比企谷八幡、ウマ娘トレーナーになる!   作:生焼け肉

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フジ「きちんと休む事っ!」

 

 

八幡side

 

 

八幡「………」カタカタ

 

 

トレーニングが終了して後、俺はトレーナー室で珍しくパソコンを打ち込んでいるのだが、これは明日の未担当ウマ娘達のメニューを作っているところだ。1度教官達が作ったメニューを拝見したんだが、やはり物足りなさというか及第点をギリギリ達成しているようなメニューになっている。ウマ娘の性格によっては跳ね返りが来て無視する生徒も出て来るだろうから、2週間に1度だけ俺がメニューを作成しているのだ。

 

そんで月一で俺は教官達のメニューを見て直しを入れている。そんで大丈夫だと感じた時、俺がメニュー作成から撤退するという事になっている。いや、もう疲れるからな?流石にチームを作ってからは俺も忙しくなったから、俺の暇が無くなるのだ。

 

 

八幡「作ったのを回し使っても良いんだが、絶対飽きて来るだろうしな。幾らか作ったのを渡しておけば良かったのかもな………」

 

 

コンコンコンッ

 

 

八幡「ん?どうぞ。」

 

フジ「失礼するよ、八幡さん。」

 

八幡「ん、フジか……どうしたんだ?」

 

フジ「ううん、八幡さんどうしてるかなぁって少し気になって来てみたんだ。それで八幡さん、何をしてるんだい?珍しくパソコンを使ってるみたいだけど……」

 

八幡「未担当ウマ娘達へのメニューだ。」

 

フジ「八幡さん大丈夫?最近凄く忙しそうにしてるけど、休めてるのかい?」

 

八幡「微妙だな。10月になってからはメンバーの動きが本格始動した上に、チームともなればその量は必然的に増えるからな。11月・12月もGⅠは続くからこのシーズンは正念場とも言っていい。」

 

フジ「私が言っても気休めにしかならないけど、あまり無理はしないでよ?」

 

八幡「休める時は休んでるから大丈夫だ。」

 

 

嘘は言ってない。必要以上にオーバーワークをしないように心掛けているつもりではいる。それにトレーニング前には仮眠を取るようにもしてるしな。

 

 

フジ「まぁデスクの上や周りにもエナジードリンクは見当たらないから無理はしてないとは思うけど。」

 

八幡「見られてたらエアグルーヴに片付けられるだろうしな。飲んでないけど。」

 

フジ「……八幡さん、残りのお仕事は?」

 

八幡「ん?今のメニューを作り終わったら翌々月の出走予定のレースの登録をする予定だ。だから後で駿川さんの所に行くつもりだ。」

 

フジ「八幡さん、その予定が終わったら少しの間お休みするよ。」

 

八幡「うん?そりゃ構わないが、お前は?」

 

フジ「勿論、八幡さんと一緒に居るよ。もしかしたら八幡さんが休まないかもしれないからね。」

 

八幡「いやいや、休むって。」

 

フジ「うん、そうしてもらうよ。私も一緒に居るから少しでも良いから休んでもらうからね。門限までまだ時間はあるからね。」

 

八幡「俺、そんなに信用ないのか?」

 

フジ「そういう意味じゃないけど、このところ八幡さんののんびりしている姿を見られてないからね。目の前で横になるだけでも良いからさ。」

 

八幡「はぁ……分かったよ。」

 

 

ここで粘ってもフジは動いてくれそうに無いだろうしな。俺が折れた方が面倒にはならなさそうだ。

 

 

ーーー数十分後ーーー

 

 

フジに見張られ続けながらメニューを組み続ける事数十分、漸く1つのメニューが完成した。そんで駿川さんにも翌々月の出走予定の登録を済ませて来た。ここにもフジは当然のようについて来た。道草食うわけじゃねぇってのに。

 

 

八幡「ふぅ、終わっ「てないよ。さっ八幡さん、横になって。」……なぁフジ、気になってる事を1つ聞いてもいいか?」

 

フジ「うん、何かな?」

 

八幡「俺にはお前の言ってる横になるってのがお前の今座っているソファに見えるんだが?」

 

フジ「うん、その通りだよ。何か問題でも?」

 

八幡「そこ、どいてくれるのか?」

 

フジ「それじゃ枕が無いじゃないか。だから私の膝が枕代わりだよ。」

 

八幡「いや流石にそれはアウトだろ、無理だって。」

 

フジ「それじゃあ添い寝ならOK、という事かな?」

 

八幡「いやそういう問題でもなくてな。」

 

フジ「八幡さん、あまり聞き分けがないと………力づく、っていう事になっちゃうんだけど?」

 

八幡「………」

 

 

………逃げ場無し、って事か?いや、俺がこの部屋から出ればワンチャン「部屋から出れば大丈夫、なんて考えはやめてよ?追いかけるからね?」………ありませんでした。

 

 

八幡「分かったよ、じゃあ膝借りる。」

 

フジ「うん、どうぞ♪」

 

 

俺がソファに寝転んでフジの膝に頭を乗せた。するとすぐにフジが俺の顔を覗き込んで来た。

 

 

フジ「寝心地はどう?」

 

八幡「膝枕なんて初めてだから分からんが、何でだろうな………最高って思えるのは。」

 

フジ「ふふふっ、それは何よりだよ♪」

 

八幡「………」

 

フジ「………」ジィ∼…

 

八幡「……何でそんなに見るんだ?」

 

フジ「八幡さんが眠るまで、かなぁ?」

 

八幡「これじゃ眠れねぇよ。誰かに見られながら寝るなんて勘弁しろよ。」

 

フジ「私はもう見慣れてるけど?八幡さんの寝顔。」

 

八幡「……そういやお前とは2回くらい寝てたっけか?ハンモックと俺のマンション、けどダービーの頃や実家を合わせるともっとか。」

 

フジ「私達、意外と一緒に寝てる回数が多いね。エアグルーヴでも有マ記念記念の時に1回でしょ?」

 

八幡「それでも別の部屋だったけどな。一緒に寝たのは後にも先にも、今のところはお前だけだ。」

 

フジ「そっかぁ……じゃあ取られないようにしないとね。私だけの特権にしたいし。」

 

八幡「………お前、それ意味分かってる?」

 

フジ「……さぁて、どうだろうね?(ど、どうしよう!!?思わず言っちゃった!!いや、意識なんてしてなかったけど、は、恥ずかしい!!)それよりも、瞼を閉じて少しは夢の中に旅立ったらどうかな?」

 

八幡「へいへい、分かりましたよ。」

 

 

俺が一眠りするまで離してくれそうにないなこれは。仕方ないから、少しだけ眠るとするか。

 

 

 




フジ……思い切って言っちゃえよぉ〜!
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