比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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ドッキリ登場!

 

 

フジside

 

 

エアグルーヴ「いよいよだな、フジ。」

 

フジ「うん……やっと、春の雪辱を返せる時が来たよ。あの日の事、景色、匂い、感触、全て覚えてる。けど今日は高松宮記念のようには絶対にならない。」

 

エアグルーヴ「あぁ、その意気だ。」

 

シービー「フジ、全部振り切る勢いで走りなよ!嫌なものなんてぶっ飛ばせ〜!!」

 

モーリス「そうです!バクシンです!」

 

バクシンオー「そうですバクシンです!!私と走った時の事を忘れなければ大丈夫でしょう!!」

 

ライス「頑張ってね、フジさん!」

 

アルダン「健闘をお祈りしております。」

 

 

遂にこの日が……10月に入って最初の、秋最初のGⅠレースのスプリンターズSの幕が上がった。中山の1,200mの短距離レースでよく使われる言葉として【電撃の芝6ハロン戦】とも言われている。

 

私は今回も1番人気に支持されているけど、春の事もあるからか、2番人気とは少しだけ差が縮まっているようにも感じる。けどそんなのはどうだっていい。大事なのはこのレースで勝つ事、それだけなんだから。

 

 

フジ「……うん、行ってくるよ。」

 

 

ーーー地下バ道ーーー

 

 

フジ「………」テクテク

 

八幡「………よぅ。」

 

フジ「控室に居なかったから、来てくれないのかと思ったよ。けど、少し安心した。」

 

八幡「皆して部屋に行ったもんだから行き辛くてな。アレだろ、激励でも受けたんだろ?」

 

フジ「うん、その通りだよ。良いチームだよね、ポラリスは。」

 

八幡「何言ってんだよ、お前もそのメンバーだろうが。それに結成する前から俺の担当になったウマ娘だろうに。だが、そう言ってくれるとチームトレーナーとしては嬉しく思う。」

 

 

ふふふっ、八幡さんって嬉しくなると顔を背けるのかな?新しい発見だね♪

 

 

八幡「作戦は打ち合わせた通りで大丈夫だ。それに今回は11人立てでお前の枠は5枠5番、ちょうど真ん中でかなり良いポジションだ。上手くレースを作る事が出来れば、そのまま独走だって夢じゃない。」

 

フジ「うん、分かってるさ。それと八幡さん、少しだけいいかな?」

 

八幡「ん、何だ………っ!」

 

フジ「………」ギュッ!

 

 

ちょっとだけ、ほんの少しでいいから八幡さんの力を借りたい。それに、あの日の夜もこうしたからね。

 

 

フジ「………うん、良い感じ。」

 

八幡「力、出せそうか?」

 

フジ「勿論さ、これのおかげで120%の力が出せそうだよ!私の走り、しっかり見ててよ!」

 

八幡「あぁ、じっくりとな。」

 

フジ「他のポニーちゃんを見てちゃ、ダメだからね?目移りしちゃダメだよ?」

 

八幡「しねぇよ、お前しか見ねぇよ。」

 

 

言質は取ったからね?

 

 

フジsideout

 

八幡side

 

 

さて、俺も席に戻らないとな。にしてもすげぇ人の数だ……人の波ってのはこんなにも激しかったか?さっきまで普通だった気がするんだが………GIが始まるからか?

 

 

???「あっ、そこの君!少しいいかい?」

 

八幡「………」

 

???「おーい、君だよ君!少し特徴的な目をしている君だよ!」

 

八幡「え……俺、ですか?」

 

???「そう君!少し付き合ってくれるかい?」

 

 

目の前に居たのは大人のウマ娘で鹿毛の短髪で中性的な見た目だった。どことなくフジを連想させるような見た目のウマ娘だ。

 

 

八幡「はぁ………けど俺、席に戻らないといけないんで、手短にお願いします。」

 

???「大丈夫、すぐに終わるから。これを持ってくれるだけですぐ終わるから。」

 

八幡「……ただのボール?」

 

???「そっ、ただのボール♪それをこうやって指を弾くと……」パチンッ!

 

 

パァンッ!!

 

 

八幡「っ!!?」ビグッ!!

 

???「あはは、大成功〜♪」

 

八幡「いやいや大成功じゃなくて「それよりも、手に持っている物を読んでもらえないかい?」はい?ボールを見て何を………え?」

 

 

俺が持っていたのは確かにボールだった。けど俺が持っていたのは手紙にすり替わっていた。しかも俺はそれを持っているのではなく、親指と人差し指の間で摘んで持っていた。

 

俺は恐る恐る手紙を開いて中身を見た。そこには……

 

 

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娘がお世話になっています、フジキセキの母親です。

 

 

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八幡「えっ!!?」

 

フジ母「あはは、2重ドッキリ!大成功〜♪」

 

八幡「ほ、本当に?いや、その佇まい、本当なんでしょうね。失礼しました、フジキセキさんの担当トレーナーの比企谷です。いつもフジキセキさんにはお世話になっております。」

 

フジ母「ううん、気にしないでいいさ。それに君には感謝しているだよ。あの子も自分の夢だった3冠を獲れたんだからね。文通をして知ったけど、君の事をよく書いてるんだよあの子は。」

 

八幡「そうでしたか………あっ、ではこちらにどうぞ。せっかくなら見やすい場所の方がいいでしょうから。」

 

フジ母「いいのかな?迷惑にならないかい?」

 

八幡「迷惑だなんてとんでもない、ウチのチームに所属しているメンバーの親族を蔑ろにするような奴は居ませんよ。」

 

フジ母「そうかい?それじゃあお言葉に甘えてお邪魔させてもらうよ。」

 

 

まさかフジの母親に会うとは思いもしなかった………しっかしフジによく似てるなぁ。いや違う、フジが似たんだ。さっきみたいに人を驚かせるのも絶対に母親に似たんだろうな。

 

 

 




と、いうわけでフジの母親が登場!!
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