比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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海外電話と眠り

 

 

八幡side

 

 

シービー『いっえぇぇぇい!!!八幡勝ったよ!!あたし勝ったよ〜えっへへへぇ〜♪』

 

八幡「ふっ、分かってるからもう少し静かにな?今こっちは夜中だ、明日は学校もあるから皆はもう寝てる所なんだ。」

 

シービー『え……もしかして皆八幡の家でお泊まりしてるって事!?』

 

八幡「お前の応援をする為にな。」

 

シービー『ズルい!!「言うと思ってた、だからお前にも1つ褒美を用意しようと思ってる。」褒美?普通のじゃダメだからね?』

 

八幡「次はアイリッシュダービーだろ?それが終わったら1度こっちに帰国して来る予定だから、その時にお前のして欲しい事を1つ叶えてやる。」

 

シービー『うぅ〜ん……ダービーも勝ったら2つにしてくれる?なら聞いてあげる。』

 

八幡「抜け目無いな……分かった、それで良い。遅れたが、優勝おめでとさん。まずは1冠、だな。」

 

シービー『うん♪次は2,400mだけど、この次も獲ってくるからね!』

 

八幡「頼もしいな……同じカラレース場で行われるからバ場は問題無いと思う。だが油断するなよ?今度は直線だけじゃないからな。」

 

シービー『分かってる。今度は距離だけでなく駆け引きも増えるから気を付けろ、でしょ?』

 

八幡「あぁ、そういう事だ。」

 

シービー『分かったよ八幡。じゃあそろそろ切るね?八幡も寝る時間でしょ?』

 

八幡「まっ、日付変わってるしな。続きは明日にしてもらってもいいか?」

 

シービー『あたしは平気だけど、八幡は?』

 

八幡「こっちとそっちだと9時間の差があるからな、俺が起きるのは大体5〜6時くらいだから、そっちの時間で9時か10時くらいに電話くれれば出られると思う。」

 

シービー『じゃあ11時だとそっちは7時って事かぁ……なんかギリギリだね。タイミングが最悪。分かった、じゃあそのくらいに電話するね。』

 

八幡「あぁ、頼む。」

 

シービー『それじゃあ『おや?そこに居るのは八幡じゃないか!』うわっ、ピルサド!?』

 

 

むぅ……感謝したい存在ではあるが、あまり会いたくはない人物に会ってしまったな。

 

 

ピルサド『この度は海外勝利おめでとう、と賛辞を贈るよ。流石は私の未来の夫だ。』

 

八幡「誰が夫だ、まぁその賛辞は受け取っておく。シービーが世話になってるな。」

 

ピルサド『何、私から言った事。その責任を取っているだけの事さ。それに、君は日本で収まるような狭い器では無い。もっと世界に羽ばたく存在なのだよ!だからまずは我がアイルランドを、と思ったまでだよ。』

 

八幡「そうかよ……まっ、確かに日本に留まるつもりは無かったけどよ。良い機会だとは思ったよ。」

 

ピルサド『はっはっはっは〜っ!!私の判断は正解だったようだね!!女帝陛下から始まり、次は青鹿毛の麗人、そして国境越えし【Flawless】、良いじゃないか!!』

 

八幡「……フラウレスって何だ?」

 

ピルサド『日本語に訳すと完璧、無傷っていう意味だが、今のでは【天衣無縫】が正確だね。だから【国境越えし天衣無縫】と言ったのさ。』

 

 

ほう………シービーにはピッタリだな。それに日本では別の意味もある。【天衣無縫】、意味は自然である事。作られたものではなく、ありのままという意味だ。人柄で表すと飾り気がなく、無邪気で天真爛漫っていう意味もある。

 

 

八幡「シービーに合ってるな、それ。そっちで広めておいても良いぞ。」

 

シービー『あぁ〜もう!!あたしをほっといて2人で話しないでよ!!日本は今真夜中なんだからもう切るよ!!』

 

ピルサド『おぉ、そうだったのか!!それは済まなかったね!!では私達も失礼するとしよう!それに君はまだインタビューも残っている事だしね!!』

 

シービー『じゃあ八幡、待ったね〜♪』

 

 

……ふぅ、漸く終わったか。俺も寝るか。

 

 

ーーー八幡の部屋ーーー

 

 

フジ「お話は終わった?」

 

八幡「………何で俺の部屋に?付け加えると何でしかも俺のベッドに居るんだ?」

 

フジ「八幡さんと一緒に寝る為だよ?」

 

八幡「……下のソファで「なら私もそっちに行こうかな。」ねぇ何でなの?」

 

フジ「君と離れたくない、と言ったら信じてくれるかい?高松宮記念で負けて公園で君が抱き締めてくれたでしょ?その時から君と一緒に居たい、離れたくないって気持ちが強くなったんだ。」

 

八幡「………」

 

フジ「はしたないって思うかもしれないけど、そのくらい自分の中で君が大切になってしまったんだ。」

 

八幡「……分かった、じゃあ失礼するぞ?」

 

フジ「うん、この場合私がその台詞を言うべきなんじゃないかな?」

 

八幡「既に失礼してる奴が言う事じゃねぇよ。」

 

フジ「ふふふっ、それもそうだね。」

 

 

そんで俺は布団の中に入った。その瞬間、フジは俺の方へと密着して来た。言っておくが俺はフジに背を向けているから向かい合ってはいない。

 

 

フジ「八幡さんから抱き締めてくれたら、もっと良い気分で眠れるんだけどなぁ……」

 

八幡「勘弁してくれ……理由も無いのにそんな事出来ねぇよ。明日の朝シービーから連絡来るから早く寝かしてくれ。」

 

フジ「ふふふっ♪うん、分かったよ。」

 

 

そう言ったフジは俺から離れる事なく、そのまま寝息を立てて眠ってしまった。ていうか離れてくれないのな。俺が眠れなくなるパターンじゃね?

 

 

 




天衣無縫、シービーの異名ですね。

フジ、好きとは伝えていないものの、奥手な部分は無くなってますね。
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