアグルーヴ「それもそうか………しかしフジは上手くやれているだろうか?」
生焼け肉「いやぁ〜どうだろう?やっぱり攻めれてないんじゃない?だってフジだよ?」
エアグルーヴ「それで納得出来てしまうのは悲しいな。」
生焼け肉「まぁそれは明日色々と聞こうじゃないの。」
エアグルーヴ「そうだな。それよりも貴様……」
生焼け肉「うん、何?どうしたの?」
エアグルーヴ「此処は栗東寮だ、理解してるな?」
生焼け肉「勿論。え、何?」
エアグルーヴ「何を平然と女子寮に忍び込んでいるのだ貴様はっ!!このたわけがっ!!!!!」
生焼け肉「うぎゃあああぁぁぁ!!?」