比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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電撃の6ハロン

 

 

フジside

 

 

ふぅ………うん、大丈夫。いつも通り完璧なコンディションだね。八幡さんには感謝しないと。この大舞台、必ず勝ってみせるっ!!

 

 

コンコンコンッ

 

 

フジ「は〜い、どうぞ。」

 

八幡「入るぞフジ。うん、調子に問題は無さそうだな。良い感じだ。」

 

フジ「うん、問題ないよ!八幡さんのお陰さっ♪」

 

八幡「いや、整えるのはお前達ウマ娘本人達だ。俺達トレーナーはそのサポートしか出来ない。まぁ、お前がレース前日に体調を崩すような真似はしないって分かっていたけどな。」

 

フジ「GⅠの舞台は初めてじゃないからね、今更緊張で眠れなくなる……なんて事にはならないよ。でも今回は短距離、しかも今までに経験した事の無い6ハロンの戦い、相手は強いけど私は必ず勝つよ。」

 

八幡「よし、その意気だ。作戦としてはいつも通りの先行策で行く事にする。けど今回は8枠14番の大外枠、先行が得意なお前にとっては不利な状況になると思う。だから無理に前に行こうとしなくてもいい。3か4番手を走ってくれれば良いと俺は思ってる。」

 

フジ「前に離され過ぎず、後ろにも近過ぎずって事かな?」

 

八幡「まぁそうだな。それに今回は短距離戦だから駆け引きなんかは一瞬で決まる。だから仕掛けるなら他のウマ娘よりも早めに仕掛けた方がお前に有利な状況に働く。見極めるタイミングはフジに任せるからな。」

 

フジ「うん、分かった。タイミングが遅くならないように気を付けるよ。」

 

八幡「……よし、作戦はこんな感じだ。初めての中京だが、どうだ?いけそうか?」

 

フジ「昨日、少しだけコースを確認したんだけど、問題は無さそうだったよ。けれど本当のスピード勝負になりそうだなって感じたよ。」

 

八幡「ライバルも強力だが、お前だって力はある。それを信じてぶつかって来い。あっ、本当にぶつかるなよ?シャレにならなくなるから。」

 

フジ「八幡さん、流石にそんな事はしないって。」

 

 

今のジョークは笑えないよ………

 

 

フジsideout

 

八幡side

 

 

八幡「ただいま〜。」

 

アルダン「お帰りなさいませ、兄様。」

 

八幡「あぁ、フジには作戦伝えて来た。後はフジが無事に勝つ事を祈るだけだ。」

 

アロー「トレーナー、結構何回も思ってるんだけど……いいの?私があのお2人を独占しても……」

 

八幡「良いんだよ。ていうかあの2人が言い始めた事なんだからお前が気にする事じゃない。」

 

アロー「でもクラスメイトや同級生のダート友達から言われるんだよね、あの2人から直接指導をされてるのが凄く羨ましいって。」

 

八幡「あぁ〜………」

 

 

先生とプロフェッサーは少しの間、日本に滞在する事になった。そしてその間はトレセン学園の臨時アドバイザーとして活動する事になったのだ。主に未担当のウマ娘を教官達と世話をするような立場になっている。当然ながらトレセン学園側の依頼で2人が了承したのだ。俺が面倒を見るという条件付きでだ。

 

そして2人はダート適性のあるアローの育成を任せてほしいと俺に言って、今に至る。だから俺は今、アローのトレーニングの内容を先生達から聞き出す以外には何もしていない。見てはいるのだが、やはり俺とは全く違った内容だった。しかもそれで結果を出してるんだから流石としか言えない。

 

 

八幡「けど仕方ないだろ、俺の先生と大師匠なんだから。そこは俺のコネですって言っとけよ。」

 

アロー「トレーナー、それ言ったら皆トレーナーに詰め寄ると思うけど、いいの?」

 

八幡「………やっぱやめておいてください。」

 

エアグルーヴ「だがお前についての噂なんて今に始まった事では無いだろう?知っているだろう?今でも私達のチームに入部希望がある事は。」

 

八幡「それなぁ………俺は断りを入れてんだよ。けど理事長が『懇願っ!!多くのウマ娘の幸せの為にっ!!』とか言って増員の話を持ち掛けるんだよ。去年設立したばかりなのに何ですぐ増やそうとするんだよって………はぁ、駿川さんにまたほっぺた目一杯引っ張ってもらえばいいんだよ、そしたら少しは懲りるだろ。」

 

アロー「冗談に聞こえなかったんだけど?」

 

 

そりゃ割と本気だしな、今の。それにただでさえトレーナー不足は問題になってんだから、今年サブからメインになるトレーナーや今年赴任で中央に配属予定の新人をメインにさせるとか色々手段はあるだろうに。

 

 

エアグルーヴ「しかしだ八幡、理事長がお前や他のチームトレーナーや古参トレーナーにも働きかけているのは知っているだろう?それだけ腕の良いトレーナーが不足しているという事なのだ。新しい芽を早々に摘むわけにはいかんのだろう。」

 

八幡「それ言ったら俺なんて配属して初年度から担当持ちなんだが?1年目から担当持ってるんだけど?しかも翌年には2人目の話まで来てたし。摘むどころか毟り取るような感じだったんだが?」

 

シービー「八幡のやった事が常識を超えた事なんだからしょうがないって〜。」

 

八幡「俺が一体いつ常識を無視するような大変な事したんだよ?」

 

シービー「1年経たずにGⅠ制覇!」

 

エアグルーヴ「加えてトリプルティアラ達成。」

 

バクシンオー「未担当ウマ娘のメニュー作成にも力を注いでいましたねっ!!」

 

アルダン「確か、怪我をしている生徒のリハビリメニューも考えていましたね。」

 

アロー「担当未担当関わらずトレーニング見てた。」

 

ライス「え、えっと……えっと……3年連続最優秀トレーナー賞受賞!」

 

モーリス「う、うぅんと……あっ、フジ先輩の無敗3冠!3冠路線とティアラ路線の無敗制覇!!」

 

八幡「………ごめん、めちゃやらかしてたわ。」

 

 

やっべぇ………マジで常識無視してんじゃん。

 

 

 




またもや悲しいお知らせが………

昨日、村上欽哉牧場で種牡馬生活を送っていたゼンノロブロイが老衰による心不全により、22歳(人間齢で約55〜60歳)でお亡くなりになりました。

現役時代では史上2頭目の秋古馬3冠を成し遂げた成績を持っています。引退した後も種牡馬として実績を残し、今日まで活躍されていました。タイキシャトル同様に素晴らしい走りをありがとうと共に、ご冥福をお祈りするばかりです。
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